【元警察官が解説】自転車で「青切符」を貰う前に。違反にあたる行動や正しい乗り方って?
自転車の交通違反に関する厳罰化が行われた2024年5月17日の改正道路交通法。施行まで2年程度あるとはいえ、自転車の正しい乗り方をおさらいするいい機会ともいえる。元白バイ警官の宅島奈津子さんが専門家の視点から解説する。
●文:[クリエイターチャンネル] 宅島奈津子
1分でわかる記事ダイジェスト
自転車事故の増加
自転車による交通事故の割合が近年増加傾向にある。新型コロナウイルスの感染拡大などにより、自転車人口の増加が大きな理由。道交法違反が改正されたり、警察による取締りが強化されたりしている。ベスト51位は愛媛59.9%、2位は大分46.3%、3位は群馬43.8%、4位は鳥取30.9%、5位は三重26.5%。ワースト543位は福島、44位は大阪、45位は秋田、46位は青森と続いた。
道路交通法の厳罰化
反則金を科す青切符の導入を視野に入れた道路交通法の改正案が閣議された。その内容は、青切符による自転車の取締りは16歳以上に適用され、112もの違反行為が対象となる。取り締まる際は、警察官の指導警告に従わず悪質で危険な違反が対象になると言われている。
青切符の対象となる主な違反とその反則金
信号無視、指定場所一時不停止、通行区分違反、遮断踏切立ち入り、横断歩行者妨害:6000円、制動装置不良車両運転、携帯電話等の使用、緊急車妨害、無灯火、泥はね運転など。
うっかりやりがち⁉ 意外な違反も
青切符対象のものに重複するものもあるが、ついうっかりやりがちな違反を紹介。意外な違反も前述した青切符対象のものに重複するものもある。歩行者への警鐘、安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態でのイヤホンの使用、自転車に乗っての犬等ペットの散歩、傘さし運転、泥はね運転、無灯火運転、2台並走、右側通行歩道走行だ。自転車は原則として車道の左側端もしくは自転車道を通行しないといけない。
最低限のマナーを守って優しい運転を
路側帯がある場合は通行可能ではあるが、歩行車が優先となる。標識や標示により自転車の歩道通行を許可しているときなど。青切符の対象となる違反行為について述べた際に、二人乗りも違反行為であるとしている。幼児用座席に小学校就学の始期に達するまでの者一人を乗車させる。
幼児二人同乗用自転車の幼児用座席に小学校就学の始期に達するまでの者二人を乗車させる。ハンドルを持ったときに両足先が軽く地面に届くか調整。ブレーキの効き具合を確かめる、空気が入っているかすりへっていないか確認。地域によっては保険加入が義務付けられるようになった。現状では自転車保険に入らないことによる罰則はない。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
ご実家はなんと元バイク店! 憧れはフレディ・スペンサー 目的地の宮ヶ瀬ヴィレッジは、広大な敷地でBBQや宿泊も可能なドライブイン。「展示スペースもあって面白いし、こういう場所が増えるといい」とお気に入[…]
Screenshot 英米で争われる「トランスアトランティックレース」のDVD化シリーズ、5月24日発売の第1弾(1984)、7月24日発売の第2弾(1985)、そしてこれらに続く第3弾が9月24日に[…]
過去最大人数が白馬村に大集結! 仲間と楽しむ最高の2daysイベント 美しい北アルプス連山が特徴的な長野県白馬村。信州屈指の絶景スポットとして有名な地域だが、BMWオーナーにとっては聖地とも言える特別[…]
『大阪モーターサイクルショー2025』の詳細が公表(9/18) 日本二輪車普及安全協会は、2025年3月21日(金)~23日(日)の3日間開催される『第41回大阪モーターサイクルショー2025』の詳細[…]
新NISA(ニーサ)やってる? 「新NISAやってる?」なんて会話を、耳にしたことはありませんか? これは、2024年から始まった、投資がおトクにできる制度です。ニュースでも取り上げられるようになって[…]
人気記事ランキング(全体)
マルク・マルケス(ドゥカティ) マルク・マルケス選手はスペイン出身のオートバイレーサーで、「現役最強のライダー」とも名高いレジェンド選手です。 5歳の頃からオートバイに乗り始めたマルケス選手は、オフロ[…]
リアル巨摩郡レプリカの「X-Fifteen グン」 SHOEIから2024年7月19日に発売された“バリ伝レプリカ”の2種類は、いずれも2024年9月30日までの受注期間限定。迷っていた方はお近くの正[…]
海外市場は“ゴヒャク”で攻める? ヤングマシンが絶賛スクープ中のホンダ新型CB400。搭載される400ccの4気筒エンジンは完全新開発になるとの情報で、電動化が注目されるこのご時勢に、内燃機関でも攻め[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
世界初、デイタイムランニングライトにウインカーを統合 ホンダは欧州で新型「X-ADV」を発表。ヘッドライトまわりを含むフェイスリフトに加え、テクノロジーやオールラウンドな扱いやすさに磨きをかけたという[…]
最新の投稿記事(全体)
日本に導入される可能性が高い ホンダはタイで、PCX160をベースにクロスオーバー仕立てとした軽二輪スクーター「ADV160」の2025年モデルを発表した。2024年モデルからはカラーチェンジとなり、[…]
前輪19インチの800は全色刷新、前輪21インチの800DEは一部刷新とホイール色変更 スズキ「Vストローム800」「Vストローム800DE」の2025年モデルが登場。前者の無印800は全カラーバリエ[…]
排気量アップだけでなくクイックシフターなど細部もリファイン 前後17インチホイールを採用し、高速道路から荒れた田舎道まで快適に走破できる新型アドベンチャークロスオーバー「ヴェルシス1100」が登場した[…]
どうも! バイク好きの映画監督、ナカモトユウです。賃貸ガレージユーザーの僕は、自宅でバイクのカスタムや整備をすることが多いのですが、ここ最近願望がありまして…。それは…エアコンを設置したい!!! 9月[…]
日本仕様にもこのままのラインナップで登場か スズキは欧州でハヤブサの新色を発表。従来のカラーバリエーションを刷新し、ニューカラー×3色の新たな布陣を敷く。 グラススパークルブラックに関しては差し色が変[…]