ユーチューバーMatt RiderJapanのPVチェックと試乗レビュー! 走破性以上の推しポイントとは?

[初心者向け試乗レビュー]BMW新型「R1300GS」は低身長の方にこそ乗ってほしいアドベンチャーバイクだった!?【PV撮影テクも解説】

  • [CREATOR POST]Matt RiderJapan

●文:[クリエイターチャンネル] Matt RiderJapan

みなさんこんにちは! MattriderJapanのマットです! 本職映像ディレクターが好き勝手にプロモーションビデオを批評してしまおうシリーズですが…好評(?)につき第2回目となります。ありがとうございます!!

PVチェック:未開の地を切り開いていく開拓者

さっそくですが、まずは先日デビューしたばかりのBMWモトラッドの新型R1300GSの公式プロモーションビデオを見ていきましょう!

”元祖アドベンチャーバイク”として世界中の道を切り開いてきたGSシリーズ。その名車が約10年ぶりのフルモデルチェンジをしたことで話題となっています。そんな新型R 1300 GSの公式プロモーションビデオはこちら

これぞ「THE・アドベンチャーバイクのプロモーションビデオ」という感じがしますね!

ファーストカットは、薄暗い砂漠のシーンから英語のナレーションベースでスタートします。4輪のCMなどではよくある構成ですが、2輪のプロモーションビデオでは意外と少ない構成です。ここは2輪/4輪両方を製造しているBMWらしいビデオ構成ですね!

ビデオ内ではオンロード走行シーンが極端に少なく、広大な荒野を駆け抜けていくシーンが目立ちました。やはり一般的に「アドベンチャーバイク」にあるイメージと合致する構成で、ナレーションの効果もあり、「GSを買うとこんな冒険ができる! 一緒に道を切り開いていこう!」というメッセージがヒシヒシと伝わってきます。映像の作り手としては、やっぱり“水バッシャーン”シーンは絶対取り入れたくなりますよね。僕も好きなカットです笑

個人的ベストシーンはこのカット! ドローン空撮で岩肌の間を飛ばすシーンは迫力満点ですね! 僕も仕事の撮影時にはドローンを飛ばしますが、相当熟練したパイロットが操縦しているのでしょう…。

ドローンの空撮カットは、壮大なシーンを撮影することには向いていますが、画がマンネリ化してしまうので、何か障害物などをなめたり(障害物越しに撮影という意味)すると動きが出て面白い画になります。フィックス(カメラ固定)で撮影するシーンを1カットだけ入れても、何もない映像に比べては大分違いますけどね。

さて、全体的に広い画が多かったので、「もう少しヨリで車体も見せたくない?」と個人的に感じてはいましたが、別動画で車体解説のビデオが用意されていました。

かっこいいイメージビデオは広大な荒野を走るシーンなどに特化して、車体のヨリなど詳細なカットは別動画でという構成です。確かに2本構成の方が、作り手として「本当にかっこいい作りたい映像が作れる」ということも多くなっています。これは映像ディレクターとしての本音です笑

試乗レビュー:身長165cmでも気軽に乗れる!?

さて、ここからは実際に車両インプレッション! 乗り心地としては先代モデルからすでに完成されている気がしていましたので、何について言及しようかと試乗する前から悩んでいましたが…、今回の新型は「身長165cmの僕でも気軽に乗れるぞ!?」という点にびっくりしました。

海外/国産モデル問わず、アドベンチャー系統のモデルは、シートの高さや車格の大きさなどもあり、僕ぐらいの身長だと「ギリギリ乗れるな…」という感想を持つモデルがほとんどでした。かといってローダウンモデルを選択してしまうと、サスペンションのストローク量が短くなったり、純粋なフルスペックの乗り味を楽しむことができません。「無理して乗るか…、ローダウンして乗るか…」の2択の選択肢だったのですが、今回のモデルにはオート車高調整機能が標準装備となっているモデルがあるのです!

写真のように停車時に標準シートで820mmまでシート高が下がり身長165cmの僕でも片足ならべったり地面に足がつくことができます。またタンクまわりもかなり絞り込まれていて、シート幅の細さも足つき向上の要因の1つだと思います。

ミドルクラスのアドベンチャーを扱っているような軽快感!?

車両重量も先代の同系統モデルと比較して約6kgも軽量化されていて、ハンドルも先代モデルより、かなり左右の切れ幅が増え、取り回しやすくなった印象を受けました。いざ走行してみると、「これ本当に1300ccあるの?」と思わせるほどの軽快感。800〜900ccぐらいのアドベンチャーバイクに試乗しているかのようで、ワインディングでの切り返しなども軽く、軽快感を味わえるフィーリングでした。

後日、新東名高速道路の制限速度120kmエリアを120kmで巡航してみましたが、先代モデルの1250頃よりエンジンの回転数やパワーに余裕があり、「あっやっぱり1300ccあるんだな」と改めて排気量の向上を実感しました。

この新型R1300GSは、電子制御系もかなり進化が進んでいて、アクティブクルーズコントロール(ACC)/ダイナミッククルーズコントロール(DCC)/前側衝突警告(FCW)/レーンチェンジ警告(SWW)など、多くの装備が標準装備されているグレードもあります。それらの最新鋭装備の進化へ注目が集まりがちですが、僕は「低身長ライダーでもアドベンチャーバイクを諦めなくてよくなったよ!」という点を個人的には推したいです!!!

まとめ:もう少しオンロード向けのPVがあっても良いのでは!?

今回のPVからは「道なき道を切り開く!」「冒険!」などといったオフロード全般での印象を受けました。しかし、いざ試乗してみると、僕のようなアドベンチャーバイクに乗りたくても体格的に諦めていたユーザーにとっても、ウェルカムなバイクになった印象を持ったので、そういった方向性のプロモーションビデオがあっても良いのになという感想を持ちました。ただR1300GSの進化は本当に凄まじいので、このモデルが気になる方は、ぜひ試乗してみてください!

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