究極にして全ての基本。プロのメカニックほどボルトを吟味する【βチタニウムのチタンボルト】
ヨシムラやTSRといった有力コンストラクターを筆頭に、過酷な環境で戦うレーシングチームのメカニックたちから絶大な信頼を受けているパーツがある。それが「βチタニウム」のチタンボルトだ。たかがボルトと侮ることなかれ。そこに秘められた技術を知れば誰もが納得の、究極にして全ての基本となるカスタムパーツと言えよう。
●文:宮田健一 ●写真:富樫秀明 ●BRAND POST提供:モトサロン
優れたチタン素材を技術でさらに強固なものに
一般ユーザーだとカスタムやメンテナンスの際に普段あまり気にしていないかもしれないが、バイクを極限まで知り尽くしたレースメカニックほどこだわりを持っているパーツがある。それが「ボルト」だ。なかでも絶大な信頼を得ているのが「βチタニウム」のチタンボルト。ヨシムラをはじめ多くの有力チームに採用されている。
なぜ、βチタニウムが評価されるのか、それはチタンの持つ強度の高さや軽さはもちろん、その造りにある。βチタニウムが素材に用いる通称「64チタン」と呼ばれるTi-6AI-4V合金は、引張強度が通常の鉄/ステンレス系鋼材の1.5〜2倍で”伸び”と”戻り”に対する耐性が段違い。さらにそれだけではないところがポイント。βチタニウムは、さらにその64チタンを熱間鍛造した丸棒部材から1本1本削り出す。これによって強度はさらにワンランクアップ。熱間鍛造では国内でも稀な技術で、そうそう真似できないものだ。
次にネジ山だ。繰り返しパーツを脱着する必要のある現場や、外力が大きくかかる部分では焼付きやカジリが大きな悩み。βチタニウムではここに精密研磨された転造ダイスによって加圧/回転させて加工する転造製法を採用。一般的な切削ネジと異なり組織を分断することがないため、ネジ部の再現性に優れ品質が非常に安定している。カジリにくいのでブレーキなど重要部品にも安心して使える。いや、むしろ信頼が欲しい部分ほど積極的に使いたくなる。それがβチタニウムがプロメカニックたちから選ばれる理由だ。
βチタニウムの2輪用製品は、販売元となるモトサロンからブレーキ用など車種別キットとして発売。使ってみれば、今までの鉄系ボルトがいかにたわんで力を逃がしてしまっていたか分かるはずだ。
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