高速道路をバイクで走ってみたい! 初心者が注意すべき点について先輩ライダーに聞いてみた
いつかはバイクに乗ってツーリングに出かけたい。高速道路で飛ばしているバイクを見ると、とてもかっこよく見える。いつかは私もあんな風に…。
しかし、気持ち良さそうに見えるものの、車が側をビュンビュン通りすぎていく、高速道路を走るのは怖そうだとも思う。信号もなければ一時停止もない、そんな中で初心者ライダーでも走れるのだろうか。いつか高速道路デビューする前に、今のうちから注意すべき点について、調べておかなければ…と思い、ライダーの先輩に高速道路を走る注意点や、ポイントについて聞いてみた。
高速道路を走ってみたいが…怖い
一般道すら走ったことない私からすると、高速道路は正直なところ、怖いという印象しかない。
- 煽られたらどうしよう
- どの位の速度で走れば良いのだろうか?
- どんなバイクでも良いのだろうか?
- SAからの合流が怖い
などなど、不安を挙げればキリがない。実際のところ、どうなんだろう? これは実際に高速道路を走った経験のある人に聞いてみるしかない!
高速道路をバイクで走る際の注意点について聞いてみた
高速道路をバイクで走る際のポイントについて、ライダーの先輩に以下の質問をしてみた。先輩からすれば慣れているからこそ、当たり前の話だったようだが、私にとってはとても興味深かった。
高速道路はどの位の速度で走るの?
高速道路といっても、場所によってさまざまな違いがあるという。たとえば速度。首都高であれば制限速度が50~60km/h(一部区間は異なる)だが、新東名高速道路ともなれば、100~120km/hとされている。しっかり周囲の標識を確認しないと、あっという間に速度違反なんて場合もあるわけで、注意が必要だ。なんとなく100km/h制限と思ってはいけない。
やっぱり高速道路って疲れる?
素人の私からすれば、バイクで高速道路を走るのはとても気持ちよさそうに見える…が! 実際に走るのは「めちゃくちゃ疲れる」とのこと。とにかく風圧が物凄い。いうならば台風の日や風の強い日に、ひたすら風にさからって歩くようなもの、なのだそうだ。
とくにカウルのないクルーザーやネイキッドともなれば、思いっきり風圧の影響を受け、ずっとお腹を押されている感覚になり、なかには気持ち悪くなってしまう人もいるというから、びっくり。
先輩ライダー的には「ハーレー集団とかよく見かけるけど、よく乗ってられるよな~って思うよ」とのことだ。それほどまでに高速道路の風圧は厳しいものなのか…。クルーザー好きな私は…腹筋を鍛えるところから始めた方が良いかもしれない…。
高速道路であおり運転ってあるの?
昨今よく聞く「あおり運転」については、とくに不安を感じる。とくに素人や初心者ライダーとしては、そこまでスピードを出せないというのが、本音だろう。そこで、あおり運転について聞いてみると…やはりスピードが出ないバイクだと、あおられることもあるそうだ。
中型や大型よりは加速力が劣る、250cc以下のバイクともなるとなおさら。そう考えると、高速道路を走るには、大排気量で加速しやすいバイクの方が、向いていそうだ。ちなみに、あおられたときの対処法について聞いてみたところ…「端にスーッとよけるしかない」とのことだった。
SAからの合流って難しい?
高速道路を見ていて一番不安に感じるのが、SAからの合流だ。一般道の場合であれば、一時停止があったり、車が一旦停まってくれたりすることもあるが、高速道路ではタイミングを見計らって、合流しなければならない。正直なところ、素人の私にとっては、超難関に感じる。
先輩ライダーいわく、「合流までを逆算して、どこまでにどの位加速してあそこに入って…」と考えて合流していくらしい。「慣れていれば簡単だよ」とサラっと教えてくれたが、素人からすると「それが難しそうなんだよ!」とツッコミを入れたくなるところ。つまり、その位は簡単にできなければ、高速道路はまだ早いということだ。
高速道路を走るなら給油はこまめにすべき?
