阪神タイガースとバイク業界の意外に濃いカンケイ “アレ”で加速する虎旋風波及中!!【クライマックスシリーズ/日本シリーズ阪神応援企画】

  • [CREATOR POST]風間ナオト
阪神タイガースとバイク

全日本ロードレース選手権は最終戦を終え、MotoGPもラスト数戦とタイトル争いに向けていよいよ佳境ですが、日本のプロ野球もポストシーズンを迎えてファンのテンションはクライマックス!

とりわけ今年は阪神タイガースが18年ぶりにセ・リーグを制覇したこともあって世間一般の関心も高く、『アレ(優勝)』による経済効果が1,000億円に及ぶという試算もあるんだとか。

2003/2005年に優勝した際の主力投手、下柳 剛さんが新型エリミネーターのオーナーになるなど、実は阪神タイガースとバイク業界には関係浅からない面もあるんです!今回はこの関係が色濃く現れた注目のトピックスを新旧取り混ぜてご紹介します。

鈴鹿8耐参戦でスポーツ紙一面を占拠した”タイガースレーサー”

星野仙一監督が宙に舞った2003年の優勝も1985年以来18年ぶりとあって大盛り上がり!

その余波はモータースポーツ界にも吹き荒れ、2004年の鈴鹿8耐には阪神タイガース・カラーを纏った『RUNA 阪神タイガース 桜井ホンダ』が参戦します。

この参戦は、現在も『エヴァンゲリオンレーシング』に関わるラナ エンタテインメントの鈴見純孝さん、レースのプロモーションや運営を長年手がけてきたクリエイティブ・オフィス・ヤップの堀井雅史さん、共にプロ野球ファンのお二人が企画。ホンダ系強豪チームの桜井ホンダに提案し、『2003年の鈴鹿8耐優勝チーム×2003年のセ・リーグ優勝チーム』のコラボが実現しました。

2台体制で、ゼッケン53番車が、前年の優勝ライダーである生見友希雄選手とMotoGPへのスポット参戦経験も持つ芹沢太麻樹選手。ゼッケン80番車が、WGP・500ccクラスで最高ランキング2位の岡田忠之選手と元スズキ・ファクトリーライダーの亀谷長純選手という強力な布陣。

野球ファンの方ならピンとくると思いますが、53番は当時球界を代表するスピードスターとして活躍していた赤星憲広選手、80番はその頃もチームを率いていた岡田彰布監督の背番号。2年連続での優勝というワケにはいきませんでしたが、80番車が決勝9位と健闘しました。

レース開催前に都内の全日空ホテル(現ANAインターコンチネンタルホテル東京)で開催された公式記者会見には、マスコットキャラクターのトラッキー、阪神のユニフォーム風の露出度高めなコスチュームに身を包んだキャンペーンガールも登壇。翌日の各スポーツ紙で一面または裏一面で大きく扱われました。

ピットにたたずむ2003年優勝ライダーの生見友希雄選手。球団はチーム名やマークの使用を無償で認めてくれたそう

前哨戦となった鈴鹿300km耐久に参戦したゼッケン53のホンダCBR1000RR(写真:芹沢太麻樹選手)。アッパーカウル前方に赤星選手の愛称“レッドスター”にちなんだ赤い星をあしらうこだわりもファンを喜ばせました

ファンから熱望されたホンダコラボ Dio Z4

鈴鹿8耐参戦から遡ること1年前の2003年にはホンダモーターサイクルジャパンが、120台限定の特別仕様車『Dio Z4 阪神タイガース スペシャル』を発売しました。

環境性能、出力特性に優れる4ストローク・50ccエンジンを搭載したスクーター「Dio Z4」に黄と黒の縞模様を施し、阪神タイガースのロゴマークを車体各所にレイアウト。大胆なデザインは今見ても存在感バツグンです。

星野監督のもと、久方ぶりの優勝へと爆進する阪神タイガースを応援するファンからの要望を実現したというこのマシン。20年の歳月を経た現在も熱狂的な虎党ライダーに大切されているに違いありません。

2003年8月に120台限定で発売されたホンダ Dio Z4 阪神タイガース スペシャル。阪神ファンからの熱い要望で実現

旧パッケージのデザインから着想したD.I.Dコラボチェーン

話を現代に戻しても、バイクと阪神タイガースの関係は続いています。そのひとつが、大同工業の『D.I.D×阪神タイガース コラボチェーン』。

以前採用していたパッケージが黄×黒の縞模様で二輪関係者に“トラ箱”と呼ばれていたことから着想を得て商品化されたもので、幅広い⾞両に適合する520・525・530サイズを各500本(合計1,500本)が用意されています。発売は2022年夏ですが、2023年10月現在でも二輪用品店やECサイトにはまだ在庫があるようです。

