レッドバロンの高品質絶版車で学ぶ! 失敗しない中古車の選び方【前編】

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レッドバロンの高品質絶版車で学ぶ! 失敗しない中古車の選び方【前編】

年式も色も同じ2台のCB400スーパーフォア。2台とも外見は超キレイだけど、1台は絶好調で、1台はなんだか走りにくい…。中古車ではこんなケースが起こりがちだ。どうすれば優良な中古車をゲットできるのか? もう失敗しないためのノウハウを学ぼう。

●文:沼尾宏明 ●写真:山内潤也 ●BRAND POST提供:レッドバロン

同じバイクでも走りは全然違う!

購入後に高額な修理代がかかってしまうケースも

同じバイクでも走りは全然違う!

’22年の生産終了後、中古車市場でより人気が高まっているCB400SF。試乗車の1台は走行距離1万1600km、もう1台は6600kmで、思わず距離が進んでいない後者の車両を選んでしまいがち。しかし、後者は不調なNG車で下記のような3つの不具合が!

①VTECがおかしい

【修理代:2万8900円 】※部品代(バルブアッシー)1万3600円 整備技術料1万5300円

ギヤポジションとエンジン回転数、スロットル開度でバルブ数を変更するハイテクがCB400SFのハイパーVTECレボだ。本来なら2→4バルブに可変するが、不調車は2バルブのままの状態。計測すると最高出力が大幅に低いが、試乗して回さないと違いに気付けない。

※VTECとは〜低中回転域では燃費と力強さを兼備した2バルブから、回転数の上昇(6300rpmまたは6750rpm 〜)に応じて伸びのいい4バルブに切り替わる

②ABSの不調

制動中にタイヤのロックを防ぎ、スリップによる転倒などを防ぐ機構がABSだ。

【修理代:9万9800円】 ※部品代8万7200円、整備技術料1万2600円

エンジンをかけるとメーターのABSマークが点滅しっ放し。これはABSユニットの不調によるセンサーエラーで、ABSが作動しない。この状態では車検に通らない! なお、街乗りの速度域でブレーキングをしてみたが制動力の違いは感じなかった。

③ホイールアライメントがズレている!

走り出すと「乗りにくい」とわかるのだけど、押し歩きではまったく感じ取れなかった。

【修理代:1200円】 ※チェーン調整費用 (※写真はイメージ)

後輪を基準とした前輪の並び具合が「ホイールアライメント」。前後輪の中心が一直線に並んでいることが優良なバイクの条件のひとつだ。NG車はこれがズレていたため、まっすぐ走りにくく、ハンドルが勝手に切れたり、曲がりにくいなどの症状が出ていた。


エンジンを計測すると15ps近い差があるが、直線が短いコースでの試走だったため、意識して高回転まで回さないとわからない。そもそも中古車を買う前に試乗できる機会はまずないのだ。さらに厄介なのがホイールアライメントのズレ。とても乗りにくい上に原因がわかりにくいからだ。

修理代総額:12万9900円!!

不具合をすべて修理すると約13万円。これはイタい! 個人売買やアフターサービスを受けられない店で買った場合、購入後にさらなる出費を強いられる場合があるのだ…。

今回の車両は、チェーンラインの調整でホイールアライメントを修正できたため、この値段で済んだ。フレームの曲がりや歪みが原因の場合、より高額な修正費用が発生する…。

※当ページに掲載の修理代はレッドバロンで修理した場合の料金

優良中古車を支える「5つ星品質」とは?

