[ツーリング雑学] 北海道には珍しい標識や看板が多い!?〈轢かれたカエル/人が乗ったウマetc.〉

北海道の激レアな標識/看板

全国の道路上にはたくさんの標識や看板がありますが、筆者の住む北海道には、他の地域ではあまり見かけないような珍しいものがたくさんあります。道内在住者にとっては当たり前の光景であっても、他の都府県の方の目には珍しく映るものもあるはずです。この記事では、そんな北海道内の標識を紹介します。


●文:モーサイ編集部(又村孝幸) ●写真:北海道観光局

イラスト入りのカントリーサイン

カントリーサインとは、正式には「市町村案内標識」といい、町と町との境界に設置されています。

市町村案内標識自体は日本各地にありますが、そのほとんどが都道府県章や市町村章です。北海道の場合は、道内全域においてすべてがイラスト入りのものになっています。

市町村ごとにイラストが違っていて、その土地の名産品や有名なものがひと目でわかるようなものになっているので、その町の顔と言っても良いですね。

そのため、本州から北海道を訪れた人にとって、北海道のカントリーサインは大変珍しく感じるようで、テレビ番組で番組で特集されるほど有名です。

北海道のカントリーサイン

北海道に現存する179市町村のカントリーサイン一覧。

動物警戒標識=正式名称「動物が飛び出すおそれあり標識」も豊富

他都府県に住む皆さんも、道路脇にシカやクマが描かれた標識が立っているのを見たことを見たことがあると思います。

正式名称は「動物が飛び出すおそれあり標識」といい、「動物が飛び出してくる可能性があるので注意して走行しなさい」という意味の道路標識です。一般的には「動物警戒標識」なんて呼ばれていますね。

動物警戒標識は、国土交通省や都道府県、市町村、高速道路や有料道路であれば運営会社など、その標識を立てる道路の管理者によって設置されます。

この絵柄には国土交通省が定める“標準”があり(シカ/タヌキ/サル/ウサギの4種類)、それ以外の動物についても、各道路管理者が地域の実情に合わせて比較的自由にデザインすることができることになっています。

そのため、広大で豊かな自然の中にたくさんの野生動物、中には本州にほとんど生息しないような動物も住んでいる北海道では、動物警戒標識も個性的なものになっています。筆者のお気に入りをいくつか紹介しましょう。中には北海道だけでなく、一部東北地方など本州でも稀に見ることができるものもあります。

ウマ

ウマの産地として有名な北海道。サラブレットを繁殖して育成する“繁殖牝馬飼養場(はんしょくひんばしようじょ)”は、日本全国に808戸ありますが、うち北海道にあるものが738戸を占めています。とくに北海道のなかでは温暖で積雪量も少ない胆振(いぶり)/日高地方に多く、北海道全土783戸のうち、684戸の繁殖牝馬飼養がこの地方にあります。

そんな胆振/日高地方や十勝等の一部地域で見かける「ウマの動物警戒標識」には、騎手が乗っているものもあり、バリエーションに富んでいます……

ウマの動物警戒標識

ウマの背中に騎手が乗っているデザインの動物警戒標識もあります。

※本記事は2022年10月7日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。