こだわりバイクライフSNSショッキングVol.9
「制約がバイク趣味を楽しくする」元ガレージ難民 たまねぇさんのバイクライフ
ライダーの数だけバイクに対する向き合い方も、バイクライフの楽しみ方も違うハズ。そんなひとりひとりのこだわりをリレー形式で語ってもらう連載企画。タイトルは某アワーのパク…リスペクト。第9回目は、実家暮らし時代から整備場所に悩み、いつしか理想のバイクライフを手に入れたたまねぇさんだ。
●文:[クリエイターチャンネル]たまねぇ ●編集:ヤングマシン編集部(石川)
1分でわかる記事ダイジェスト
バイク趣味のきっかけは、ノルタルジー溢れるYB-1
バイク趣味のきっかけは、ヤマハの原付「YB-1」が映る一枚の写真。1996年に発売されたレトロスポーツで、背景とマッチした車体が醸し出す雰囲気に、目を奪われた。メッキパーツの単車らしい輝きと、普通免許でも乗れる手軽さから虜に。缶ジュースのために1駅歩くほどにセコかったため、かなり迷ったものの、結局は、バイト貯金のすべてをオークションにぶつけて、購入している私がいた。
整わない整備環境
当時は実家住まいだったことから、整備場所を探すのに一苦労。その後も、ひとり暮らしのために引っ越したり、同棲/結婚したりと環境がどんどん変わっていったが、整備場所の問題は常に付きまとった。住んでいたアパートの室内に入れようと、根性でバイクを担いで階段を上がったことも。
だが一方で、場所や機材にとらわれない楽しみ方が身についた。たとえば、加工しやすいプラ素材でパーツを作って、塗装でアルミに見せるとか。小排気量車のカスタムに目覚めたのも、車両が細くて省スペースで整備ができるためだった。
ガレージライフの始まり
その後のバイクライフを大きく変える出来事が起こったのは、2019年のこと。いつものようにアパートの物陰で整備をしていたら、後ろから声をかけられた。その方は近所の旧車好きだった。彼のつながりで、美容室の居抜きをガレージ化することになり、急速に旧車ライフが加速。近所の放置車両を見つけて譲ってもらい、ガレージに持ち帰って清掃/動体化するという活動を開始した。
趣味仲間が拡大し、生活圏内にフラッと立ち寄れる拠点が増えていきた。旧車の維持には、人同士の繋がりが大事だったりする。その気付きが得られてからは、コミュニケーションにも前向きになれた。
コロナ禍での新たな趣味
ガレージで語り合う最高の日々も、2021年からのコロナ禍で一時中断せざるを得なくなる。ガレージに集うことができなくなり、整備する機会も激減してしまった。あり余った創作欲をしようかと悩んでたところ、目についたのがプラモデル。実車だとできないカスタムでも、スケールモデルならやりたい放題で、ハマっていった。
いつしか自分の中にあった、こだわりの単車道
こうした日々を送るうちに、自分なりのバイクとの向き合い方ができてきた。車両に敬意を払うことや、当時に思いを馳せて面白がること。そして、バイクだけにゾッコンにならないこともまた、バイクを楽しむための秘訣だ。
もっとも、趣味を楽しむうえでは、家族の理解がなにより大切。家事をしてポイントを貯め、双方気持ちよく趣味の時間が取れるようにしている。それもまた、自分の人生を豊かにしてくれている時間だ。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
最新の関連記事(ライフスタイル)
旧車価格が高騰! 資産価値はどれくらい? 少し遡ること4年前、2020年からのコロナ禍で旧車の価格が爆上がりしたことを覚えていますか? コロナで外出を控える中、”密”を避けて外出できるソロキャンや登山[…]
そもそも道楽ってなに? “道楽”をデジタル大辞泉で調べてみると、「本業以外のことに熱中して楽しむこと。趣味として楽しむこと」となっていましたが、なんだかピンとこないのでChatGPTに聞いてみました。[…]
還暦を前に一大決心 高岡さんのバイク歴を説明する前に、お仕事について説明しておくことにしましょう。高岡さんは長年飲食店で働いていました。従業員として店舗を任され、店長としてお店を切り盛りしていたのだと[…]
はじめまして! 北海道札幌市でバイク乗り&スチールカメラマンをしております、かわさきしゃけと申します! Garagefilmというクリエイティブチームで活動をしております。この記事では、私のバイクや物[…]
バイク保険の主役は賠償責任保険だ バイク保険って種類がいろいろあって、なんだか難しいですよね。でも、超キホンをおさえておけば初心者でも安心。意外とわかりやすいんです。ちょっと解説してみますね。 まずラ[…]
人気記事ランキング(全体)
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことが判明した[…]
2025年こそ直4のヘリテイジネイキッドに期待! カワサキの躍進が著しい。2023年にはEVやハイブリッド、そして2024年には待望のW230&メグロS1が市販化。ひと通り大きな峠を超えた。となれば、[…]
一定以上のスピードの車両を自動的に撮影する「オービス」 結論から言うと、基本的にバイクはオービスに撮影されても捕まらない。そもそもオービスはバイクを取り締まるつもりがない。ただし警察にもメンツがあるか[…]
CB750/900Fと並んで進んでいた、ホンダが大攻勢に賭けた初の新エンジン! どのクルマメーカーもお手上げだったマスキー法という排気ガス規制をクリアして、ホンダが世界に認められたCVCCエンジン開発[…]
一度掴んだ税金は離さない! というお役所論理は、もういいでしょう 12月20日に与党(自民党と公明党)が取りまとめた「令和7年度税制改正大綱」の「令和7年度税制改正大綱の基本的な考え」の3ページ目に「[…]
最新の投稿記事(全体)
どんなUber Eats配達員でも必ず持っている装備といえば、スマートフォン。これがなければ、仕事を始めることすらできません。 そんなスマートフォンですが、太陽が強く照っている日に使うと画面が真っ黒に[…]
今シーズンに続き富樫虎太郎選手を起用、新加入は木村隆之介 元MotoGPライダーの中野真矢さんが率いるレーシングチーム「56RACING(56レーシング)」が、2025年のレース活動概要を発表した。 […]
全日本ST1000とASB1000の両カテゴリーを制す! 開幕2連勝を飾り、常にポイントリードし最終戦を待たずにチャンピオンを決めた全日本ST1000クラスに比べ、ARRC ASB1000クラスは、ポ[…]
一度掴んだ税金は離さない! というお役所論理は、もういいでしょう 12月20日に与党(自民党と公明党)が取りまとめた「令和7年度税制改正大綱」の「令和7年度税制改正大綱の基本的な考え」の3ページ目に「[…]
ヤマハの最先端技術の結晶、それがYZF-R1だ 今からちょうど10年前の2014年11月。イタリアはミラノで開催されたEICMAにおいて、7代目となるヤマハのフラッグシップ“YZF-R1”が華々しくデ[…]