新型カワサキZ900RSに対応したSP忠男マフラー。大好評だった前期モデル用を大幅刷新したPOWERBOX FULL 4in1の「気持ちイー!」を大公開
一見するだけで誰もが理解できるバイクらしいスタイルと、カスタム素材としても大人気のカワサキZ900RSが、2023年モデルに生まれ変わりました。見た目は前期モデルとほぼ同じですが、新たな排気ガス規制に対応する変更を受けたことで新規の車体型式となったため、SP忠男でも新型用のマフラー開発に着手。Z900RSのスタイルにマッチするショート管デザインのPOWERBOX FULL 4in1は前期型でも人気でしたが、新型のエンジン特性やトルク特性に合わせて全面刷新されています。
●BRAND POST提供:スペシャルパーツ忠男
前期モデルで気になった部分をブラッシュアップして完成度を高めた新型Z900RS
初期モデル発売から5年を経ても、今なお人気のZ900RS。往年のZと比べると……という声も一部にはありますが、Z1やZ2のイメージを現代的に解釈した現代のZは、カラーリングを含めた見た目が魅力的で、普段の街乗りやツーリングで気兼ねなく乗ることができ、カスタムの素材としても最高です。
このZ900RSに対して、SP忠男はスリップオンタイプのPOWERBOXメガホン、往年のZを彷彿させるショート管デザインのPOWERBOX FULL 4in1を開発、販売してきました。そしてそれらはSP忠男が追求する「気持ちイー!」、すなわち「心地よさ」と「爽快感」の両立によって数多くのZ900RSユーザーから高い評価をいただき、今も好調なセールスを継続しています。
そのZ900RSが新しい排出ガス規制に対応した2023年モデルとなり、車体型式が変更になったことから、2023年モデルに対応したマフラー開発を開始しました。
まずはノーマル状態でテストを行ってみると、Z900RS自体の素性がかなり洗練されており、以前は感じられた極低速域の扱いづらさも大幅に改善されていることが分かりました。最初は気になっていた部分が徐々に改善されていくのはロングセラーモデルに共通した美点ですが「ここを修正すればもっと良くなる」という余地が少なくなる分、マフラー開発にとっては大変です。
ショート管のスリムな見た目と消音性能の両立に欠かせないPOWERBOX
現行車でありながら往年のカワサキZ1/Z2のイメージを色濃く再現したZ900RSにとって、サイレンサーを持たないスリムでシンプルなショート管スタイルは王道と言っても過言ではありません。前期モデル用もステンレスとチタンの2本立てで大人気でした。
とはいえノーマル状態で111馬力を発生するエンジンに対して、昔ながらのストレート管構造では消音不足なのは明確で、ストレートに見えるテールパイプの裏側に消音器=サブチャンバーを配置しています。
この構造自体は前期モデルも同様ですが、クラッチミートした瞬間から豊かなトルクを実感できるよう、サブチャンバーの容量やメインパイプからのバイパス位置、そのパイプ径などを繰り返しテストを行っています。
またサブチャンバー下部にも2箇所のホールを設けることで、政府認証マフラーとしての基準を満たす音量レベルを達成しながら、重低音が響くワイルドなサウンドを実現しています。
SP忠男が定義する「心地よさ」と「爽快感」とは
私たちのマフラー開発では、ギヤを1速に入れてクラッチミートしてスロットルを僅かに開けた2000~3000rpm近辺のトルク特性をとりわけ重視しています。せっかくマフラーを交換するのなら、低回転域など二の次にした高回転高出力型のエキサイティングな特性にした方が、交換した「甲斐」があるというユーザーもいるかもしれません。
しかし、SP忠男が求める「心地よさ」と「爽快感」は、エンジンが低回転でゆるやかに回っている領域から実感できなくてはならないという信念があります。むしろこの領域のトルク特性にしつこいほどこだわることで、誰もがクラッチミートした瞬間に「違いがわかる」マフラーになるといっても良いほどです。
他の車の流れに乗って街中を走るとき、広大な景色を満喫しながらツーリングを楽しむとき、目的地に向かって淡々と高速道路をクルージングするとき、あらゆるシーンで多用されるのはスロットル低開度領域です。
この領域でトルクが強すぎるとギクシャク感が出てしまうためスロットルコントロールに気を遣う必要があり、逆にトルクが薄いとちょっとした加速でもシフトダウンが必要になるため煩雑さが増してしまいます。
「エンジンをもっと回せ」とライダーを急かすことなく、スロットルを大きく開けないと望んだ加速を得られないようなストレスを感じさせることなく、ライダーの右手の動きに対してほんの僅か後を追従する特性は、瞬間最大風速である最高出力向上よりむしろ、バイクライフ大部分の満足感につながるもので、SP忠男のマフラーすべてに通じる伝統です。
8000rpmを超えても爽快に伸びる高回転域も魅力
理想のゴール地点を目指したこだわりの開発は、エキゾーストパイプや4in1の集合部分でも存分に発揮されています。
エキゾーストパイプがエンジン特性に与える影響や重要度については、POWERBOX PIPEの開発を通じて熟知しています。
2022年までの前期モデルでも相当突き詰めた開発を行いましたが、新型用も排気の脈動のコントロールに着目し、クラッチミートやシフトチェンジして加速する2000~5000rpm近辺のトルクラインを強くきれいに整えるための試作を繰り返しました。そしてこれこそが「心地よさ」の源となっています。
このように説明すると、トルク特性がフラットで面白味に欠けると誤解されることもありますが、高回転域の伸びの良さや鋭さも手を抜くことなく追求しています。
具体的には、4本のエキゾーストパイプがまとまる集合部分に注目して、容積と長さを細かく変更することで4in1の外観に影響を与えることなく8000rpmを超える高速域の伸びの良さ、すなわち「爽快感」を手に入れています。
全国各地で開催しているライドオンキャンペーンで、前期モデルのPOWERBOX FULLを装着したZ900RSに試乗し、2023年モデルを購入したユーザーの皆さんから「早く製品化して欲しい」とリクエストが絶えなかった新型Z900RS用パワーボックスフルは、皆さんの期待を上回る「気持ちイー!」マフラーに仕上がっています。
製品化に至るまでの開発記をブログで公開しています。ここに至るまでにかかった期間や考えなどをリアルタイムで綴ってきたものです。ぜひご参考ください。
SP忠男のマフラー開発奮闘記
Z900RS 2023年モデル編
https://sptadao.com/chu/category/z900rs-2023/
Z900RS用の動画はまだ製作中ですが、歴代モデルの音や取り付け方法をレクチャーした動画、
SP忠男チャンネルもぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/@TheSptadao/videos
※本記事はSP忠男が提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
- 2023/06/12
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