最後に、素人ライダーが注意する点について聞いたみたところ、給油のタイミングが大事との答えが返ってきた。計画的にルートを決めてガソリンスタンドの位置も把握しているなら問題ないが、行き当たりばったりで遠出するときには、ちょっとの油断が命取り。
気づいたときには「ガソリンスタンドどこ!?」となるらしい。そのため、先輩ライダーは半分切るか切らないかあたりでこまめに給油しているそうだ。
高速道路を走る前に、一般道に慣れよう
先輩ライダーは簡単そうに話しているが、素人である私(そもそも免許すらない)にとっては、高速道路はやっぱり怖い印象。一見気持ちよさそうに見える高速道路だが、とても大変なこともわかった。
これは免許をとったとしても、いきなり高速道路デビューはできなさそうだ…。しっかりと、一般車道で安全かつ、上手に運転できてからでなければ、危険どころか、周囲の車やバイクに迷惑をかけてしまうかもしれない。安全に高速道路を走るためにも、やはりある程度の知識と技術が必要といえそうだ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(名城政也)
二輪免許こそない私だけれど、子供の頃から「特攻の拓」や「バリバリ伝説」のようなバイク漫画がとにかく好きだった。学生時代ともなれば、漫画から読み取れた知識だけで「バリバリ伝説の主人公、巨摩 郡みたいにC[…]
世の中は忘年会シーズン真っ只中。あっちに行ったりこっちに行ったりと、一次会や二次会などで都心を駆け回るビジネスマンをよく見かける。でも、忘年会の会場が駅や会社から離れた場所にあるときは、移動が面倒…。[…]
「いつかは旧車に乗り、自分専用のカスタムをしたい」と、憧れを抱いている筆者。その夢を叶えるためには、ひとつの大きなハードルがあったりする。そもそも、各部の名称や役割についてよくわかっていないのだ。そこ[…]
幼い頃、ファーストフードのドライブスルーを「自転車でもできるのかな!?」と想像したことがある。大人になった今となっては、もうそんなことはしないが、実際はどこまで可能なのだろうか? と考えたときに、ひと[…]
1分でわかる記事ダイジェスト 旧車とネオクラシックの違い、そしてネオクラシックバイクの特長や選ばれる理由を、知り合いのバイク屋に聞いた。 旧車とクラシックバイクの違いは? ほぼ同じ意味合いで、設計が古[…]
最新の関連記事(ビギナー/初心者)
自家塗装には難関が待ち受ける 今回は、自己流でありますが自家塗装のお話です バイクのメンテナンスやカスタムしていると、近隣に迷惑を及ぼす可能性のある作業がいくつかあります。エンジン始動による騒音もその[…]
歩行者が消える?超危険な「蒸発現象」による事故を防ぐ方法 2024年10月、岡山県内の道路である現象が原因となる交通事故が起きました。横断歩道を渡っていた高齢の女性をクルマがはねた、という事故です。ク[…]
初心者からベテランまで、老若男女だれもが一日中楽しめる オフロードバイクさえあれば、初心者だろうとベテランだろうと、老若男女だれもが一日中楽しめるフリーライドイベントとして企画されたのがエンジョイライ[…]
ミニカーとは何かがわかると登録変更のハードルもわかる まず「ミニカー」とは、法律上どのような乗り物として扱われるのか、基本的な定義から押さえておく必要がある。実はこれ、道路交通法上では「普通自動車」扱[…]
LEDのメリット「長寿命、省電力、コンパクト化が可能」 バイクやクルマといったモビリティに限らず、家庭で利用する照明器具や信号機といった身近な電気製品まで、光を発する機能部分にはLEDを使うのが当たり[…]
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
二見エリアはツーリングライダーを惹きつける場所の宝庫 二見の地に足を踏み入れれば、まず目に飛び込むのは、夫婦岩を模したユニークなJR二見浦駅舎だ。そこから二見興玉神社へと続く「夫婦岩表参道」、通称「旅[…]
夏の定番「カルピス」を蛇口から注いで飲んで、あま〜い思い出づくり 2007年にポンジュースを製造販売するえひめ飲料が「日本有数のみかん産地である愛媛県では蛇口からポンジュースが出る」という都市伝説を実[…]
主な舞台となった甲府市で「mono」の世界観をリアルに体感 『ゆるキャン△』でキャンプブームを盛り上げた、あfろ先生原作のTVアニメ『mono』。 写真部と映画研究部が合体した「シネフォト部」に所属す[…]
昭和レトロの世界が広がる神奈川県『中古タイヤ市場 相模原店』 昭和の夏休みって、どんなでしたっけ? 朝はラジオ体操に行って、午前10時頃からは仮面ライダーやウルトラマンの再放送。昼は学校や地域のプール[…]
スペシャルラテを飲みながら新型 ハンター350を堪能 東京・浅草の雷門の近くにあるカフェ「ORTIGA(オルティガ)」。ライダーが集うライダーズカフェとしても有名だ。 そのORTIGAで、8月17日([…]
人気記事ランキング(全体)
使い方は「水を含ませる」だけ。走行風を味方につける冷却アイテム 今回紹介するデイトナの「DI-015 ウェットクールベスト」は、水と走行風を利用した気化熱式のクールベストだ。使い方はシンプルで、ただベ[…]
並列4気筒と2気筒で基本設計/生産設備を共有 ’74年初頭からスタートしたスズキの4ストプロジェクトは、次世代の旗艦として、カワサキZを凌駕する大排気量並列4気筒車と、その車両と基本設計/生産設備を共[…]
三層一体構造で愛車を徹底ガード 「ウェザーシールド フリースガード」は三層構造になっていて、外側層の300デニール防水オックスフォード/中間層のTPUフィルム/内側層のフリースライニングを一体化した贅[…]
昭和レトロの世界が広がる神奈川県『中古タイヤ市場 相模原店』 昭和の夏休みって、どんなでしたっけ? 朝はラジオ体操に行って、午前10時頃からは仮面ライダーやウルトラマンの再放送。昼は学校や地域のプール[…]
二見エリアはツーリングライダーを惹きつける場所の宝庫 二見の地に足を踏み入れれば、まず目に飛び込むのは、夫婦岩を模したユニークなJR二見浦駅舎だ。そこから二見興玉神社へと続く「夫婦岩表参道」、通称「旅[…]
最新の投稿記事(全体)
厳しい残暑、コストを抑えつつ対策したい 暦の上では秋が近づくお盆明け。しかし、天気予報によれば2025年の夏はまだ終わらず、厳しい残暑が続くという。 まだまだ続く汗との戦いには、高機能な冷感インナーが[…]
125ccクラスは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり[…]
XL750 TRANSALP:実物を見て気に入りました XL750トランザルプオーナーのヨッチンさんは、現在44歳のアドベンチャーライダー。 バイクに乗り始めたのは20歳で、長いこと古い英車に乗ってい[…]
コストダウンも意識した大胆なテコ入れ テコ入れを辞書で調べると、"期待した通りに進んでいない物事、停滞している状況を、外部からの刺激や援助で打開しようとする取り組みを意味する表現"とある。そしてこの言[…]
ワンタッチで取り付け可能な便利設計 「FDH-1」は、強力なバネの力でペットボトルをしっかりホールドし、片手でワンタッチ脱着が可能なバイク用ドリンクホルダーです。600mlまでのペットボトルに対応し、[…]