Uber Eats配達ライダーが猛暑の中たどり着いた、絶対揃えるべき暑さ対策アイテム4選
「この猛暑にUber Eatsの配達でバイク乗るって、暑くないの?」
夏にUber Eats配達員をしているとよく聞かれます。もちろんめちゃくちゃ暑いです。そりゃあもう死にそうなくらい暑い。料理の受け取りで冷房のよく効いたお店に入ると天国かと思います。
でもUber Eats配達員は外出がキツい環境になるほどたくさん稼げるので、暑い夏こそ積極的に稼働したいところです。とはいえ、暑さはガッツだけではどうにもならず、無理をすると熱中症で命の危険があるのでなんとかしたいところ。
そこで今回は、猛暑の中で一日中バイクに乗って配達するUber配達員の私が、3,000回以上もの配達を経てたどり着いたバイクの暑さ対策を紹介します。
Uber Eats配達員だけでなく通勤や通学、趣味でバイクに乗る方も参考になるかと思います。「自分はこうしてる」、「自分はこれはハマらなかったな」など考えながらぜひ見ていってください。
これは絶対欲しい! 暑さ対策グッズ
私が夏の配達で最も意識していることは日光をいかに遮るかです。適量の日光を浴びることは健康によいものですが、過度だと健康被害になってしまうもの。実際、日焼けをしすぎて発熱、脱力感などを経験した方もいるのではないでしょうか。
私は学生時代に過剰に日焼けをしたのか、日光でじんましんが出る体質になってしまいました…。そのため、これから紹介する4つがないともはや外に出る気にすらなりません。
日光から腕を守る長袖の上着
長袖の上着は必須です。日光に含まれる紫外線から身を守ります。走っているときは風に吹かれるので半袖のほうが気持ちがいいですが、信号などで止まると風がなくなり一気に暑くなります。
また、バイクに乗るときは安全面でも長袖推奨なのは言わずもがな。転んだときのことを考えると、肌の露出は少ないほうが安心です。
私が持っているものはAmazonで安く購入したこちらのトレーニングウェアです。縫製の荒さや安っぽさは気になりますが、コスパはよいと思います。汗をかくので着回しできるよう3セット持ってます。汗臭かったり清潔感がないUber Eats配達員には、誰でも食事は運んでほしくないというのが人情ってものです。
釣り用の指出しグローブ
私は日光に当たると特に手に発疹が出るタイプなので、グローブは必須と考えています。配達員はスマートフォンを頻繁に触るため指が出ているタイプがおすすめ。
そんな需要をばっちり満たすものが釣り用グローブです。釣りは針に餌を付けたり糸を結んだりの細かい作業のために指出しのものも多く、配達におあつらえ向きといえるでしょう。
私が使っているものは、鮎釣りブランド”FINAL PERFECTION”の手甲グローブ。リンク先のものより、何世代か前のものです。
当時は釣り具屋で2,500円くらいでした。手のひらがガバッと開いていて涼しいところや、冷感で付けただけでひんやりするところが気に入って、何枚も買いなおしています。FINAL PERFECTIONっていう名前もなんだかかっこいい。最終的な完璧さ!
速乾性のある冷感インナー
速乾性のある冷感インナーを着ておきたいところ。日光は上着で遮れますし、普通の半袖Tシャツでもよいのですが、速乾性があったほうが洗濯してもすぐ乾いてグッドです。
私はUNIQLOのエアリズムを使っています。エアリズムにこだわりがあるわけではなく、近所にUNIQLOがあるからってだけの理由です。ミズノのようなスポーツ用品メーカーのシャツもよいと思います。UNIQLOが近くにない方は、ちらりとAmazonを覗いてみてください。
塗る塗らないでぜんぜん変わる日焼け止め
どれだけがんばっても完全に肌の露出をなくすことは難しいので、グローブと袖の間、顔、首回りなどに日焼け止めを塗っておくと安心です。日焼け止めにはSPFとPAという指標があります。その意味合いをざっくりまとめると下記のようになります。
- SPF:炎症を防止する効果の指標。SPF2~50、その上は50+で数字が大きいと防止力が高い。
- PA:黒い色素の生成を防止する効果の指標。PA+からPA++++で+が多いと防止力が高い。
私は友人の女性におすすめされたロート製薬のSKIN AQUAを使っています。
「俺は絶対に焼かないという強い意志を持っている。おすすめの日焼け止めを教えてくれ」と聞いたところ、「気持ち分かる。試しにこれ使いな?」と彼女からスッと差し出されました。べたつきが少なく香りも抑え目、最強のSPF50+とPA++++と気に入っています。毎年買っているくらいです。
試したけど使わなくなったアイテム
これまで紹介したアイテムにたどり着くまで紆余曲折ありました。その中で採用されなかったアイテムたちをお教えします。なお、機能が劣っているわけでなく、私にハマらなかったりUber Eats配達員として使いにくかったというだけなので、ご理解ください。