厳格な独自の品質保証でバイクの「中身」を追求

外観から中古車の「中身」までは見抜けない。したがって購入後にアフターサービスを受けられ、しっかりした整備工場のある店で買うことが最低条件。さらに中古車の品質を保証してくれる店がよりベターだ。

試乗したCB400SFの優良車は、全国に300店舗以上を直営で展開する大手販売店「レッドバロン」の『5つ星品質』をクリアしている。

【このステッカーが安心&安全の証】レッドバロンの中古車品質をよりわかりやすくアピールするためにスタートした『5つ星品質』。顧客を第一に50 年間バイクを販売し続けてきたレッドバロンだけに「安心&安全に対する責任を全うしたい」という。

この5つ星品質はレッドバロン独自の厳格な5つの基準から構成。詳細は下記から参照してほしいが、いずれも「機能部品がしっかりしている」ことが重視されている。

機能部品とはバイクが正しく「走る、曲がる、止まる」ためのパーツ。もちろん外観の綺麗さも重要だが、バイクで一番大切な「走りが楽しく、安心安全である」という本質を5つ星品質では追求している。

コロナ禍以降のバイクブームに乗じ、売りっぱなしの無責任な中古車販売店が乱立してきたのが現状。また整備工場を持たず、アフター体制が手薄なショップが増えていると、レッドバロンは警鐘を鳴らす。

こうした事態は、ライダーとしても歓迎できない。ビギナーにとってはなおさらだ。設備が整っている「認証工場」を自社で持ち、アフターサービスを受けられる。そしてライダーを第一に考える店で中古車を買うことが重要。中古車選びとはけっきょく「ショップ選び」でもあるのだ。

メディア向けに説明してくれたレッドバロンの濱田営業本部長。“とにかく今すぐ欲しい!”とアフターサービスの重要性を理解しないまま中古車を買う人が多い一方で、少し高くてもしっかり整備されたバイクが欲しいユーザーも増えてきたという。

『5つ星品質』★★★★★ ①フレーム安全検査済みである

フレームは安全上、重要なパーツながら、異常を判別できる機器を備えるショップは少ない。車検でもチェックされず、スルーされがちだ。

レッドバロンでは『コンピュータ総合診断機 ACIDM(アシダム)』(詳細は次ページ)でホイールアライメントを測定。さらに、横方向からフレームの前後長の歪みを診断する『ディスタンス測定』で、フレームに歪みがないかチェックしている。

シャーシダイナモで前輪をクランプし、後輪が左右に振れる距離を測ることでアライメントを測定できる。

『5つ星品質』★★★★★ ②パーツ保証がある

メーカーの部品在庫義務期間は、生産終了から約7年。この期間をすぎると、パーツが手に入らなくなることで突然乗れなくなってしまうケースがある。レッドバロンでは、25 年をかけてリサイクルパーツの確保に取り組み、中古車に最長3年間の「パーツ保証」を実現。保証期間内は、パーツ供給を含めた修理体制を維持してくれるため、古いバイクも安心して乗れる。

東京ドームの約3倍にあたる愛知県の本社工場内に3700機種以上・76万点超のパーツをストック。

古い車両は部品の調達がネックになるが本社工場では年間3000台ものバイクを分解。車種ごとに保管し、見本となるノーマル車も収納する。

入手困難になりつつあるキャブレターだが、同社なら修復できる。エンジン内部や電装系も修復でき、オリジナルパーツも開発。

走行に必要な部品はリビルドして再生。純正リヤサスは基本的に非分解式だが、本社工場の職人による技術と専用設備で再生できる。

『5つ星品質』★★★★★ ③リコール未実施項目がない

 メーカーが行うリコール(回収・無償修理)は、命に関わる重大な内容の場合もある。だが、意外とリコールを受けていない中古車は多い。レッドバロンではすべての中古車に対し、リコールが実施されているか確認。万一、未実施だった場合は、対策を施してから販売する。

’21年10月にリコールがあったCT125のシフトペダル(右側が対策品)。未対策品は溶接部強度が不足して、脱落する恐れがある。

『5つ星品質』★★★★★ ④ACIDM検査済である

5つ星品質を支えるためにフル活用されているのが『コンピュータ総合診断機ACIDM(アシダム)』。レッドバロンが独自開発したシステムで、フレームチェックのほか、さまざまな検査が可能だ。走行テストや昔ながらの勘に頼った整備ではなく、車両の状態を客観的に判断できるため、安心&安全な中古車に欠かせない。

