音質や操作性に拘りたい人にお勧めのインカム
先日満を持して発売したミッドランドの「BT R1 ADVANCED」。他社インカムにはない空間オーディオ機能を備えたイチオシの製品となっています。先日youtubeチャンネルの運営やウェブライターとしても活躍している、二輪ジャーナリストの相京雅行さんにお貸出しを致しました。既に相京さんが運営するyoutubeチャンネル「アイキョウバイクチャンネル」ではコンテンツが公開されていますので、ご覧ください。
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空間オーディオって?
こんにちは、二輪ジャーナリストの相京雅行です。バイク用品メーカーに10年勤務後独立。現在はyoutubeチャンネルの運営やライターとして色々なメディアで記事を書いています。
今回は最新のインカムをお借りすることができたので、忖度なくご紹介したいと思います。
空間オーディオに対応した音響設備
2021年6月にアップルミュージックに「空間オーディオ」という機能が追加されました。この機能を使うと映画館の音響システムのような迫力のある音楽を聴くことができます。
映画館向けに開発されたDolby Atmosは空間オーディオの技術の一つで、日本ではソニーが360Reality Audioというシステムを開発しています。
空間オーディオで音楽を聴くためには3つの要素が必要になります。
個人で音楽を聴く用途ならAir Pods ProやBeats Fit Proなどのワイヤレスイヤフォンが対応していますが、まだまだ対応している製品は多くはありません。
空間オーディオに対応した楽曲を配信しているサブスク
アップルミュージックかアマゾンプライムミュージックアンリミテッドのどちらかが対応しています。
筆者はアマゾンプライム会員ですが、特典のアマゾンミュージックプライムは対応していないので注意が必要です。
どちらを選ぶのかはiphoneを使っているなら相性の良いアップルミュージックがお勧めです。月額は1080円です。
アマゾンプライム会員ならアマゾンプライムミュージックアンリミテッドもお勧めです。通常は980円ですが、プライム会員なら100円値引きになります。
いずれのサービスも初月無料なので、試しに登録してみても良いと思います。主観ですが再生できる楽曲数は大差ない印象です。
僕は今回のインプレの為にアップルミュージックに登録しましたが、6か月無料でした。登録後に音楽アプリ設定に「ドルビーアトモス」の項目が追加されていました。
サブスクアプリの設定
空間オーディオの楽曲を対応したイヤフォンで再生するだけではなく、サブスクアプリの設定で空間オーディオを有効にする必要があります。
空間オーディオの為にファームウェアとスピーカーを最適化
BT R1 ADVANCEDのスピーカーと音楽再生のためのファームウェアは空港やオペラハウスなどの音響設備をプロデュースした音の匠「RCF」が担当しています。
僕は正直RCFを知らなかったのですが、1949年にイタリアで設立したプロオーディオ機器メーカーです。
オーディオ機器を製造すると共に、施設などの面積や造形に合わせて音響設備をプロデュースしてきたRCFがヘルメットの空間オーディオを手掛けるのですから体験するのが楽しみです。
インカム業界もう一つの「史上初」
空間オーディオシステム搭載というだけでも凄いですが、バイク用のインカムとしては唯一マグネットマウントを採用しています。
磁石の力だけだと不安という方もいるかもしれませんが、最近ではコミネがヘルメットの顎紐にマグネットバックルを採用しています。
それにBT-R1 ADVANCEDのマグネットマウントは落下防止用に樹脂パーツでロックされるので落下の心配はしなくても大丈夫です。
実際に装着してみた
筆者愛用のSHOEI Z-7に装着してみました。取り付けはZ-7にはスピーカーホールがあるのでスマートに装着が可能でした。
メインの配線がシルバーで少々目立ちますが、金属っぽい質感で断線や折れに強そうに見えました。インカムはメインの配線が切れてしまうと使い物にならないので嬉しいポイントです。
配線が本体に装着するのではなく、ベースについているのも驚きました。本体とベースが端子で接続される形になっており配線の抜き差しが必要になりません。