水をかけると冷える系の冷感タオル
気化熱を利用したこちら。確かに使い始めはひんやりしてよいのですが、すぐに温度が上がって湿ったぬるいタオルになってしまいました。配達中は水も手に入りにくいとうのもネックです。
一瞬で体を冷やしてくれる冷却スプレー
服の下に噴射するとしっかり冷えて気持ちがいい反面、ミントのようなにおいが食事を運ぶ仕事に合いません。無香料のものもありますが、試す前に使わなくなりました。炎天下のバイクにスプレーを積んでおくのも怖いですしね。
冷えた飲み物を入れるための水筒
水筒があればいつでも冷えた飲み物が手に入るしよいと思って試しましたが、荷物が増えて邪魔になるという結果に。もちろん、自販機で買った飲み物を水筒に移している配達員も結構います。私にはハマらなかっただけで、人によっては有効に使えると思います。
スマートフォンが触れるタイプのグローブ
スマートフォンが触れるタイプのフルカバーグローブもすぐにやめました。やはり感度は直の指に劣ってしまいますし。また、お客様から受け取った現金を扱いにくいというのも、指出しグローブに変えた大きな理由です。
暑いときに気を付けていること
暑いときは道具だけでなく行動も重要。これは絶対にやっているというふたつを紹介します。「当たり前だろ!」と思うことばかりかもしれませんが、なにごとも基本が大切です。
水分を意識的に飲む
猛暑では注文が鳴りっぱなしなので、ついつい水分補給をおろそかにしがちです。配達でたまった小銭を使うためにも、自販機で飲み物を買うようにしています。
ペットボトルホルダーには常に何かしらの飲み物がおいて、料理の受け取りや信号の待ち時間などふとした瞬間に意識して飲むようにしています。すぐぬるくなってしまうのは御愛嬌です。
大型車の後ろを走らない
トラックやバスなどの大型車の後ろは排気ガスで暑いので避けるようにしています。バイクは大型車の死角に入りやすい、信号が見にくくて危険という理由もありますしね。
猛暑を乗り切るには装備と気合い!
よっぽどの酷暑だったらツーリングや配達を諦めて家にいよう…って理想はそうですが、現実は走りに行きたくて仕方ない方もいるでしょう。私も毎日のように配達で駆けずり回っています。今回紹介したアイテムやノウハウを活かせば、ある程度はなんとかなるものです。さあ、気合いの入ったライダーたち、命を大事にしつつひと稼ぎ/ひと走り行こうぜ!
編集部INFO:先行セール開催中のAmazonプライムデー本番は7/16,17! その前のトクする準備も忘れずに
セールに参加する前にぜひ行っておきたいのが、プライム会員登録。年会費5900円(税込)が必要なものの、下記のようなうれしい特典がついてくる。
- 少額の買い物でも送料無料!
- お急ぎ便/日時指定便が使い放題!
- 特定の映画やドラマ・TV・アニメ、電子書籍が見放題、音楽も聴き放題!
- Amazonのプレセールに参加可能!
税込600円の月額プランもあるが、12ヶ月つかうと7200円。1年で1300円も割高になってしまうので、頻繁にAmazonで買い物をしたり、サブスクで映像や音楽を日頃から楽しんでいる人なら、年会費をパーっと払ってしまったほうが断然おトクだ。
大学・大学院・短期大学・専門学校・高等専門学校に通っているなら、より特典の多い「Prime Student」がおすすめ。しかも年会費は通常会員のほぼ半額、2950円だ。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(山崎陸)
愛知県と岐阜県の境に位置する犬山市には、人気釣りスポットの入鹿池(いるかいけ)があります。バス、ヘラブナなどのさまざまな釣りが楽しめますが、冬季は産卵期で身が一番大きくなるワカサギがおすすめ。釣りごた[…]
どんなUber Eats配達員でも必ず持っている装備といえば、スマートフォン。これがなければ、仕事を始めることすらできません。 そんなスマートフォンですが、太陽が強く照っている日に使うと画面が真っ黒に[…]
冬のUber Eats配達は過酷です。寒さと路面の凍結の両方と戦わなくてはいけません。しかし、それゆえに配達員が少なくなるため、やり方次第で1年を通してもっとも高額な収入を得られるチャンスの季節だと思[…]
私はホンダPCXでUber Eats配達員をやっています。3000回ぐらい配達してきましたが、いつしか「ピザ屋やハンバーガー屋などのデリバリーいいなぁ」と思うようになっていました。なにせ彼らの相棒は、[…]
標高2172メートルに位置する渋峠は、長野県と群馬県の県境にあるバイクツーリングの聖地として名高い日本最高所の国道です。冬季は厳しい寒さになるため、4月末から11月中頃の限られた期間のみ開通しています[…]
最新の関連記事(夏の暑さ対策)