同社は2022年シーズンから阪神タイガースのシルバーパートナーとなり、甲子園球場のライト側に看板を掲出。ブランドアンバサダーにミスタータイガース・掛布雅之氏さんが就任し、2023年春の第50回東京モーターサイクルショーではDIDブースにてトークショーを行いました。

また、掛布さんは大同工業の本社を訪問し、工場を見学。その様子を公式Youtubeで配信しているほか、その月に甲子園を最も沸かせたプレーをファンの投票と共に選ぶ阪神タイガースDIDアワードのセレクトにも関わっています。

D.I.D×阪神タイガース コラボチェーンは520・525・530サイズを各500本(合計1,500本)限定販売。価格はそれぞれ520が18,150円、525が20,328円、530が23,958円となっています

阪神タイガースをイメージし、外プレートをゴールド、内プレートをメッキ無しのブラックに。ロゴがレーザーマーキングされているのもファン心理をくすぐります

以前採用していたパッケージが黄×黒を使った縞模様で二輪関係者に“トラ箱”と呼ばれていたことから着想し、商品化されたとのこと

【掛布雅之さんが大同工業の工場を見学する様子を公式Youtubeで配信!】

そら買わなアレやろ!! タナックスコラボ シェルシートバッグ

“そらアレやろ!!”の文字と猛虎のマークが目を惹きます

そして阪神が満を持して登場する、クライマックスシリーズ・ファイナルステージ初戦の10月18日から販売されているのが、人気のシェルシートバッグ2をベースにオリジナルデザインを施した『タナックス 阪神タイガース仕様シェルシートバッグ2』。

容量5L・最大収納量3.0kgの『SS(アレ)』、容量10~14L・最大収納量4.0kgの『MT(アレ)』、容量14~18L・最大収納量5.0kgの『GT(アレ)』とサイズの違う3モデルを展開します。

SS(アレ)』が“HT2023V-MRK41”で15,741円、『MT(アレ)』が“HT2023V-NKN51”で16,951円、『GT(アレ)』が“HT2023V-OKD80”で18,480円と、それぞれの品番と価格に村上頌樹投手、中野拓夢選手、岡田監督の背番号と関連したアルファベットと数字が組み合わされているのもポイント。共通で入る“HT2023V”は、阪神(H)タイガース(T)の2023年優勝(2023V)を表しています。

同社によると『日本経済が低迷している中でも“アレ”に向かって頑張る阪神タイガースを支えるファンの皆さまの明るさを感じ、“それにあやかった商品を出してみたら面白いんじゃないか”、というところから企画がスタート。タナックスが早速球団に問い合わせたところ、わずが数日で許可が下り、あれよあれよと事が進んだほどのスピード感だったそうです。今回のコラボ商品のグラフィックは、関西生まれ関西育ちで生粋の阪神ファンのタナックス社員がデザインした』とのこと。どおりであふれるタイガースLOVEが伝わってくるハズです。

タナックス 阪神タイガース仕様シェルシートバッグ2 GT(アレ)。阪神ファンのタナックス社員さんがデザイン

タナックス 阪神タイガース仕様シェルシートバッグ2 SS(アレ)

タナックス 阪神タイガース仕様シェルシートバッグ2 MT(アレ)

今こそ欲しい! 阪神タイガース公認ハーフヘルメット

かなり昔になりますが、過去にはオージーケーカブトより1982年から1999年まで選手が被ったデザインそっくりのハーフヘルメットが販売されていたこともありました。

同社にお聞きしたところ、現在は契約が切れているとのことでしたが、1985年に2リーグ制になって初の日本一に輝いた時にも使用されていたデザインだけに、復刻したらかなり売れると筆者は睨んでいます。

2010年代にはKOTANI MOTORSからも阪神タイガース公認、猛虎マークが大きく入ったハーフヘルメットが販売されていましたが、こちらもソールドアウト! ちなみにクライマックスシリーズで対戦する広島カープモデル(9,900円)を現在発売中で、こちらも人気だそうです。

今回ご紹介した、これらのコラボ商品の中にはすでに購入が難しい物もありますが、バイクを愛するトラキチの皆さん、ぜひ手に入れてみてはいかがでしょうか?

KOTANI MORTORSから販売されていた阪神ターガース公認のハーフヘルメット。イエローとブラックが選べました

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