
バイク乗りの命とも言える運転免許。原付免許から普通二輪や大型二輪など排気量に応じて細かく区分が分けられています。当たり前ですが、バイクの免許だけを持っていても、クルマを運転することはできません。しかし、逆にバイクを運転している時に受けた違反が、クルマや原付などほかの区分の車両の運転に影響を与えることはあるのでしょうか。
●レポート:モリバイク ●記事提供:モーサイ編集部(中牟田歩実)
バイクの違反で「免許停止」「免許取消」になると他の乗り物も運転できない
結論から言うと、バイクを運転している時に取締を受けた違反で「免許取消」や「免許停止」になった場合、クルマや原付などほかの区分の車両も全て運転できなくなります。
もし普段からクルマ通勤をしている人が、バイクでのツーリング中にスピード違反で取り締まりを受け、「免許取消」や「免許停止」になったとしたら、徒歩や公共交通機関を利用して通勤しなければいけなくなるでしょう。
それだけならまだしも、バイク便やウーバーイーツの配達員はもちろん、タクシーやバスの運転手、トラックドライバーなど、公道の運転を生業にしている人は職を失ってしまうため、人生が大きく狂う可能性もあります。
もちろん逆もまた然り。クルマを運転している時に「免許取消」や「免許停止」を受けてしまうと、バイクの運転もできなくなります。
このように、違反点数の加算や行政処分は、運転する免許の区分に関係なく、運転者自体に科されるということを頭に入れておかなければいけません。
「免許取消」や「免許停止」の処分を受けると、取締りを受けた際に乗っていた車両の区分に関係なく、全ての区分の車両を運転できなくなります。配達業やプロドライバーはもちろんですが、一般的なサラリーマンであっても通勤や営業回りなどで、仕事に影響の出る人も少なくないでしょう。
そもそも「免許取消」と「免許停止」はどう違う?
「免許取消」や「免許停止」は非常に重い処分であるため、できれば避けたいところ。では、この2つの処分は具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
● 免許取消(免取)……免許の効力を一切失う
● 免許停止(免停)……免許の効力を一定期間失う
一定期間制限される「免許停止」に対し、「免許取消」は運転免許を取得する以前の状態に戻ってしまいます。
両処分とも累積違反点数によって決定されるため一概には言えませんが、一般的に遡って3年以内に行政処分が無い状態で6点〜14点になると「免許停止」、15点以上で「免許取消」となります。
また「免許停止」の期間は最短30日から最長180日の期間であるのに対し、「免許取消」の欠格期間は最短1年から最長10年と非常に長く設定されています。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(モーサイ)
シート後部、リヤ両サイドにある白バイの計3つのボックス 白バイのボックスは3つあります。荷物を入れるためのサイドボックス、無線機を入れる無線機ボックスがあり、サイドボックスは車両後部の左右に1つずつ、[…]
非Vツインから始まった、日本メーカー製のアメリカンモデル 1969年に公開されたアメリカ映画「イージーライダー」に登場するハーレーダビッドソンのカスタムチョッパーに影響を受け、長めのフロントフォークと[…]
規制の根拠は「道路法・第46条第3項」 高速道路などを走っていると、時折インターチェンジの手前などで「危険物積載車両ここで出よ」という表示を目にすることがある。この表示を見かけた場合、その先に危険物積[…]
日本語表記では「前部霧灯」。本来、濃霧の際に視界を確保するための装備 四輪車ではクロスオーバーSUVのブーム、二輪車においてもアドベンチャー系モデルが増えていることで、「フォグランプ」の装着率が高まっ[…]