インカムは使用後に充電が必要になりますが、充電の為に配線を抜き差ししているとジャックが緩んで脱落してしまうことがありますが、これなら安心です。
気になる点としてはフルフェイス用マイクのスポンジがちょっと厚めな所です。風切り音などをしっかりカットしてくれそうですが、唇に少し当たるのです。マイク自体の厚みはなさそうなのでマイナーチェンジの際はスポンジをもう少し薄めにしてほしいところです。
BT R1 ADVANCED使ってみた
ボタンが大きくて使いやすい
BT R1 ADVNCEDには側面に3つのボタン。上に2つのボタンがあります。他社のインカムだと特に上のボタンが小さくてグローブしたままで操作しにくかったりしますが、問題なく操作できました。
メインのボタンの長押しでインカム通話モード、スマホの応答や音楽、ナビ音声などを聞くフォーンモード、FMラジオモードへの切り替えが可能で、一番使う頻度が高いボタンですが大きく押しやすいのが嬉しい。
その他のボタン二つはソロでは使わないかなと思いましたが、アップルミュージックを利用している際に曲送りで頻繁に使いました。
もしかしたらメインボタンより押す機会が多いかもしれませんが、こちらもボタンが大きく操作感良好でした。
空間オーディオの音質は伊達じゃない
学生時代にバンドをやっていたので、音楽は好きなのですが音質の違いまで感じ取れるか自信がありませんでしたが杞憂でした。
アップルミュージックの空間オーディオ対応、非対応の楽曲で音の広がり方が全く違います。
同じ音量で聞いていたとしても空間オーディオ対応の方が圧倒的な迫力で、劇場や映画館で音楽を聴いているかのようです。
他社インカムとの通話音声もクリア
ミッドランドの代理店リンクスはシエルというインカムも扱っています。代理店は同じでも別メーカーとなります。
知人がバイクデビューしたので練習に付き合ってほしいと頼まれたので、出張路上教習してきたのですが、シエルを使っていたので、お借りしていたBT R1 ADCANCEDと接続して通話しながら走行してみました。
メーカーが異なると通話音質が下がるという話を聞いたことがありますが、非常にクリアな音質で通話することができました。
相手が初心者ライダーだったこともあり、まだ路上でスピードを出すことに慣れておらず500m~600m程度離れてしまうことも多々ありましたが、音質が下がることがなく安定していました。
初めて路上を走った際もベテランライダーと一緒だったそうですが、その時はインカムがなかったのだとか。
今回は常にインカムで通話しながら練習できたので「安心感半端じゃない」とのコメントを頂きました。
唯一気になった点
ソロで使う際も、マスツーでインカム通話する際も殆ど不満はなかったのですが、AGC機能のみ気になりました。
車速が上がるとボリュームが大きくなる機能なのですが、被っていたヘルメットの静粛性が高いせいか、音量が大きく感じました。
上のボタン二つを同時に3秒間ほど押すとAGC機能がオフになるので、使用中はオフに。
ボリュームをコントロールするボタン操作が苦にならなかったので困ることはありませんでしたが、単純なオン、オフだけでなくAGC機能の調整ができると更に良いかもしれません。ファームウェアのアップデートに期待したいところです。
音質や操作性に拘りたい人にお勧め
使う頻度が高くなるほど操作性が気になるポイントですが、3日間ほど使わせて頂いた結果、空間オーディオ機能よりも操作性の良さが気に入りました。
バイクを運転しながらインカムの操作をするのが苦にならず、ボタンの押し間違いすることもありませんでした。
基本的なスペックや操作性に優れていつつ、他社製インカムと比べて価格の優位性があるのもポイントです。
デュアルチップではないので、ナビ音声を聞きながらインカム通話することはできませんが、こういった機能がマストでないなら最高の選択肢の一つになるのではないでしょうか?
※本記事はミッドランドが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
- 2022/11/28
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