快適!水冷式アンダーウエア「タイチ リキッドウインド」【ボトルをプッシュ→首まわりに冷却水が噴出】
夏場の過酷な環境下でも快適なツーリングをしたい! そんなライダーの望みをかなえてくれる新製品「リキッドウインド」がアールエスタイチから登場。シンプルな構造ながら効果は高い。ライダー目線で開発されたアイテムだ。
●文:横田和彦 ●写真:真弓悟史 アールエスタイチ ●BRAND POST提供:タイチ|アールエスタイチ
真夏のツーリングを快適にするアイテム
近年、日本の夏はかなり暑い。気温35度を超えると使う「猛暑日」という言葉が気象庁で正式に決められたのは’07年4月のこと。以降、年間の猛暑日の数はジリジリ増えている。その中でヘルメットやライディングウェアを着用しエンジンの熱を受けるライダーの環境はかなり厳しいものだ。
その状況下で少しでも快適に走れないかと研究を続けたのがアールエスタイチの開発スタッフ。冬場に活躍するe-HEATシステムのように、酷暑でもツーリングに出かけたくなるアイテムとして考案されたのが「LIQUIDWINDシステム」だ。仕組みはシンプル。腰のスプレーボトルからポンプによって専用冷却リキッドウインドウォーターを首元に送りアンダーシャツに染み込ませ、走行風による気化熱効果で温度を下げる。いわば”ライダーの水冷化”だ。ありそうでなかったメカニズムだが効果は大きく、シャツの表面温度が最大5.2度下がるという実験結果も得られている。
ポイントのひとつは手動によって必要な時に最適な量の専用冷却リキッドウインドウォーターを送れるということ。水分量が多すぎてベタつくことや、逆に不足して冷却効果が薄れることを避けられる。専用アンダーシャツも上半身の最適な位置に水分を溜めておける構造で、マンダム社と共同開発された専用冷却リキッドウインドウォーターも快適さを高めてくれる。
この夏のツーリングシーンを大きく変える可能性を秘めたLIQUIDWINDシステムは、多くのライダーに注目してもらいたいアイテムだ!
スターターキット+専用シャツで使用
LIQUIDWINDシステムは、スプレーボトルやベルト&ポーチ、送水チューブ、専用冷却水といった送水システム一式が同梱された「LIQUIDWINDスターターキット」と、送水チューブを通す4ヶ所のガイドや保水力を高め効果的に温度を下げる二重構造を備えた「LIQUIDWINDアンダーシャツ」の組み合わせが基本だ。消耗品である専用冷却水をはじめ、送水チューブやスプレーボトルなどスターターキットの内容は単体での販売もしているので、万一破損してしまった際も安心だ。なお、すべてのアイテムはこのシステムのために開発された専用品のため、ほかの市販品などでは代用できない。
異業種との共同開発を実現。化粧品メーカー・マンダムに聞く
路上テストを繰り返したアールエスタイチの開発陣がたどり着いた答えのひとつが「冷却水に水道水は適していない」ということ。清涼感が物足りず、生乾きのような臭いも気になる。そこで冷却水の共同開発を持ちかけたのがマンダムだった。
ところがマンダムの山科氏はその企画に少し困惑。「なぜなら我々にはバイクに対する経験や知識がなかったので。しかし話を聞くと弊社が長年培ってきた技術が応用できるのではないかと感じました」 ライダーの過酷な環境を再現し体感。それから難しい開発が始まった。
既存製品の処方をベースに試行錯誤を重ねていく。清涼成分の種類や比率を高めると清涼感は向上するが、同時に痛みを伴う不快な刺激が生じることもある。また酷暑環境下では液がすぐに気化し清涼感が続かなくなるという課題も。そこでメントールによる不快刺激を緩和し、走行風による心地よい爽快感を長時間持続させるマンダム独自の”Kai-tech Air技術”を応用した。
「配合する消臭成分は天然由来にこだわりました」と齋藤氏。夏場の不快要素のひとつである汗臭さを解消するため、メイド・イン・ジャパンをイメージさせる”緑茶”と”柿”という2つの消臭成分を配合。こうして長時間快適な清涼感が得られつつ消臭効果が高い専用LIQUIDWIND WATERの完成に至ったのだ。その他にはない”爽快感”をぜひ体感してもらいたい。
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