Paceプロジャケット 豊富な安全装備と快適な着心地を高次元でバランスした、ワインディングやロングツーリングに最適なライディングジャケット。腕と肩のトリムには、スチールとプラスチックを組み合わせたコン[…]
電子の力で瞬時に冷却する「ペルチェ素子」を採用 このベスト最大の売りは、その冷却システムに「ペルチェ素子」を採用していること。これは、半導体の一種で、電気を流すと素子の片面が熱を吸収(冷却)、もう片面[…]
夏も活発に過ごしたいライダーに役立つ機能満載 この「バグクリア アームカバー」には、夏の活動を快適にするための複数の機能が備わっている。 蚊を寄せつけない防蚊機能 生地の染色段階で、天然の殺虫成分「ピ[…]
最新ペルチェ素子搭載の冷暖両用ベスト ライダーの体温管理に革命をもたらすかもしれない画期的な新商品が、おたふく手袋が手がけるBODY TOUGHNESSブランドから登場。それが、「BT アビリティ ペ[…]
2層構造ポリエステル生地が生み出すドライ性能 「ドラスティックドライ」シリーズの最大の特徴は、独自に開発された2層構造のポリエステル生地にある。この特殊な生地構造は、肌に接する内側の層と、外側の層で異[…]
最新の関連記事(バイク用品)
限定! TSR SPORT REPLICA POLO-SHIRT 25 2025 F.C.C TSR Honda France レプリカポロシャツです。 サイズ:M/L/XL/XXL(各製品のサイズの[…]
【受注期間限定】SHOEI「EX-ZERO」新色モスグリーン 「EX-ZERO」は、クラシカルな帽体デザインにインナーバイザーを装備し利便性に優れる一方で、着脱式内装システムや、万一の際にヘルメットを[…]
25SJ-1 レザージャケット:普段使いもスマートに決まる、大人のレザージャケット ふだん使いにも最適な、シンプルでスタイリッシュなレザージャケット。バイクに乗る際はもちろん、街着としてもコーディネー[…]
そもそもなぜお尻は痛くなるのか? バイクでのロングツーリングは、お尻の痛みとの戦いともいえます。これは長時間の着座状態により、お尻の血管を圧迫することで血行不良を起こし、お尻の痛みにつながります。解消[…]
SHOEIは、2025年5月9日に東本昌平のイラストをSNSで公開。このとき「WYVERN(ワイバーン)」を被っているライダーが唐突に現れたことから、もしや復活ではとの噂が立ったが、2025年6月2日[…]
人気記事ランキング(全体)
3種のグレードそれぞれに専用カラー カワサキモータースジャパンは、前18/後16インチホイールを履くロー&ロングフォルムなミドルクラスクルーザー「エリミネーター」シリーズの2025年モデルを発表した。[…]
【受注期間限定】SHOEI「EX-ZERO」新色モスグリーン 「EX-ZERO」は、クラシカルな帽体デザインにインナーバイザーを装備し利便性に優れる一方で、着脱式内装システムや、万一の際にヘルメットを[…]
“主婦向けスクーター”がゴールドラッシュに バイクが売れに売れた1980年代の日本。近年の2輪車販売台数が年間約40万台前後で推移しているのに対し、当時はその数300万台以上。俗に言う日本の「バブル期[…]
コーデュラ(R)ユーロ3Dメッシュジャケット:プロテクションと通気性を両立 ライダーの安全と快適を追求した一着。腕部分には耐摩耗性に優れたコーデュラ(R)素材を採用。万が一の転倒時にもダメージを軽減す[…]
PROSPECを謳い一人称カタログで語る自信のほど! ’80年代の2ストレプリカ時代を知るライダーは、’88のNSR250Rを史上最強のマシンに位置づけるファンが多数を占める。 実はホンダにとって2ス[…]
最新の投稿記事(全体)
初代はスポーツモデル:GL1000【1975年モデル】 1970年代当時、巨大なアメリカ市場を独り占めしていた英国車をCB750フォアで一蹴したホンダだったが、Z1とそれに続く競合車の登場でシェアを奪[…]
ホンダGB350S(2021)試乗レビュー この記事では、手頃な価格と心地よい鼓動感が魅力のホンダGB350のスポーティーバージョン、GB350Sの2021年モデルについて紹介するぞ。現役レーシングラ[…]
走行&レクチャーを1日繰り返す 上のメインカットは、イタリア人講師のリビオ・ベローナさんを追いかける筆者と、その走りを後ろから観察する元世界GP250ccクラスチャンピオン・原田哲也さん。コースはMo[…]
ヨーロッパラウンドで欧州勢が本調子に MotoGP第8戦イギリスGPが行われた週末は、「モータースポーツ・ウィークエンド」で、なんだか忙しい日々でした(笑)。まずはMotoGPですが、娘がモータースポ[…]
GSX-8R特別仕様車「Kiiro Limited Edition」を限定発売 スズキは、英国市場向けにスーパースポーツモデル「GSX-8R」の特別仕様車「GSX-8R Kiiro Limited E[…]