樹脂パーツの黒ツヤが復活! “ワコーズ 未塗装樹脂用耐久コート剤 スーパーハード”試用インプレ【ニヤニヤが止まらない仕上がり】

バイクやスクーターの外装パーツに多く使われる「未塗装樹脂(黒樹脂)パーツ」車体の軽量化や製造コストの低減や軽量化に役立つ一方で、樹脂という素材の性質上、直射日光や紫外線、酸性雨などの影響による経年劣化で色が抜け白化(白ボケ)してしまいます。今回はそんな白っぽく日焼けしてしまった黒樹脂に艶を取り戻しますよ~!
●文/まとめ:ヤングマシン編集部(DIY道楽テツ)
【YouTubeクリエイター:DIY道楽テツ】バイク雑誌の編集に携わったのち、20年以上の溶接の経験を活かしてDIYに勤しむYouTubeクリエイター。「バイクを元気にしたい!」というコンセプトで定期的に動画を配信している。最近では徒歩旅に目覚めたという。’76年生まれの2児の父。[URL]DIY道楽(メインチャンネル) / のまてつ父ちゃんの日常(サブチャンネル)
経年劣化で白っぽくなってしまう樹脂パーツを復活! させていきます
皆様、こんにちは! DIY道楽のテツです。今回は、白っぽくなってしまった未塗装樹脂(黒樹脂)パーツの黒ツヤを復活させます。
例えば、こんな「驚きの白さ」になってしまったプラスチックカバーもこの通り!
経年劣化でこんなに白ちゃけた樹脂パーツが…。
ここまで黒々と復活! どうです? すごくないですか??
使ったケミカルは「ワコーズ 未塗装樹脂用耐久コート剤 スーパーハード」です。
この液体をスポンジにつけて樹脂パーツに塗れば、瞬く間に黒光りが戻るという便利なアイテムですが、ややお高いのが玉に瑕。…だけど、値段に見合った効果に作業のしやすさ、伸びの良さ、耐久性など、かなりハイパフォーマンスな製品なので、改めて皆様にシェアしたいと思った次第です。
【ワコーズ 未塗装樹脂用耐久コート剤 スーパーハード】
まずは今回の車両、ホンダのスクーター トゥデイをバラします
そんなわけで、我が家にあるスクーターの「ホンダ トゥデイ(AF61)」。
実はこれ、洗車した直後なのですが、何ともはや古臭い。
それもそのはず、本来黒いはずの無塗装樹脂(黒樹脂)が、白っぽく変色してしまっているからですよね。こんなに白っぽくなってしまう原因は、樹脂という素材の性質上、直射日光や紫外線、酸性雨などの影響による経年劣化で色が抜け白化(白ボケ)してしまうからなのだとか。
特にこのトゥデイというスクーターは、低コストを目標に掲げたモデルだからなのか、車体全体ではこんなに黒樹脂部品を使っています。(写真に写ってませんが、これにリアフェンダーも加わります)
いくら洗車しても、ワックスをかけても、この無塗装樹脂が白っぽく変色していると何とも古臭く見えてしまうんですよね。
“ワコーズ 未塗装樹脂用耐久コート剤 スーパーハード”を使ってみる
ワコーズの”スーパーハード”の使い方はとても簡単です。
まず、取り戻したい樹脂パーツを洗ってホコリと油分をよく落とします。付属のスポンジにスーパーハードを染み込ませて、いざコーティングスタート!
さて、いきますよ?
すーーーーーーーーっと。
すっごい伸びがいいです!!!
1回スポンジに染み込ませただけで、サイレンサーカバーのここまで塗ることができました。
また、スポンジの追従性もなかなか良くて、ちょっと複雑な形状したエアクリーナーカバーやハンドルカバーも簡単に塗ることができます。
お値段が高いのに内容量が150mlとかなり少なめに感じますが、ご覧の通り素晴らしい伸びを示すので、少量でかなりの面積を塗ることができます。そしてこのワコーズスーパーハードが優れているのはここから。
塗って終わりではなくて、5分ほどしたら乾いたので、乾拭きをして均一に伸ばすことでムラをなくします。そうすれば塗りムラもなくなって、ご覧の通り均一な黒光りになります。
説明書には「主成分の珪素化合物があらゆる樹脂表面にガラス状の硬い乾性皮膜を形成し、褪せた樹脂も蘇らせます」とありますが、しっかり乾燥させてガラス状の膜を形成しなければならないので、1日以上は水がかからないように気をつけながら硬化させなければなりません。
…と、多少の手間はかかりますが、処理後の樹脂パーツはご覧の通り。
「うおっ!! キレイ!!!!」
しっかり硬化させてから車体に組み付けると、古ぼけたはずのスクーターが見違えるようにきれいになりました。黒樹脂パーツがふんだんに使われているローコストスクーターだったのに、全くの別物に生まれ変わりました。
すごいな、これ・・・!
説明書によれば、この効果が6ヶ月から1年にわたり持続するそうです。
そんなメーカーの謳い文句通り、長続きすることはないだろうと思いつつも、コーティング後洗車して数か月経過してもしっかり黒いままなので、広告に偽りはないものと思われます。
無塗装樹脂の黒艶復活といえば、バーナーで炙る裏技から始まりシリコンスプレー、プラスチック保護剤、樹脂パーツ塗装、そして廃オイルを塗る(!)という荒業まで、色々なケミカルやテクニックが存在しますが、ほんのちょっとの少量で伸びよく効率よくコーティングできるこのアイテムはかなり優秀なのではないかと思い、筆者は愛用しています。
バイク三台、サイレンサー一本、車一台をコーティングしましたが、まだたっぷり残ってます。コスパ良すぎ!
