バイクシートを張り替えてみよう! 1時間もあれば自分で出来る!!【シワになってもいいんです】
穴が開いたり汚れたり、バイクのシートは消耗品。そのたびにショップに持ち込んで…と考えると懐具合も気になるところだ。しかし、完璧を求め過ぎないかぎり、実はバイクシートの張り替えはそこまで難しい作業ではない。バイクメンテナンス系ユーチューバー・DIY道楽テツ氏がシートをセルフで張り替える手順を解説する。
●文/まとめ:ヤングマシン編集部(DIY道楽テツ)
- 1 【シワになってもいいんです!】バイクの『シート張り替え』は1時間もあれば自分で出来る!!
- 2 応急処置?? いやいや、いっそのこと張り替えてしまいましょう
- 3 【シート張り替え:準備編】タッカーはちゃんとしたものを!
- 4 【シート張り替え:その1】古いシート表皮の簡単な剥がし方
- 5 【シート張り替え:その2】スポンジはしっかり干す。これがとても大切です!
- 6 【シート張り替え:その3】防水シートをお忘れなく。
- 7 【シート張り替え:その4】センターを合わせて仮止め \_(・ω・`)ココ重要!
- 8 自分でやればシワも愛嬌?? 「自分のバイクだから」ってくらいの軽い気持ちでレッツトライ!
- 9 動画解説はこちら↓
- 10 あなたにおすすめの関連記事
- 11 最新の記事
【シワになってもいいんです!】バイクの『シート張り替え』は1時間もあれば自分で出来る!!
あなたのバイクのシート、破れていませんか? 小さな破れだから大丈夫? いやいや、それ、放っておくとどんどん大きくなってしまいますよ!?
新品のバイクシートの表皮は柔らかくてとても弾力性がありますが、経年劣化や紫外線の影響などが重なると、ちょっとした引っ掛かりで破れてしまうことがあります。そしてこの破れ、最初は小さな穴やほつれだったとしても、バイクに乗るたびに広がっていってしまうのです。
破れたシートは単に見た目が悪いだけでなく、そこから内部のスポンジに雨水が染み込んでしまえば、座るたびにお尻が濡れてしまって気持ち悪い! それどころか内部に含んだ水分でスポンジがボロボロになり、シート自体がダメになってしまうこともあります。
応急処置?? いやいや、いっそのこと張り替えてしまいましょう
新しいシートに交換するという選択肢もあるのですが、車両によってはかなりお高い出費になってしまいます。それならいっそ自分でシートの表皮だけを張り替えてみてはいかがでしょう??
自分でシートを張り替える…と聞くと難しそうに思うかもしれませんが、「タッカー」と呼ばれるホチキスの化け物みたいな道具があれば、実は誰にでも交換できるものなのです。
自分でやったらシワができそう? その不安、よくわかります! もちろん、プロのような仕上がりを目指すのはかなり困難です。いや、むしろ、シワひとつなくピンと張ることができたらプロになった方がいいでしょう(笑)。「どうせ自分のバイクなんだから」これぐらいの軽い気持ちで挑めば、実は1時間もかからない簡単な作業だったりします。
ちょっとだけシワがあるけど新品表皮のシートと、破れたまんまのシート、どちらがいいですか?? ノーマルにはない、カスタムシート表皮もたくさん売っているので、最初から100点なんか狙わずにせいぜい80点を目指して、気軽に交換にトライしてみましょう!!
【シート張り替え:準備編】タッカーはちゃんとしたものを!
■用意するもの
- タッカー(ステープラー)
- シート表皮
- 防水シート(ゴミ袋でも可)
- 細いマイナスドライバー
- ラジオペンチ
まず、張り替える新品のシート表皮ですが、「車種名 シート 皮 表皮 カバー」などの検索ワードで調べればネット通販などで販売されています。シートを張り替えるバイク専用の表皮が見つかればベストですが、なくても比較的近い形状の車両を選ぶことで流用が可能だったりします。
楽に作業をしたいのであれば、「タッカー」が絶対的にオススメです。間違えても百均のものや、安物はやめた方が無難。ホームセンターで、できるだけ強力なものを選びましょう。
また、ステープル(ホチキスの針)は長すぎると貫通してお尻に刺さる(!!)可能性があるので、6mmくらいの長さがちょうどいいと思います。
防水シートは専用品があればベストですが、私は普通のゴミ袋を使っちゃってます。
【シート張り替え:その1】古いシート表皮の簡単な剥がし方
最初の難関がコレ=”古い表皮剥がし”です。表皮はシートの裏にたくさんのステープル(針)で固定されているのですが、これがなかなかのクセモノ。ペンチで外そうにもしっかり打ち込まれているものはそう簡単には抜けません。そこで活躍するのが、細めのマイナスドライバー!
1か所ずつ抜いていくのではなくて、ある程度数をまとめて”浮かす”→”抜く”作業をしていくと、どんどん抜いていくことができます!!
【シート張り替え:その2】スポンジはしっかり干す。これがとても大切です!
