
●文:[クリエイターチャンネル] 相京雅行
どうもアイキョウです。ワークマンにはさまざまなレインウェアがあります。
雨の日でも通勤でバイクに乗るならワークマンのバイカーズという製品がオススメです。ワークマンレインウェアの中では高額な5800円ながら、前ファスナーはフラップ付き、リフレクターなど嬉しい機能も色々備わっています。
ただ持ち歩こうとすると生地が厚手なので収納時は大きめになり邪魔になってしまう事も。カジュアルに着こなしたい場合は、アラエルバッグインレインジャケットがオススメです。
今回紹介するフューチャーテックレインスーツは、突然の雨に備えて携行しておくと便利な一着です。
フューチャーテックレインスーツディテール
- コード:67335
- サイズ:S~3L
- カラー:ブラック・オフホワイト・グリーン
- 価格:4900円
色々な店舗で在庫を探しまわってもいいですが、店舗に電話してコードを伝えれば在庫状況がわかります。
こちらは前後セットで、付属の袋に収納している際のサイズはこんな感じなので、持ち運びもしやすくなっています。
今まで持ち運び用のレインスーツに関してはイナレムストレッチレインスーツを推していましたが、こちらの製品は2024年にワークマンが値上げした数少ない製品の一つとなっています。
4900円から5500円に変更されていて、それでもコスパは良いのですが、フューチャーテックレインスーツとスペックを比べてみると、
- イナレムストレッチレインスーツ:対水圧が20000mm、透湿性が25000
- フューチャーテックレインスーツ:対水圧30000mm、透湿性は20000
蒸れにくさならイナレム、耐水圧ならフューチャーテックレインスーツという事になりますが、バイクに乗車中は水圧がかかるお尻の部分から徐々に浸水してしまいます。
少しでも耐水圧が高い方が浸水までの時間は稼げるので、フューチャーテックレインスーツがオススメです。
それではディテールを紹介していきます。まずフロントファスナー部分は止水ファスナーを採用。バイクだとダブルフラップが好ましいですが、コンパクトに収納するには弊害になってしまうのかもしれません。
ファスナーの裏にはタテが一枚追加されていて、水切り用の折り返しもついています。
持ち手には大きめのゴムストラップがついているので、グローブをしていても開け閉めは簡単に行うことができます。
メイン生地の防水性と耐水圧は先ほどお伝えした通りですが、3層生地を採用していて、表側は耐久撥水処理がされた生地、2層目に透湿防水フィルム、3層目は樹脂ぽい質感の素材が採用されています。
裏側の縫い目部分にはきちんとシームテープ処理がされていますが、テープ自体もしっかりとした素材が採用されていて信頼性があります。
メインの3層生地はある程度厚みがあるものの、強い透湿性を備えることで、裏側に肌離れの良いメッシュなどを張っていないのがコンパクトに収納できる秘密です。
ポケットは左胸、両腰回りに備えているので合計3か所。胸ポケットも含めて全て前タテを備えていて、止水タイプファスナーを採用しているので、過信は出来ませんが、浸水しにくいのは嬉しいポイントです。
容量に関しては3か所ともスマートフォンが十分に納まるほど。特に両腰回りのポケットに関しては内側にスマホ収納スペースが別途用意されています。
裾部分にはサイクルカットが採用されていて、後ろ側が少し長くなっているので、前傾姿勢をとった時でも背中が出にくくなっています。
手首部分は長めにアジャスターが用意されていて、しっかりと水の侵入を防ぎます。
フードに関しては内側に折り込んで背中のリング部分にストラップを通して固定することで、スタンドカラーのようにすることができます。
襟部分も比較的高いので雨の侵入を防ぐのにも良さそうです。ファスナーで外せれば更に良いですが、価格を抑えるために効率的な仕組みになっていると思います。
裾部分もアジャスターを備えていて、巻き上げの風などでめくれてしまう事や下からの雨の侵入も防ぐ設計になっています。
パンツはウエストにゴムと紐を備えたシンプルなもので、腿前部分や内側に縫い目がありますが、全てシームテープで処理されています。
前ファスナーはついていませんが、レインウェアの場合ついていると浸水するリスクが高くなるので正解と言えるでしょう。裾はボタンで調整できるようになっています。
フューチャーテックレインスーツサイズ感
筆者は身長164cm、体重は59kgでジャケットやパンツなどはSサイズを選んでいますが、レインスーツに関しては1サイズ上げてMサイズを選んでいます。
今回もMサイズを着用してみましたが、上はインナーとトレーナー、下はタイツとパンツを履いた上から着用してピッタリでした。
丈に関しても普段より1サイズ上げて選んでいるので、膝を曲げても踝はでません。もしも冬も使いたい場合は2サイズ上げた方が着用しやすいでしょう。
雨の中防水テストをしてみました
気温8度の雨天時に30分間ほど走ってみました。1時間あたりの降雨量は6mmです。
メインファスナーから多少浸水してシャツが濡れていましたが、ほんの少しといった感じなので、急に雨に降られた時に使うレインスーツとしては充分と言えます。パンツに関しては浸水しておらず、耐水圧の高さが功を奏したようです。
レインスーツは用途別に用意しておくとベターです
携帯性を重視してレインスーツはシンプルな構造にせざる得ないので、防水性は完ぺきではありません。半面防水性を重視すれば構造が複雑になり携帯性は悪くなります。
