絶版車を後世に伝える、レッドバロンの取り組み(前編)【パーツ収集&ストックの秘密基地に潜入!】

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レッドバロン本社工場

バイクブームを受けて、中古車のニーズが高まっている昨今。だが、生産終了から年月が経ち、パーツを入手できない絶版車が急増中だ。本記事で取り上げたホンダ ホーネットもその一例で、既に入手できないパーツが非常に増えている。特に走行に関わる機能部品が生産終了していると、乗り続けられない恐れもあるのだ。また、絶版車こそアフターサービスが重要なのに、売りっぱなしのお店で購入して整備を受けられないケースも…。そんな現状を打破し、安心して絶版車に乗るために、レッドバロンが取り組んでいるシステムを徹底的に探ってみた!

●文:ヤングマシン編集部(沼尾宏明) ●写真:山内潤也 ●BRAND POST提供:レッドバロン

ホーネットのパーツは全1023品番のうち178点が絶版

ホンダ ホーネットは、“まだ新しめの絶版車”のイメージながら、既に入手できないパーツが多い。不具合のある部分を交換していないとどうなるか、テストしてみた。

2007 ホンダ ホーネット

ホーネットは、パワフルな高回転型の水冷並列4気筒エンジンやグラマラスなフォルムが魅力のネイキッド。大人気を誇ったが、排ガス規制により2007年型で生産終了となった。

ホンダのパーツリストによると、ホーネットの構成品番数は全1023品番。そのうち178品番は既にメーカー絶版状態だ。ヘッドライト/マフラー/ホイール/フロントフォークのほか、エンジン内部パーツ(ピストン/クランクケース/クランクシャフト/シリンダヘッド)/点火ユニット/キーが既に絶版。汎用品で代用できず、入手できないと走行できないパーツも数多い。

ホーネットの主な絶版パーツ:メーター/タンク/キャブレター/ヘッドライト/シート/マフラー/ホイール/フロントフォーク/リヤサスペンションetc.

整備完了車と不具合のある車両を乗り比べてみた

今回、レッドバロンがしっかりと整備した車両と、純正パーツの欠品により、不具合のあるキャブレターとリヤサスペンションを直すことができないままの車両を擬似的に再現したものと、2台のホーネットを乗り比べしてみた。

リヤサスの不調は乗ってみればすぐわかる。しかしキャブレターの不具合はわかりにくく、直接比較しないと「こんなものかな」で済ませてしまいそう。

つまり、部品のストックがないことで、修理できない中古車が流通している可能性があるのだ。

NG車の方は、スロットルを開けた際など、リヤに力が加わると踏ん張りが利かない。また、バネの力が如実に出て、ボヨンボヨンした乗り味だ。

NG車のリヤサスペンション(左)は、内部のサスオイルがほぼ抜けて、ダンパーの効果がない。たまたまNG車はスプリングに汚れがあるが、その不具合は外見から判別できない。

NG車の方も、特に問題なくエンジン回転が上昇し、いい音をさせていた。しかし正常車と比べると、やはり回転が上がるのが遅い。

NG車はキャブ内のバキュームピストンに亀裂があり、バタフライバルブのすき間/1番のスロー詰まりなどの問題が!

整備完了車両は、生産終了から16年経っても超元気!

2016年に生産終了したバイクでさえパーツ欠品の場合も!

クルマと違い、バイクにはエンジン/足まわり/外装など、そのマシン固有の専用パーツが多く使われているのが特徴。しかしながら、一般的に車両メーカーのパーツ在庫義務は、生産終了後からわずか7年とされている。この期間を過ぎたパーツの供給は保証されないのだ。

ということは、2016年頃に絶版になったモデルでさえ、早くもパーツが“欠品”の場合もあるのだからオソロシイ。もちろん部品がすぐになくなるとは限らないが、1個の機能部品が入手できないために修理できず、愛車を手放さざるを得ないケースだってありうる。また、修理できない可能性を考え、絶版中古車を買うことに二の足を踏んでしまう人もいるだろう。

そこで、国内に306店舗ものバイク販売店を直営するレッドバロンは、自社で販売した中古車に継続的なパーツ供給ができるシステムを構築最長3年間、中古車にパーツ供給を含めた修理体制の維持を約束する「パーツ保証」を付帯している

レッドバロンの【パーツ保証】とは!?

レッドバロンでは、中古車のパーツ供給を含む修理体制を最長3年間有償で維持する“修理保証”を付帯してきたが、2023年3月から「パーツ保証」に呼称を変更した。なお、万が一“走行機能に影響を及ぼすパーツの供給”が困難になった場合、使用期間に応じた償却分を差し引いた査定金額で買い戻してくれる。これもパーツ保証に自信があるからこそできる仕組みだろう。

“分解して加修する”レッドバロンのパーツ収集&ストック工場に潜入!

メーカー欠品でもパーツは潤沢

新品の純正パーツが入手できない…。そこでレッドバロンでは、本社工場にバイクを分解&リビルドする施設と、膨大なパーツをストックするヤードを設置。メーカーで欠品でも、レッドバロン本社工場で在庫しているパーツを使って、前述のホーネットは完調を保っている。ホーネットのパーツはなんと5665個も在庫しており、過去1年間で1万374個出荷してユーザーを支えているという(在庫数は2023年3月現在)。

愛知県岡崎市にあるレッドバロン本社工場。東京ドームのグラウンド約3個分=1万坪の広大な敷地には、解体ラインのほか、パーツに修理や再生を施す“加修”工場、独自パーツの研究開発、全国の店舗から技術情報を集約している。■愛知県岡崎市藤川町字境松西1番地

大きなロゴがお出迎え。

【ぜ〜んぶ ホーネットの部品!】パーツは車種別の専用ラックにストック。この一角がすべてホーネットの部品というから驚く! 前出の“メーカー欠品”として紹介したパーツもシッカリ揃っており、見本となる完成車両まで保管しているのが大きな特徴だ。

ホーネットを分解中。不動車はもちろんだが、修理すれば中古車として販売できる車両でも、あえて部品ストックのために搬入されるケースもあるというから、太っ腹!

ホーネットは特にタンクの需要が高い!

パーツごとに分解され、点検の後、使用可能な部品はそのままストック。特に走行に影響がある機能部品は、綿密にチェックを行う。問題のある部品でも、再生可能なものは修理して保管される。このようにメーカー基準に沿ったリビルドを施すことを、同社では“加修”と呼んでいる。ホーネットの場合、タンクを交換するケースがもっとも多く、レバーとフロントフェンダーがこれに続く。

エンジンを全バラ!

シート/ホイール類、タンクなどの外装、そして灯火類等も個別に保管される。

レッドバロン本社工場で行われている、パーツの“分解〜加修”プロセスとは? 後編に続く


※本記事はレッドバロンが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。