古い表皮を剥がしたら、スポンジの状態をよ~くチェックしましょう。少しでも水分を含んでいるようだったら、しっかりジックリ干します。防水シートが入っているものでも、少なくとも半日は干したほうが吉。このあと防水シートと新しい表皮で包んでしまうので、水分を閉じ込めてしまうとカビのもとになったり、内部からスポンジを痛める原因になってしまうからです。
【シート張り替え:その3】防水シートをお忘れなく。
純正シートには、最初から防水シートが入っている車種と入ってない車種があります。もともと入っていたもので、破れがないものはそのまま再利用したほうがいいと思いますが、入っていないものや防水シートが破れてしまっている場合は、新しく防水シートをいれてやる必要があります。
とは言っても、しっかりしたものを入れる必要はなくて、私の場合は普通のゴミ袋を切って入れています。逆に分厚いものを使ってしまうといざ張り替えるときに滑ってしまって作業の妨げになるので、薄めのものでOKです。要は、縫い目からの浸水さえ防げばいいのです(笑)。
【シート張り替え:その4】センターを合わせて仮止め \_(・ω・`)ココ重要!
ここは大切、一番大切! なんといっても最重要ポイントです。兎にも角にも、シート形状にしっかりと表皮を合わせ、前後左右のど真ん中を決めること!!
これがズレてしまうと、そのあとどんなに頑張ってもシートの形状に合わずにシワになったり、縫い目がズレたりしてそれこそ目も当てられない事態になってしまいます。焦らず、しっかりとセンターを合わせてください。先に表皮に油性ペンで印をつけておいてもいいかもしれません。
この時点でシートがど真ん中に来てることを確認したら… あとは表皮を適度なテンションで引っ張りつつ、タッカーを使ってひたすらステープルを打ち込みます。
この時に、シート表皮をまんべんなく引っ張ってことだけを意識してステープルを打ち込んでいってください。もし途中でシワが出たな? と思ったら、直近に打ったステープル、2〜3本を引っこ抜いて、またやり直してください。
どうせシートの裏側なんて見えないので、自分の好きなようにバシバシ打ち込んでいきましょう!!
自分でやればシワも愛嬌?? 「自分のバイクだから」ってくらいの軽い気持ちでレッツトライ!
というわけで、1時間もかからずに完成っ!!
いかがだったでしょうか?
実際にやってみた方だったら分かると思うんですが、あれ、こんなもんか? と思ってしまうはずです。最初のセンターの位置決めさえしっかりやっておけば、あとはステープラーの性能さえ良ければ特に難しいことなくシートを張り替えることができるはずです。
ぶっちゃけ大変なのは、シートベースにステープルをちゃんと打ち込めるかどうか、これがほとんどなんですよね(ノД`)
多少シワが寄ってもそれも愛着のひとつ!
シートの表皮も意外と高いものではないですし、ここを張り替えるだけでバイクの印象がガラリと変わったと思います。ノーマルじゃない皮を使うことでカスタムマシンに仕上げることだって可能になります。
もっと踏み込んだカスタムの世界にステップアップしたい方は、シート表皮を外したついでにスポンジの形状加工をやってみたりして、よりいっそう自分好みのマシンに仕上げてみてはいかがでしょうか??
ワタクシ個人的に、「自分でシート張替え」啓蒙活動をしております(笑)。服を着替えるかのようにシートを張り替えられると楽しいですよ~!!! シートの張り替えは一度覚えてしまえばそれほど難しい作業ではありません。覚えた技術の一生モノ、是非皆さんもトライしてみてはいかがでしょうか?
動画解説はこちら↓
私のYouTubeチャンネルのほうでは、「バイクを元気にしたい!」というコンセプトのもと、3日に1本ペースでバイクいじりの動画を投稿しております。よかったら遊びにきてくださいね~!★メインチャンネルはコチラ→「DIY道楽」 ☆サブチャンネルもよろしく→「のまてつ父ちゃんの日常」
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
プラノ ツールボックス:大容量でお洒落なポルシェデザイン。着脱可能なおか持ち収納付き プラスチック製工具箱のパイオニア・プラノ(PLANO)は、アメリカで創業してヨーロッパで大きく成長したブランドだ。[…]
ボタンひとつで設定圧力まで空気を入れてくれる小型コンプレッサー 「スマートエアポンプ」の本体は、余計な出っ張りのないスクリーンタッチボタン方式の操作系を採用した片手サイズで、USBケーブル充電式のバッ[…]
マジックソケット:ナメかかったボルトを面接触でガッチリ掴み、スポンジクッションで優しくホールド 六角部がなめたボルトやナットを回すために、角から離れた場所で接する極端な面接触を実現したソケットセット。[…]
ついに5本目のスプリング。これで完成?? 荷物満載、もしくは荷重をしっかりかけたスポーツ走行(飛んだり跳ねたりも含む)では申し分のない結果となった、ミヤシ仕様のCT125ハンターカブ用リヤサスペンショ[…]
最新の記事
- 1
- 2