こだわりバイクライフSNSショッキングVol.8
「原付は排気量以上の喜びを与えてくれる」永遠の分解小僧 缶コーヒーさんのバイクライフ

ライダーの数だけバイクに対する向き合い方も、バイクライフの楽しみ方も違うハズ。そんなひとりひとりのこだわりをリレー形式で語ってもらう連載企画。第8回はスーパーカブで原付の面白さに目覚め、現在ではレアな旧車、ブリヂストンBS50を所有するようになった缶コーヒーさんだ。
●文:[クリエイターチャンネル]缶コーヒー ●編集:ヤングマシン編集部(石川)
1分でわかる記事ダイジェスト
幼少期から機械好きで、目に付くものを手あたり次第に分解していた。ラジコンやミニ四駆などのホビーはこと、ラジオやアンプといったオーディオがお気に入り。そんな、分解小僧が成長するにつれて、手を伸ばすようになったのが自転車。それまで触れてきたものと、大きく違った点は「人が乗れる」こと。整備した結果に一喜一憂と、中学校から帰ってきてはそんなことを繰り返していた。
エンジンが与えてくれた感動
バイクの原体験はスーパーカブ。39mm径の円筒形の部品が、自転車以上の速度を与えてくれることに感動した。また、道路交通法をもとに成り立っている「公道」という社会に属したという実感が得られたことも転機になった。大人に近づいたような気がして誇らしく思ったことを、今でも覚えている。
サビを愛着に変えたスーパーカブの奥深さ
スーパーカブは、中古だったこともあり、染み付いた汚れをブラシとボロキレで掃除。フレームナンバーを見てみると、72年式のいわゆる「行灯カブ」であることが判明した。キャブセッティングひとつ、最終減速比ひとつで、乗り味が変わることに感動。
小さな作業でも変化が実感できることが、うれしかった。カブの歴史を知るほど、サビに愛着が湧いた。時代を経てきた証拠だし、交換する部品もあえておなじようにサビている部品を選んだりするようになってしまった。
SNSが繋いだ仲間との出会い
SNSで愛車たちのことを情報発信していたら、気の合う仲間が自然と知り合うようになった。えすごさんや益田さん、Hoity’s荒木さんと知り合ったのもその流れ。集まると、缶コーヒー片手に「あのオートバイに付いているボルトは頭がかっこいい」と会話が止まない。
乗り物ジャンキーたちと情報交換や親睦を深めていくと、いろいろな刺激を受ける。それが、オートバイを通して、いろんな人物と知り合える魅力。乗り物に付いてる部品が、なんなら車種が変わっていて面白い。
仲間の影響で興味が湧いた「60sスポーツ」
仲間の影響で手に入れたのが、ブリヂストンBS50。実用車から流用したプレスフレーム、ローライズな一文字ハンドルなど。レストアを進めながらハンドルを自作し、念願のスポーツ車の形に仕立て上げた。部品流通や情報も少ない点が、知恵の輪のようで面白く、日々試行錯誤している。旧車乗りあるあるだし、おかげで新たな仲間も増えた。
排気量やサイズ以上の喜び
オートバイに触れてから、行動範囲もさることながら、SNSでのつながりも拡大し、いろんな出会いを経験できた。人生になくてはならないとはいわないけれど、あると排気量やサイズ以上の喜びを与えてくれる…。筆者にとって、オートバイはそんな乗り物だ。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
最新の関連記事(ライフスタイル)
高まるペット移動ニーズに応える革新的モビリティ ガソリン価格の高騰と50ccクラス原付の製造終了という時代の転換期において、経済的かつ環境に優しい移動手段への需要が急速に高まっている。その一方で、近年[…]
みなさま初めまして。北海道は江別市在住の道産子ライダー、ゆーまです! 元々は某バイクディーラーにて勤めておりました。バイクが生活の一部になっている私のバイクライフについて、綴らせていただきます。 バイ[…]
一般人ほど相続に気をつけろ! “相続”は「金持ちの問題」と思っている人が多いようですが、それは大間違い! 少しでも物やお金を持っていれば、相続は誰にでも関係します。そして、一般人ほど面倒です。 お金持[…]
投資におけるリスクはネガティブな意味ばかりではない “リスク”は”危険”という意味もありますが、投資の世界では”結果の振れ幅”とか、”予想通りにいかない可能性”という意味で使います。 バイクを投資目的[…]
みなさん始めまして!北海道札幌市在住のふーまと申します。バイクや車とそのオーナーさんを被写体にした、映像制作や写真撮影をしているチーム「Garagefilm」で活動をしております。 動画作品は、You[…]
人気記事ランキング(全体)
コラボモデルは継続販売、新作も生地は同スペックだ 昨年、Honda二輪デザイナー監修の「イナレムプレミアム レインジャケット ライディングモデル(4900円)」を発売したワークマン。これが大好評だった[…]
誤操作が少なくシンプルな構造で実現するという もう何十年も前から完成形に至っているような印象を受けるホンダ「スーパーカブ」シリーズだが、ホンダは今も改良の手を緩めているわけではない──。そんな気概を感[…]
振動の低減って言われるけど、何の振動? ハンドルバーの端っこに付いていいて、黒く塗られていたりメッキ処理がされていたりする部品がある。主に鉄でできている錘(おもり)で、その名もハンドルバーウエイト。4[…]
力むとライダーの荷重がタイヤに対し遅れて上下! よくバイクに乗るときは、力んだりせずにチカラを抜いてリラックスするようにいわれる。 もちろん緊張をほぐして余裕をもって操作しようという気持ちの部分もある[…]
250ccクラスは16歳から取得可能な“普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は全部で7種類ある。原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制[…]
最新の投稿記事(全体)
M1000RR:究極のレーシングパフォーマンス M1000RRは、BMW Motorradにおけるスーパースポーツの頂点に立つモデルだ。新型では、搭載される直列4気筒エンジンがさらなる進化を遂げ、最高[…]
スタンドの重量はわずか2.5kg! 「チタニウムリヤスタンド TYPE-T11」は、ひとつひとつ職人が手作業で仕上げています。湾曲する部分はチタンパイプを溶接してつなぎ合わせて制作。細部にクラフトマン[…]
8耐の熱い走りを思わせるライムグリーンと赤の差し色 2020年モデルの発売は、2019年9月1日。250ccと基本設計を共通化した2018年モデルにおけるフルモデルチェンジ時のスペックを引き継ぐ形で登[…]
【本田技研工業 電動事業開発本部 二輪・パワープロダクツ電動事業開発統括部 CUV e: LPL(開発責任者) 後藤香織さん】2006年入社。以来一貫して2輪車開発に従事し、おもに車体設計としてEV-[…]
スズキRG250Γ(ガンマ):レーサーそのものの仕様に大歓喜 1983年、ようやく運輸省(当時)がカウリングとセパレートハンドルを認可。Γ(ガンマ)は、その恩恵を受け、車体を一気に”近代化”した第1号[…]