たった110円でできる錆止めコーティング! 100円ショップのマニキュアがDIY整備向けすぎる件
今回は筆者が長年実践しきた方法を皆様にシェアします。それはズバリ「百均アイテムで錆防止」! メッキ部品やボルトの頭に、付属の刷毛でちょいちょいと塗ってやれば何年間も錆防止効果が持続。すぐ乾くし被膜も強力なのに除去も簡単で、しかも110円(税込み)! マジでおすすめですよ♪
●文:[クリエイターチャンネル] DIY道楽テツ
長期間「錆」を防ぐ“マイ儀式”
バイクでも、自転車でも、筆者が「新車」を買うと執り行う“儀式”があります。それがコレ!
庶民の味方100円ショップ(以下百均)で売っているマニキュアの「クリアー」または「トップコート」です。これを使えば、メッキ部品もボルトも長期にわたって錆を予防することができます(←これホント)。
錆が発生するメカニズムとは?
まずは、うんちくタイム「錆が発生するメカニズムとその対策」について。金属が錆びる主な原因は、金属表面と空気中に存在する酸素との化学反応です。
特に水や湿気が存在する環境下では、この反応が加速し錆が発生しやすくなります。ここで重要なのは、酸素を金属表面から遮断すること。これができれば、錆の発生を大幅に抑制できる可能性があります。
「酸素を金属表面から遮断」つまりは、薄くても「膜」ができればいいわけで。そこで登場するのが「百均のマニキュアで簡単防錆」なのです!
100円ショップで販売されている「クリアー」または「トップコート」といったマニキュアは、金属表面に透明な塗膜を作り、酸素との接触を防ぐことができます。これが、非常に経済的で効果的な防錆対策となります。最初から目の細かい刷毛が付属でついてるし、
塗ったらすぐ乾くし
被膜が透明で目立たない。そして何よりツヤがある!(だって、トップコートだし)
…っていうか100円ショップの店員の皆さん、これはもうDIY用品コーナーに並べるべきではないでしょうか!?
マニキュアの使用方法
ここで改めて使い方をご紹介いたします。まずは選び方。百均ショップのコスメ売り場に行って、クリアタイプまたはトップコートを選びます。当然ですが、色がついていないものが目立たずに使用できます。
問題があるとすれば、オッサンが買うにはちょっと恥ずかしいことくらいでしょうか? やっぱりDIYコーナーに「錆防止コーティング剤」として置いてほしいなぁ…。
使用時のポイント
次に使用時のポイントですが、なにせマニキュアなので小瓶でハケが付属しているため、細かい部分にも簡単に塗布できます。量は少な目に思えますがこれがそう簡単には使い切れない量です。また、価格も110円と非常に手頃なので、コストを気にせずガンガン使えるのも嬉しいポイント。
錆防止にコーティングすべき場所はメッキ部品のなかでも水分や汚れがたまりやすい「スミっこ(隅)」です。
例えばハンドルブラケットのボルト
ステムボルト
キャリアーの隅っこ
そして忘れちゃいけないリアフェンダー
兎にも角にも「気がついたらサビが発生してる場所」に、先手を打って塗っておくことです。これだけで確実にサビを防ぐことができます。間違いありません(笑)。
マニキュアをガンガンに塗っていこう!
それでは実際にマニキュア(トップコート)を塗っていきます。
マスターシリンダーの取り付けネジ。ここはブレーキフルードの関係もあって間違いなく錆びるところですが、トップコートを塗ればかなりの錆を防ぐことができます。
あまりの塗りやすさに楽しくなってる筆者。塗ってみればわかる。本当に塗りやすいのよ。
ミラーの付け根もサビが発生しやすいのでしっかり塗っておきます
ヘッドライトステーのボルト
フロントフォークのキャップボルト
リアサスの取り付けボルト
シフトペダルのボルト
リアサス取り付けボルトの下側も忘れずに
チェーン引きもサビが発生しますよね。忘れずに塗っておきます。
ブレーキペダルも塗っておきましょう。ここが錆びると磨くの大変ですしね
奥まったところに塗っておくのも有効です。
すぐにはわからないけど効果は確実
この方法を実践してすぐに効果がわかるわけではないですが、時間が経つほどにその効果を実感することができます。
なにせコーティングされてるので、水がたまることもないし酸素に触れることもないので、サビが発生しにくいのは間違いありません。個人的な意見ではありますがマジでお勧めいたします!!
