【BMW G310GSでツーリング】東伊豆の古道を探し、伊豆高原の裏道に迷う旅

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静岡県でも一番の湧出量を誇る温泉地・伊東。平安時代から歴史の表舞台に登場し、江戸時代には天領ともなった地について、BMW G310GSを駆り、道をテーマに掘り下げてみた。

●文:モトツーリング編集部 ●BRAND POST提供:BMW Motorrad

伊東の偉人も駆けた東浦路(ひがしうらじ)

東伊豆の道の成り立ち/その足跡をバイクで辿るのに、伊東は最適なエリアだ。一般的に陸路で下田に向かうには、中伊豆を通る下田街道しかなかったと思われがちだが、実際にはかなり昔から、東伊豆には「東浦路(ひがしうらじ)」とか「東浦道(ひがしうらみち)」とか呼ばれる街道が伸びていた。

吉田松陰やジョン万次郎も歩いたという立派な歴史みちなのだが、下田に向かう際には下田街道と呼ばれていたため混同されやすいうえ、昭和の道路整備などでその大半が失われており、史家や地域の方にも忘れられた古道となってしまった。

BMW G310GSツーリング|伊東(静岡県)

廃ループ橋として有名な赤沢八幡野連絡橋。別荘地工事のために架けられた橋が放置され、崩落。

現在残っている東浦路のうちもっとも知られているのは、伊東市の公式サイトでも紹介されている網代~宇佐美間のものだが、東浦路はもともと馬も通れぬほどの細い道が多いため、約2kmの行程は徒歩となる。これはこれで満足できるものだが、今回は伊豆高原に残されているという車両も通行可能な東浦路を探しに出た。

BMW G310GSツーリング|伊東(静岡県)

【伊東街道(県道59号線)】江戸時代から明治初期にかけて、中伊豆から伊東港へと木炭や年貢米などを運んだ道が伊東街道だ。伊東と宇佐美は江戸から伊豆半島への上陸地だったが、当時は宇佐美と熱海の間には東浦路しかなく、物資の輸送は海路が中心だった。

伊豆高原にも「下田みち」の名残りを伝えるものはあるが、東浦路と書かれた案内板は一切ない。断片的な情報を基に、国道135号の1本裏を出たり入ったりするという少し無謀なチャレンジを繰り返してしまい、とあるダートの空き地で「こりゃ駄目だな」とスマホを見つめていると、小柄なご老人が坂道を上ってくる。

BMW G310GSツーリング|伊東(静岡県)

【古道「東浦路(ひがしうらじ)」】平安時代から大正時代まで、小田原~下田の東海岸に延びていた街道。現在は開発により分断され、山道区間でわずかに残る程度。今回、偶然ガイドの方に遭遇して、未確認部分を走行できた。

すぐ横の私有地が立ち入り禁止の看板を出していたことを思い出し、「怒られるかな…」と一瞬躊躇したが、思い切って話しかけてみると「東浦路ですか? 私は案内ガイドをしているんですよ」とまさかの専門家登場。「この道は東浦路ですか」「そうそう、ここがそう」というやりとりによって、やっと見つけた東浦路がこの写真だ。ガイドの方は「ちゃんとしたマップを作りたいけど、全体のコース像は誰にもわからないんだよね」と東浦路の現状を教えてくれた。

中伊豆の下田街道と違って、整備の進まぬ東浦路だが、今後の観光資源化をぜひ応援したい。

BMW G310GSツーリング|伊東(静岡県)

【奥野林道】松川湖(奥野ダム)と伊豆高原の間を松川沿いに延びているフラットダート林道。3kmほどの短い林道だが雰囲気が良く、伊豆高原から松川湖に向かってわずかにゆるやかに下る程度で走りやすい。ハイカーや釣り人に注意しながらゆっくり走ろう。

BMW G310GS:狭い道でも坂道でも気負わず乗れる扱いやすさ

【BMW G310GS】今回はブロックパターンタイヤに換装した車両でのツーリング。ゴロタ石の河川敷からフラットダートまで走ったが、サスペンションとハンドリングの良さを改めて実感。粘りのあるエンジンとの相性も良く、林道ツーリングもガンガン楽しめる性能だ。■全長2190 全幅880 全高1250 ホイールベース1420 シート高835(各mm) ■車両重量175kg ■水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒 常時嚙合式6段リターン 総排気量312cc 最大出力34ps/9250rpm 燃料タンク容量11.5L ●タイヤサイズF= 110/80R19 R=150/70R17 ■価格:81万円~ ※写真は純正アクセサリー装着/タイヤ換装車


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