【ACIDMでできる検査項目】●ホイールアライメントのズレ ●最高出力 ●ブレーキの制動力 ●スピードメーターの誤差

アシダムは埋め込み式のシャーシダイナモとモニターで構成。全店舗に設置済みで、バイクの高性能化に合わせて常にアップデートされている。

アライメントのズレを0.1mm単位で測定できるなど状態を詳細に検査可能。

※ 驚き!試乗したCB400SFもしっかり数値化されていた!

今回試乗した2台のCB400SFも、じつはアシダムで状態がキッチリ“見える化”されていた。NG車は、最高出力、制動力、アライメントのすべてが、5つ星品質の優良車と比べて異常な数値を示していたのだ。走行テストなど個人の「感覚」ではなく、客観的に中古車のコンディションがわかるのは、買う側にとって安心だ。

アシダムで測定したパワーグラフ。違いは明らかでNG車は最高出力が13.3ps も低い。数値は後輪出力なので駆動ロスを考慮すると、OK 車のエンジン出力は約50psと良好。NG車は約33ps程度に留まる。

診断結果はこのようにプリントアウトされ、車両のコンディションは一目瞭然。

【ブレーキ制動力】限界近くで差が出る!

ロックする手前までブレーキングした状態で測定するのが「最大制動力」。NG車はABSが効かず、OK車より15kgfほど低い。急減速など危険な状況で差が出る。「空転抵抗」はブレーキの引きずりで、これはほぼ同じ。

「OK」車

「NG」車

【ホイールアライメント】NG車は左側へ大幅にズレていた

NG車はホイールアライメントが大きく左にズレていた。車体が右側に倒れようとするため、コーナーではフラつき、直進時は安定しない。同社では±7mm以内を適正値としている。

「OK」車

「NG」車

『5つ星品質』★★★★★ ⑤自社工場にて整備

専用機器で整備費も安く!

長年の知恵を活かし、作業を効率化する独自の専用機器や工具を数多く開発。回転&昇降が可能なシステムリフト(写真中央)もそのひとつだ。整備時間の短縮につながり、結果的に修理費用を抑えることができる。

101億円を設備に投資! 全店が認証工場だ 

レッドバロンは全店が「認証工場」だ。認証工場とは、整備士の資格や人数、設備などの基準をパスし、国から認可された工場のこと。この資格がないと、エンジンやブレーキといった命に関わる部品の分解整備はできない。

同社では整備機器に101億円もの投資をしており、整備士の技術力にも自信がある。近年、整備工場を持たず、オークションから仕入れた中古車を売りっぱなしにする業者が増えたが、レッドバロンでは安心だ。

法令車検より多い84 項目もの点検整備を実施。もちろん車検がない250cc以下にも実施される。

[取材協力]レッドバロン豊田上郷店

愛知環状鉄道 三河上郷駅から徒歩7分、県道76号沿いに立地。在庫は豊富で、スタッフはバイク好きだ。NC750Xが愛車のスタッフさんと愛車談義で思わず盛り上がってしまった。店内には、排気量を問わず国内外の多種多彩なバイクが1 階、2階にズラリと並ぶ。もちろん、アシダムも完備。

  • 愛知県豊田市上郷町3丁目8-6 
  • TEL:0565-21-3710 
  • 水曜休(祝日は営業) 
  • 10~20時(11~2月は19時まで)

基本的に同社で購入した人の修理&整備を受け付ける「会員制工場」など、独自の取り組みに関する解説パネルが壁に設置されていた。

一部を除き、ほぼすべての中古車が『5つ星品質』をクリア。フレームのネックにホログラムで光るステッカーが貼られている。


※本記事はレッドバロンが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。