ちなみに、間違えてサビの上に塗ってしまったり余計なところを塗ってしまった時は「除光液」を使ってください。当たり前ですがマニキュアを取るためにある液体なので、簡単に除去することができます。これも助かるポイントです!
まとめと注意点
注意点
新品の金属に使用しましょう。既に錆が発生している部分に塗ると、錆が塗膜の下でさらに進行する可能性があります。
また塗り直しを定期的に行うことも必要です。 摩耗や剥がれが生じた場合は、定期的に塗り直しを行い、保護膜を維持しましょう。
まとめ
100円ショップのマニキュアを使った防錆方法は、コストパフォーマンスに優れ、どなたでも気軽かつ簡単に実施できる防錆対策だと思います。なんたって安いですしね(笑)。
興味を持たれた方は、バイクや自転車を長持ちさせるために、ぜひ一度試してみてください。長期にわたって錆を防止できるのは気分がいいものですよ♪ この記事が皆様の参考になれば幸いです。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました~!
私のYouTubeチャンネルのほうでは、「バイクを元気にしたい!」というコンセプトのもと、3日に1本ペースでバイクいじりの動画を投稿しております。よかったら遊びにきてくださいね~!★メインチャンネルはコチラ→「DIY道楽」 ☆サブチャンネルもよろしく→「のまてつ父ちゃんの日常」
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
最新の関連記事(DIY道楽テツ)
アクセルワイヤーが長すぎた!というトラブル ハンドルを交換して長さが合わなくなってしまったり、はたまたケーブルそのものが痛んでしまったり。こうしたアクセルワイヤー(スロットルケーブル)を交換する際、「[…]
セルが弱くなったらバッテリー交換のサイン スクーターのバッテリーが弱ってきたのか、始動性がイマイチになってきました。 そういえば、このバッテリーもずいぶんずいぶん古くなってきたので、バッテリーを買い替[…]
新品タイヤが滑るその理由 新しいタイヤは滑ります。 滑りたくないから新しいタイヤに交換したというのに、なぜか新しいタイヤはマジで滑るんです(経験者は語る)。 なぜ滑るかというと、それはタイヤの製造過程[…]
場所によっては恒例行事なバイクの冬眠(長期保管) 「バイクの冬眠」…雪が多い地域の皆様にとっては、冬から春にかけて毎年恒例の行事かもしれませんね。また、雪国じゃなかったとしても、諸事情により長期間バイ[…]
燃料コックにも涙? それはある日の出来事。バイクで走り出そうとガソリンタンクの燃料コックをオンにした時、指先に冷たいものを感じました。 何があるのかと覗き込んでみると・・・燃料コックが泣いているぅ~![…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
※記事中の画像のキーパターンは加工してあります ホコリや汚れを呼ぶ潤滑スプレー 鍵を差すときに動きが渋いなーとか、引っ掛かるなーと感じたことはありませんか? 家の鍵や自転車の鍵、倉庫の南京錠など、身の[…]
1959年から支持され続けている! 1)作業がとても手軽2)使用できる範囲が広い3)しっかりツヤが出る4)油汚れが場合によってはパーツクリーナーよりもよく落ちる 順に説明していこう。 1)作業が簡単 […]
ガソリン漏れトラブルは突然に これは先日実際に起こった出来事です。 ガソリンを携行缶からバイクのガソリンタンクに注入しようとしたら・・・ボタボタボタッ・・・。 「!!!!」 携行缶のノズルの根元からガ[…]
スパナプライヤー:刻みのないジョーが平行にスライド。スパナのように使えるプライヤー ストレートのスパナプライヤーは、細部の形状や仕上げは異なるものの、ヒンジの仕組みや特徴はクニペックスのプライヤーレン[…]