冒頭でもお伝えしたようにレインスーツは特徴によって使い勝手の良い場面が異なり、フューチャーテックレインスーツは不意な雨に対応しやすい携帯性に優れた製品になります。
ツーリング時にシートバッグやリュックなどに備えておくといざという時に便利なので、ぜひ使ってみてください。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
最新の関連記事(相京雅行)
1分でわかる記事ダイジェスト 夏に使ってもらいたいワークマンのインナー8着を紹介。半袖Tシャツが990円、ボクサーパンツも990円とお値段もお安くなっている。走行風によって乾いた時には、気化熱で肌表面[…]
1分でわかる記事ダイジェスト 快適なメッシュジャケット&パンツで夏を乗り切ろう! 年々、夏場の熱さが厳しくなってきているように思う。バイクで走り始めると路上には日影が少なく、常に直射日光に照らされる。[…]
1分でわかる記事ダイジェスト 夏にメッシュジャケットの下に着用したいおたふく手袋のインナー7選をご紹介。吸水速乾性に優れた化学繊維を使った高機能インナーだ。 パワーストレッチEVOシリーズ 手袋の春夏[…]
1分でわかる記事ダイジェスト ワークマンのマッスルブースターセーフティをご紹介。筋力アップを目的としたものではなく、今ある筋肉が効率的に使えるようになる。電車などでゆられても体全体の骨格バランスをサポ[…]
どうも、アイキョウです。今日はついにBMCさんと一緒に作ったメッシュジャケットが完成したので紹介します! BMC代表の青野さんは元々アパレル業界出身なので、バイク用品メーカーが作らないようなカジュアル[…]
最新の関連記事(バイク用品)
コンセプトが異なる3種のフルフェイスにニューグラフィック登場 KabutoのフラッグシップであるF-17は、耐貫通性と衝撃吸収性を備える高強度複合素材帽体『A.C.T.-2』に、徹底した空力特性を加え[…]
風が抜けるのにCEレベル2! タイチ「ネックスエアー」が夏の安全を変える ライダーの命を守る重要な装備、胸部プロテクター。しかし夏場は熱がこもりやすく、つい安全性よりも涼しさや薄さを優先した装備に切り[…]
SCOYCO(スコイコ):ライダーに寄り添う新興勢力 SCOYCO MT074WPを語る上で、まずSCOYCOというブランドについて触れておく必要があるだろう。 SCOYCOは、カジュアルなデザインと[…]
軽量コンパクトなフルフェイスがカーボンモデルとなってさらに軽く強く! Kabutoのフルフェイスヘルメット『AEROBLADE-6』は、軽量&コンパクトな帽体を空力特性に優れる形状に仕上げたモデルだ。[…]
バイク専用設計で干渉しにくいL字コネクター デイトナのUSB-A to USB-C充電ケーブルは、バイク乗りの使いやすさを徹底的に追求した設計。スマホ接続部がL字コネクターになっており、走行中もハンド[…]
人気記事ランキング(全体)
ミルウォーキーエイト117に3タイプのエンジン登場! ハーレーダビッドソンの現行クルーザーモデルには、シリンダーヘッド/スロットルボディ/インテークマニホールドを刷新した3タイプのミルウォーキーエイト[…]
ブランド名は「南北戦争」に由来 1991年、成功を収めた弁護士、マシュー・チェンバースが興したバイクメーカー、コンフェデレート。 和訳すると「南軍」を意味する社名は、創業地がルイジアナ州バトンルージュ[…]
軽量で取り扱いやすく、初心者にもピッタリ 「UNIT スイングアームリフトスタンド」は、片手でも扱いやすい約767gという軽さが魅力です。使用後は折りたたんでコンパクトに収納できるため、ガレージのスペ[…]
みんながCBを待っている! CB1000Fに続く400ccはあるのかないのか ホンダの名車CB400スーパーフォアが生産終了になって今年ではや3年目。入れ替わるようにカワサキから直列4気筒を搭載する「[…]
「ワインディングの覇者を目指すならCB-1」のキャッチコピーだったら評価は変わった!? カウルを装着したレーサーレプリカが出現する以前、1970年代までのスーパースポーツはカウルのないフォルムが一般的[…]
最新の投稿記事(全体)
50ccでも実用カブとは別系統のOHCスポーツ専用エンジンを開発! ホンダは1971年に、50ccではじめてCBの称号がつくベンリイCB50を発売した。 それまで50ccにもスポーツモデルは存在したが[…]
LEDのメリット「長寿命、省電力、コンパクト化が可能」 バイクやクルマといったモビリティに限らず、家庭で利用する照明器具や信号機といった身近な電気製品まで、光を発する機能部分にはLEDを使うのが当たり[…]
コンセプトが異なる3種のフルフェイスにニューグラフィック登場 KabutoのフラッグシップであるF-17は、耐貫通性と衝撃吸収性を備える高強度複合素材帽体『A.C.T.-2』に、徹底した空力特性を加え[…]
風が抜けるのにCEレベル2! タイチ「ネックスエアー」が夏の安全を変える ライダーの命を守る重要な装備、胸部プロテクター。しかし夏場は熱がこもりやすく、つい安全性よりも涼しさや薄さを優先した装備に切り[…]
発売当初のデザインをそのままに、素材などは現在のものを使用 1975年に大阪で創業したモンベル。最初の商品は、なんとスーパーマーケットのショッピングバックだった。翌年にスリーピングバッグを開発し、モン[…]