
国産バイクの車名には、カワサキの「Ninja」やスズキの「隼」など、そのモデルのイメージとなる日本語をそのまま当てはめたようなものも存在します。ですが今回は、バイク本体の見た目やコンセプトと、車名の意味にギャップがある車種を5つご紹介します。ネーミングの由来も併せてご紹介しますので、お時間のある方はぜひ最後までおつきあいください!!
●レポート:モトシタケイヤ ●写真:カワサキ/ホンダ/スズキ ●記事提供:モーサイ編集部
やんちゃなイメージだけど「そよ風」カワサキ ZEPHYR(ゼファー)
不良漫画やドラマでも活躍し、やんちゃなボーイたちから愛されているイメージのあるカワサキのZEPHYR(ゼファー)。ネイキッドブームの火付け役ともいわれた名車です。
もちろんグッドマナーなライダー達も含めて多くの人々が憧れを抱いたZEPHYRですが、なんとZEPHYRは英語で「そよ風」「優しい風」という意味なのです。強さが前面に出ているバイクには似つかわしくない表現ですね。ですが、この車名にはきちんと意図があります。
ZEPHYRはそもそも「西風」という意味があり、当時兵庫県に拠点のあったカワサキは「業界への新風になる」という意志を込めてこの車名をつけたとのことです。同じ単語でも、捉え方によって様々な意味に変わるのは面白いですね。
カワサキ ゼファー。写真は1989年登場の初代で、排気量は399ccでした。
虫の名前が由来!! ホンダ Hornet(ホーネット)
国産のバイクメーカーでは随一のラインナップを誇るホンダですが、その中でも250ccのネイキッドといえばこのHornet(ホーネット)を思い浮かべる方も多いでしょう。スポーティさと、リッターバイクに引けをとらない存在感を兼ね備えたホーネット250の登場は、当時の250ccのバイクの常識を変えたともいわれています。
生産が終了した今でも人気健在のホーネットですが、Hornetは英語で「スズメバチ」という意味なのです。強力な毒針を持ち強いイメージのあるスズメバチですが、バイクの車名に昆虫を採用するのはジャンルのギャップがあり面白いですね。
ホンダが出した当時のプレスリリースによると、デザインの力強さと走行時の軽快なフィーリングが、スズメバチのイメージと合致していたとのことです。いわれてみれば、ボリュームのあるタンクやタイヤがスズメバチの身体と似ているような気もしますね。
ホンダ ホーネット600。写真は1998年モデルの国内仕様。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(モーサイ)
無事故・無違反で居続けるためには、日頃から事故に遭わない・起こさない、違反をせず安全運転を心がけるという「意識」が大切 日頃からクルマやバイクを運転しているなら、長い間、無事故・無違反で居続けるのは簡[…]
ヤマハ SR400とSR500「100ccの差はストローク違いによるもの」 1976年発売のデュアルパーパス車XT500用のエンジンをベースに、当初フラットトラッカー風ロードスポーツとして企画されたS[…]
94モデル(MC28)から採用された「カードキーシステム」 電気(電装関係)にまつわる秘密や伝説が多いのも、ホンダNSR250Rの面白さである。「ハチハチでは配線を1本抜けばリミッターカットできる」と[…]
「マウンテントレール」を提唱した新ジャンル:第一世代セロー225(1985~1989) 初期型セロー225のカタログは、ふたつ折りの中とじ2枚もので計8ページ。静かな山奥を想像させるシンプルな表紙に引[…]
並列4気筒エンジン:ホンダ ドリームCB750Four(1969年) イタリアのOPRAというメーカーの空冷OHCが並列フォアの始まり。この技術の権利を同じイタリアのジレラが購入して、空冷&水[…]
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
かつてバイク乗りに親しまれていた「解体屋」文化 ボロボロのバイクが無造作に山に(比喩ではなく本当に山積み)なっていて、客は工具を片手にその山に登って部品を剥ぎ取ってきたり、バラした部品を集めてその場で[…]
シルバーメッキにロゴプレートつきで高級感あり ホンダ モンキーが、3Dで作りこまれた亜鉛ダイキャスト製のチャームつきキーチェーンとして登場。キャムショップが手かける3Dキーチェーンシリーズとしては、ス[…]
ヤマハがY-AMT搭載の新型「MT-07」を発表 ヤマハは、欧州で先行発表されていた新型「MT-07」の国内モデルを2025年2月26日に発売。クラッチ操作とシフト操作を必要としない『Y-AMT』仕様[…]
「Vストローム1050/DE」が新カラーで2/17発売 スズキは、国内向け2025年モデルとして「Vストローム1050」およびバリエーションモデル「Vストローム1050DE」のカラーリングを変更した。[…]
ホンダ「ゴールドウイング」50周年記念サイト開設 国内向けサイト内で「Gold Wing 50周年記念サイト」がオープン。1975年のゴールドウイング(GL1000)から始まる歴史を紹介するとともに、[…]
人気記事ランキング(全体)
かつてバイク乗りに親しまれていた「解体屋」文化 ボロボロのバイクが無造作に山に(比喩ではなく本当に山積み)なっていて、客は工具を片手にその山に登って部品を剥ぎ取ってきたり、バラした部品を集めてその場で[…]
シルバーメッキにロゴプレートつきで高級感あり ホンダ モンキーが、3Dで作りこまれた亜鉛ダイキャスト製のチャームつきキーチェーンとして登場。キャムショップが手かける3Dキーチェーンシリーズとしては、ス[…]
ASEANモデルのプレミアム化を推進するヤマハ 以前からスクープ情報をお届けしているとおり、WR155シリーズやYZF-R15などが200ccに進化して登場することになりそうだ。 国内のヤマハから公道[…]
“ホンダを穿く”プロジェクト 第2弾 そして見逃せないのは、ホンダ×児島ジーンズ×オーヴァーレーシングという豪華な顔ぶれによる、今回限りのトリプルコラボTシャツだ。モチーフはCT125ハンターカブで、[…]
SRS-001 スマートライドモニターAIO-5Lite:バイク専用設計なので利便性が抜群! スマホとモニターをBluetoothなどの無線で接続し、スマホをバッグやジャケットのポケットに入れたまま手[…]
最新の投稿記事(全体)
世界トップレベルのカスタムプロショップ 全国ハーレーダビッドソン正規ディーラーの中で、カスタム日本一を決める大会『バトルオブザキングス』では、ハーレーダビッドソン静岡として2年連続チャンピオン(201[…]
通勤からツーリングまでマルチに使えるのが軽二輪、だからこそ低価格にもこだわりたい! 日本の道に最適なサイズで、通勤/通学だけでなくツーリングにも使えるのが軽二輪(126~250cc)のいいところ。AT[…]
オイルの匂いとコーヒーの香り。隠れ家へようこそ。 56designが4月12日に奈良県奈良市にオープンさせる「56design NARA」。以前から要望が多かったという、同社初となる関西圏の新店舗だ。[…]
“ターメリックイエロー”爆誕ッ!! CT125ハンターカブの2024年モデルが発売されたのは、2023年12月14日のこと。新色の「ターメリックイエロー」が追加された。ホンダいわく“市街地や郊外で映え[…]
「緑のおじさん」こと「駐車監視員」の概要 緑のおじさんは、正式には「駐車監視員」と言い、警察から業務委託を受け、駐車違反車両の取り締まり業務に当たる人を指す。 緑のおじさんと呼ばれているものの、18歳[…]
- 1
- 2