何よりも高耐摩耗性の実現 圧倒的な耐摩耗性を誇るのが、アルミめっきシリンダーの大きな特徴である。iB井上ボーリングが、アルミめっきスリーブを作ろうと考えた最大の理由は、同社の社是でもある「減らないシリ[…]
最新の関連記事(オイル/ケミカル)
論より証拠!試して実感その効果!! 老舗カー用品ブランドとして知られる『シュアラスター』が展開するガソリン添加剤「LOOPシリーズ」。そのフラッグシップアイテムであるのが『LOOP パワーショット』。[…]
論より証拠!試して実感その効果!! 老舗カー用品ブランドである『シュアラスター』が展開するガソリン添加剤であるLOOPシリーズのフラッグシップアイテム『LOOP パワーショット』。 そのLOOP パワ[…]
絶対的なエンジンコンディションを左右。キャブレター完全分解&オーバーホール実践 新車当時のタイヤを装着したまま、走行2600kmでオークションに出品されていたXT250。1981モデルのノンレストア車[…]
第1位:レイキッシュ[ヴィプロス] チェーンオイル売れ筋第1位は、ヴィプロスの「レイキッシュ」。浸透率がとても高い上に速乾性もあるため、チェーンの細部まで素早く浸透するほか、オイルの飛散や汚れの付着な[…]
新品タイヤが滑るその理由 新しいタイヤは滑ります。 滑りたくないから新しいタイヤに交換したというのに、なぜか新しいタイヤはマジで滑るんです(経験者は語る)。 なぜ滑るかというと、それはタイヤの製造過程[…]
人気記事ランキング(全体)
『通称』と『道路交通法における区分』、『道路運送車両法による区分』がある バイク雑誌やWEBヤングマシンの記事を読んでいて「これってどうなってるの?」と混乱したことがある方もいらっしゃると思う。のっけ[…]
これが後のGL500につながったかは不明 これはいろいろなエンジン型式の可能性を探るために開発された1台で、クランク軸縦置きの200㏄空冷Vツインを搭載したもの。製造コストが高く、商品化できなかったと[…]
クロスオーバー系レトロがアップグレード! インディアヤマハは、ブロックパターンタイヤを履いたネオレトロスタイルの「FZ-X」をマイナーチェンジして発表した。ロングストローク設定の空冷149ccエンジン[…]
さとみ(すとぷり)がアンバサダーに就任! 日本二輪車普及安全協会は、2025年3月かいさいの「第41回 大阪モーターサイクルショー2025」および「第52回 東京モーターサイクルショー」の開催概要を発[…]
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
最新の投稿記事(全体)
日本仕様も近く登場! ホンダは国内向けサイト内で「Gold Wing 50周年記念サイト」をオープン。1975年のゴールドウイング(GL1000)から始まる歴史を紹介するとともに、50th Anniv[…]
【読み飛ばしOK】自動車損害賠償責任保険審議会の結果、基準料率の改定は必要ないと判断【料金表は下の方に】 金融庁が令和7年1月10日および1月17日に行った第150回・第151回自動車損害賠償責任保険[…]
125ccスクーターは16歳から取得可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限[…]
[A] 前後左右のピッチングの動きを最小限に抑えられるからです たしかに最新のスーパースポーツは、エンジン下から斜め横へサイレンサーが顔を出すスタイルが主流になっていますよネ。 20年ほど前はシートカ[…]
免許返納後もアクティブに楽しむための小型低速EV パワーユニットに自社の電動モーターを、バッテリーにホンダの「モバイルパワーパックe:」を採用した汎用EVプラットフォームをヤマハが初公開したのは、20[…]