Z1とともに、CB750Fourを挟み撃ちするねらいで生まれた、Z1ジュニア=Z650 公害やマスキー法、オイルショックなどが社会問題として声高に叫ばれ始めた1970年代、カワサキは2サイクルのマッハ[…]
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
7月上旬発売:ヒョースン「GV125Xロードスター」 ヒョースンモーター・ジャパンから、原付二種クラスに新型クルーザー「GV125Xロードスター」が投入される。発売は2025年7月上旬から日本国内向け[…]
モリワキイズムを変えずに継承していく モリワキの面白さは、ライダーが主役のもの作りだと思っています。サーキットを速く走るにはどうしたらいいのか、ライダーの意見を聞いて解決策をプロダクトとライダーの両方[…]
【モリワキエンジニアリング取締役名誉会長・森脇護氏】1944年、高知県生まれ。愛車だったホンダCB72のチューニングをヨシムラに依頼し、それをきっかけにPOPこと吉村秀雄氏に師事し、チューニングを学ぶ[…]
北海道という「ハードルの高さ」 ライダーにとってのひとつのあこがれ、北海道ツーリング。しかしフェリーの予約が面倒だったり、北海道までの移動で疲れてしまったり。 そういったライダーの悩みを解決し、「手ぶ[…]
カワサキ「エリミネーター」2026年モデルへ!! カワサキが人気ミドルクルーザー「エリミネーター」シリーズの2026年モデルを発表。2025年7月15日に発売予定だ。主要諸元に変更はなく、カラーリング[…]
人気記事ランキング(全体)
カバーじゃない! 鉄製12Lタンクを搭載 おぉっ! モンキー125をベースにした「ゴリラ125」って多くのユーザーが欲しがってたヤツじゃん! タイの特派員より送られてきた画像には、まごうことなきゴリラ[…]
エンジン積み替えで規制対応!? なら水冷縦型しかないっ! 2023年末にタイで、続く年明け以降にはベトナムやフィリピンでも発表された、ヤマハの新型モデル「PG-1」。日本にも一部で並行輸入されたりした[…]
スズキが鈴鹿8時間耐久ロードレースの参戦体制を発表! スズキは2025年8月1日(金)から3日(日)に鈴鹿サーキットで開催される「2025 FIM 世界耐久選手権 鈴鹿8 時間耐久ロードレース」に「チ[…]
高評価の2気筒エンジンや電子制御はそのままにスタイリングを大胆チェンジ! スズキは、新世代ネオクラシックモデル「GSX-8T」および「GSX-8TT」を発表。2025年夏頃より、欧州、北米を中心に世界[…]
なぜ「モンキーレンチ」って呼ぶのでしょうか? そういえば、筆者が幼いころに一番最初の覚えた工具の名前でもあります。最初は「なんでモンキーっていうの?」って親に聞いたけども「昔から決まっていることなんだ[…]
最新の投稿記事(全体)
7月上旬発売:ヒョースン「GV125Xロードスター」 ヒョースンモーター・ジャパンから、原付二種クラスに新型クルーザー「GV125Xロードスター」が投入される。発売は2025年7月上旬から日本国内向け[…]
モリワキイズムを変えずに継承していく モリワキの面白さは、ライダーが主役のもの作りだと思っています。サーキットを速く走るにはどうしたらいいのか、ライダーの意見を聞いて解決策をプロダクトとライダーの両方[…]
青春名車録「元祖中型限定」(昭和51年) CB400FOUR(CB400フォア)は、CB350フォアをベースとしたリニューアルバージョンとして1974年12月(昭和49年)に発売。クラス唯一のSOHC[…]
【モリワキエンジニアリング取締役名誉会長・森脇護氏】1944年、高知県生まれ。愛車だったホンダCB72のチューニングをヨシムラに依頼し、それをきっかけにPOPこと吉村秀雄氏に師事し、チューニングを学ぶ[…]
北海道という「ハードルの高さ」 ライダーにとってのひとつのあこがれ、北海道ツーリング。しかしフェリーの予約が面倒だったり、北海道までの移動で疲れてしまったり。 そういったライダーの悩みを解決し、「手ぶ[…]
- 1
- 2