今回はスクーターのコーティングをしましたが、車のボンネットやダッシュボードなど、使える範囲はかなり広いので、1本買うだけで予想以上の部品をきれいにすることができますよ~!
余談ですが、このアイテムは300℃の耐熱性があるので、エンジンヘッドカバー等、熱の掛かる箇所にも最適です。なんとカーボンサイレンサーの艶出しにも使えるので、それはまた後日別途レポートしたいと思います。
そんなわけで”ワコーズ 未塗装樹脂用耐久コート剤 スーパーハード”の使用感レポートでした。
この記事が、どこかの誰か様の参考になれば幸いです。今回もご視聴ありがとうございました~!
動画解説はこちら↓
(↓)YouTube動画のほうでは映像付きで解説しているのでよかったら参考にしてください♪
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(DIY道楽テツ)
オフロードヘルメットは花粉症に強い! バイク乗りにとって苦しい季節がやってきますね~。そう、“花粉症”でございます! 目がかゆくてショボショボするし、ひどくなると視界がぼやける。そして鼻が詰まると平衡[…]
ガソリン漏れトラブルは突然に これは先日実際に起こった出来事です。 ガソリンを携行缶からバイクのガソリンタンクに注入しようとしたら・・・ボタボタボタッ・・・。 「!!!!」 携行缶のノズルの根元からガ[…]
チューブレスタイヤのビード落としは難しいよね!? タイヤレバーを使ったタイヤ交換、いわゆる手組でタイヤの脱着ができるという方でも、チューブレスタイヤとなると腰が引いてしまう、そんな方も多いのではないで[…]
バイクのステップゴムがボロボロになっていたので、新品に交換しました。 ・・・と言ってもこれは買ったものではなくて、たったいま印刷したもの。出来立てほやほやなのです~! 3Dプリンターを買ってみたのです[…]
トライクは転ぶ? 素朴な疑問 二輪(バイク)に乗っている方や、四輪(クルマ)に乗っている方から聞かれる質問のひとつが、「トライクって転倒しないの?」というものです。 トライクには3つのタイヤがあり、二[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
レーサーレプリカスタイルだからこそ映えるレーシングスタンド。ガレージREVOのスタンドは、車種に合わせて注文時に太さが選べるのが魅力 1980年代のバイクブームから派生したレーサーレプリカブームの際に[…]
思い通りに調整できないバイクのチェーン バイクのチェーン調整でこんな経験したことはありませんか? 伸びてゆるくなったチェーンを… アジャスターで調整して、チェーンの弛みを適正値に確認して… アクスルシ[…]
錆だらけでボロボロのフレームに比べると極上品。タンクだけが型式違いで新しいけど、中はやっぱり… タンクのサビ取りの前に、キャブレターのオーバーホール/点火プラグ/バッテリー/オイル交換をしました。長期[…]
※記事中の画像のキーパターンは加工してあります ホコリや汚れを呼ぶ潤滑スプレー 鍵を差すときに動きが渋いなーとか、引っ掛かるなーと感じたことはありませんか? 家の鍵や自転車の鍵、倉庫の南京錠など、身の[…]
1959年から支持され続けている! 1)作業がとても手軽2)使用できる範囲が広い3)しっかりツヤが出る4)油汚れが場合によってはパーツクリーナーよりもよく落ちる 順に説明していこう。 1)作業が簡単 […]
人気記事ランキング(全体)
市販されなかったターボはミッドナイトスペシャル仕様 1981年10月末~11月にかけて開催された東京モーターショーは、各社がターボのモデルを一斉に出品して話題となった回である。ターボ過給器付き2輪車は[…]
通勤エクスプレスには低価格も重要項目! 日常ユースに最適で、通勤/通学やちょっとした買い物、なんならツーリングも使えるのが原付二種(51~125cc)スクーター。AT小型限定普通二輪免許で運転できる気[…]
天然皮革にデニム調の風合いを与えた人気モデル 数多くあるクシタニの定番モデルの中でもロングセラーのレザーパンツ「エクスプローラージーンズ」に、限定販売の新色とカーゴモデルが加わった。 クシタニ独自の技[…]
ホンダの看板4気筒がマイノリティだったレーサーレプリカ全盛時代 1986年に登場したホンダCBR400R。そのフォルムはカウルから燃料タンク、そしてシートカウルへと途切れなくワンボディで覆われた、レー[…]
カワサキUSAが予告動画を公開!!! カワサキUSAがXで『We Heard You. #2Stroke #GoodTimes #Kawasaki』なるポストを短い動画とともに投稿した。動画は「カワサ[…]
最新の投稿記事(全体)
1978 ホンダCBX 誕生の背景 多気筒化によるエンジンの高出力化は、1960年代の世界GPでホンダが実証していた。多気筒化によりエンジンストロークをショートストトークにでき、さらに1気筒当たりの動[…]
黄色いモンキー125は、チェック柄シートの“バナナイエロー”以来! ホンダは欧州で125ccモデル×3車を発表。いずれも日本で販売中のカラーリングを纏ったモンキー125、ダックス125、スーパーカブC[…]
ライダースカフェで展示を実施 2021年から日本での販売をスタートしたサンダーモーターサイクルズは、ハーレーダビッドソンのカスタムビルダーとして知られ、イベントでも数多くの賞を獲得している車坂下(くる[…]
’80年代、スポーツバイクファンは2ストで乱舞した バイク歴30年以上なら、2スト全盛のレプリカ時代には並々ならぬ思い入れがあるはず。 若者でも買える250ccスポーツが、すべてのバイクの中で最速とい[…]
バイクを購入するための、自由になるお金があることが大前提 同居家族にバレずに……という悩みを抱える人のほとんどは、これまでの取材経験に基づくと、奥様の猛反対を受けている旦那さんか、親と同居している若い[…]
- 1
- 2