
●記事提供:モーサイ編集部 ●文:睦良田俊彦
白バイがガス欠することはあるの!?
今回は、「白バイが警ら中にもしもガス欠になったら!?」について、お話したいと思います。結論を先に言うと、ガス欠にならないように計画を立てて給油しています。
私も10年間白バイに乗っていましたが、一度もガス欠になったことはありません。警ら活動が終わって、交通機動隊へ戻る時(以下帰隊と書きます)は基本的に次の活動を考えて満タンにします。もちろん場合によっては給油しないで帰隊する時もありますが、基本は満タン状態で車両を納めます。
白バイを常に満タンにしておくのには理由があります。交通取締り活動以外にも、急な事件や事故があれば出動しなくてはなりません。そんな時にガソリンがなくて現場臨場出来なかったり、途中でガス欠になったら洒落になりません。
白バイに限らず、緊急車両のほとんどがガソリンを満タン、または燃料残量が一メモリ減ったら給油するなどの決め事をしていることもあります。車に比べて白バイの燃料タンク容量は小さい(白バイに使われているホンダCB1300は21リットル)ため、よくメーターを確認してガソリン残量についてはシビアに管理しています。
警察車両全般のあるある!?
白バイは一人一人、担当車両を持っている場合がほとんどですが、地域課のお巡りさんや刑事さんはそうはいきません。パトカーや捜査用車両などは、引き継ぎで何人もの人が使用しています。
仕事で会社の車を共有で使っている方なら共感してもらえるかもしれませんが、「誰々が乗った後は給油されてない」「〇〇さんが使った後は車内が汚い」など、人によって使い方が雑な方もいます。特に最悪なのが、飲み残しの缶コーヒーがあったり、タバコを吸った臭いが残っていたり灰が散らばっていたりする時です(本来車内は禁煙のはずですが……)。
私も新人の頃、刑事さんの車両に急遽乗ることがありました。後付けの赤色灯(刑事ドラマでよく見るパトライト)を取り出すためにグローブボックス内を探していると、中からラーメン雑誌が出てきたこともありました。刑事さんは外食も多く、ラーメン屋や地元のグルメ店の捜査(!?)にも余念がありません。多忙で家に帰ることが出来ない方も多いので、外で食べる外食が唯一の安らぎと言っていたベテラン刑事さんもおりました。
話が白バイからそれましたが、白バイでの警らルートは下調べをしてから出動します。急遽、遠方へ行かなくはならない時は事前にルートを調べて、給油する場所なども入念に調べておきます。ガソリンスタンドは、スタッフ給油とセルフ給油がありますが、どちらで給油するかは県警によって異なります。
原則、スタッフ給油の地域もあれば、セルフ給油又はどちらも可というところもあり、それぞれの県で異なります。また、指定の給油所(契約給油所)があるので、決められた給油所でガソリンを入れることになります。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
モーサイの最新記事
仕事を通じてわかった、足を保護すること、足で確実に操作すること 今回は、乗車ブーツの話をします。バイクに乗る上で、重要な装備の一つとなるのが乗車ブーツです。バイクの装備といえばヘルメットやジャケット、[…]
【燃料タンク容量考察】大きければ良いってもんではないが、頻繁な給油は面倒だ 当たり前の話ではあるけれど、燃費性能とともに、バイクの航続距離(無給油で連続して走れる距離)に関係してくるのが、燃料タンクの[…]
バイクいじりで手が真っ黒、そんな時どうしてる? バイクいじりにつきものの、手の汚れ。 特に、チェーンのメンテナンスやオイル交換など、油を使った作業となるとタチが悪い。 ニトリル手袋やメカニックグローブ[…]
松戸市〜成田市を結ぶ国道464号の発展 かつて、千葉県の北総地区は高速道路のアクセスが今ひとつ芳しくなかった。 常磐自動車道・柏インターや京葉道路・原木インターからもちょっとばかり離れているため、例[…]
創業100年を迎えた青島文化教材社「草創期から異端派だった?」 中西英登さん●服飾の専門学校を卒業するも、全く畑違い(!?)の青島文化教材社に2000年に入社。現在に至るまで企画一筋。最初に手がけたの[…]
人気記事ランキング(全体)
プロテクター標準装備の冬用ライディングジャケット 一見するとカジュアルなパーカスタイルだが、中身は本格的なウインタージャケットである。本商品は、胸/肩/ひじ/背中の4部位にプロテクターを標準装備してお[…]
手軽な快速ファイター 1989年以降、400ccを中心にネイキッドブームが到来。250でもレプリカの直4エンジンを活用した数々のモデルが生み出された。中低速寄りに調教した心臓を専用フレームに積み、扱い[…]
Eクラッチと電子制御スロットルが初めて連携する750シリーズ ホンダが欧州2026年モデルの5車にEクラッチを新搭載。これまでにミドル4気筒の「CBR650R」「CB650R」、250cc単気筒の「レ[…]
着る季節を選ばない設計と、高速走行を意識したディテール 春から冬まで対応できる点が、このモデルの大きな魅力だ。表地には防風性とストレッチ性を備えたソフトシェル素材を使用しており、ライディング時の冷たい[…]
ヤマハXJ400:45馬力を快適サスペンションが支える カワサキのFXで火ぶたが切られた400cc4気筒ウォーズに、2番目に参入したのはヤマハだった。FXに遅れること約1年、1980年6月に発売された[…]
最新の投稿記事(全体)
生活に根ざしたモビリティを模索する スズキがジャパンモビリティショー2023(JMS2023)で提案した「SUZU-RIDE(スズライド)」は、特定原付区分ながら、広く普及している電動キックボードとは[…]
関東のおすすめバイク神社一覧 ライダーのセーフティライドを支えるのは、交通ルールを遵守した適切なオートバイの乗り方と、愛車への深い理解、周囲の交通環境を確認して事故を未然に防ぐ観察眼などがあります。 […]
出力調整を極限まで最適化&他技術との連携で相乗効果 キャブやFIスロットルボディの吸気量を決めるバタフライの開閉をワイヤーで繋がったスロットルグリップで人間が直接調整していたのが旧来の方式。これに対し[…]
商品ではなく「こんなこと、できたらいいな」を描く 今回は見た瞬間にハートを鷲掴みにされてしまったモトクロス系のお気に入りバイクカタログをご覧になっていただきたい。 まずはアメリカホンダ製作によるモトク[…]
ヤマハXJ400:45馬力を快適サスペンションが支える カワサキのFXで火ぶたが切られた400cc4気筒ウォーズに、2番目に参入したのはヤマハだった。FXに遅れること約1年、1980年6月に発売された[…]

































