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3年ぶりの日本GPがいよいよ開幕。天候が心配される中、MotoGPクラスはFP1を無事終了。スズキはシートカウルの羽(耳?)を装備し、マルケスや中上はスペシャルヘルメットで参戦! そんな中、ドゥカティファクトリーの2人が好発進を決めた。
●文:ミリオーレ編集部(小川勤) ●写真:ミシュラン、スズキ
3年ぶりにMotoGPが日本に帰ってきた!
1週間前にスペインのアラゴンで開催されていたMotoGP。機材の運搬、ライダーの移動などを含め、よく開催してくれたなぁと思う。日本GPはレースウィークのスケジュールも大幅に変更され、このタイトなスケジュールに対応。
初日、午前中のフリー走行はなくなり、予選の組み分けは初日のFP1(通常45分のところ70分に)、2日目のFP2の総合タイムで決まる。天気がまったく読めない(2日目の土曜日は雨予報)ため、ライダーは最初から全力でいかなければならないのだ。
そんな中、好調だったのはジャック・ミラー、続いてフランチェスコ・バニャイヤのドゥカティファクトリーの2台。そしてポイントランキングトップだが、正念場となるファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、ランキング3位のアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が続いた。
指の怪我が痛々しい中上貴晶は12番手、ワイルドカードの長島哲太は22番手、津田拓也は25番手だった。
Moto2クラスの小椋藍は初日4番手、Moto3クラスの佐々木歩夢は初日3番手、鈴木竜生は6番手、山中琉聖は10番手。こちらも楽しみにしたい。
それでは初日に気になったマシン、ライダーを見てみよう!
FP1で好発進を決めたジャック・ミラー。タイムは1’44.509。それにしてもエアロダイナミクスの存在感が凄い。
今シーズン限りでMotoGPを撤退するスズキ。日本GP初日、SNSでもっとも盛り上がっていたのはこのパーツかも。アプリリアやドゥカティが採用したシートカウルのウイングを発展させたようなパーツがアレックス・リンスに導入された。
前戦アラゴンから久しぶりに復帰したマルケス。しかし、前戦は決勝1周目にクアルタラロ、中上と接触してリタイヤ。スイングアームはこれまでのカーボン製から、サマーブレイク後のミサノテストで導入されたカレックス製のアルミ製を使っている。
マルク・マルケスの日本GPスペシャルメット。恒例の招き猫は今年も健在。「火消しのめ組」をアレンジしている。
日本GPスペシャルとして、いつものステンドグラスでなく紅葉をイメージしたヘルメットとブーツを用意した中上。ただし前戦で怪我した指は相当痛そうで、本人も繊細な操作ができないとコメント。グローブを取るのにかなり時間がかかっていた。
子供の頃からの夢を叶えたい。120%、150%で攻めたいと語っていたMotoGP初参戦の長島は90度コーナーで転倒。スズキ最後のホームGPにワイルドカード参戦する津田。この3年はレギュラーライダーよりももてぎを走り込んでいるテストライダーの2人。巻き返しに期待したい。
カーボンディスクの上部をカバーするようなパーツをフロントフェンダーに装着。サマーブレイク明けからドゥカティのサテライトチームが使用していたが、今回はファクトリーの2台に装着されていた。一体、どんな効果を狙っているのだろう? しかし、次から次へとよくアイデアが出てくるなぁと思う。
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