
身一つでバイクに跨るライダーにとってプロテクターは安全と安心のために欠かせないアイテムだ。なかでも重要なのが、胸部プロテクター。従来品は厚く、着用可能なジャケットが限られる場合が多かったが、コミネの「KK-908 3D ドライカーボンチェストプロテクター」ならそんな心配は無用だ。従来の常識を覆すほどの性能と利便性を兼ね備えているぞ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:コミネ
どんなジャケットにも合わせられるベルトタイププロテクター
ライダーの命を守る胸部プロテクターは、万が一の事故の際に内蔵への衝撃を和らげ、重篤なダメージから身を守る重要な役割を果たす。これまでも多くのプロテクターが各社からリリースされてきたが、コミネの「KK-908 3D ドライカーボンチェストプロテクター」は革命的だ。その軽さ、薄さ、そして驚異的な安全性で、胸部プロテクターの新たなスタンダードを確立したと言っても過言ではない。
この「KK-908」は、以前から販売されていた「KK-906 ドライカーボンチェストシールド」の進化版にあたる。最大の進化点は、単体で装着できるベルトタイプになったことだ。従来のKK-906がコミネのウェアにしか装着できなかったのに対し、このKK-908は、どんなウェアにも合わせることが可能になったのだ。
薄く、軽く、安全性も抜群ということなしな性能
性能において、まず注目すべきは、その素材と構造だ。プロテクター本体にはドライカーボンを採用しており、厚みは驚きのわずか1mmを実現している。これまでの樹脂製プロテクターは、安全性を確保するためにある程度の厚みが必要で、着用すると胸のあたりが“ボコッ”と盛り上がってしまうのがネックだった。
しかし、KK-908ならその心配は無用だ。よほどタイトなジャケットの下でなければ、装着していることを意識させない薄さと言えるだろう。
そして、カーボン製ゆえの「軽さ」も特筆すべき点だ。その重量はなんとわずか72g! 一般的な胸部プロテクターが200gから400g程度であることを考えると、まさに“羽のような軽さ”。装着感がほとんどないため、「ベルトを付けていることも、プロテクターを装着していることすら忘れてしまうほど」だと、コミネの公式YouTubeチャンネルのスタッフも語っている。
もちろんプロテクターとして求められる「安全性」においても抜かりない。KK-908は、日本製素材を用いた平織カーボン繊維を5層積層構造で採用している。その強度たるや、乗車用ヘルメットでお馴染みのSG基準によるテストで、排気量無制限の乗車用ヘルメットと同等の耐貫通性を実現しているほどだ。
さらに、衝撃が加わった際にエネルギーが分散する特殊な形状を採用している点も大きい。そして、プロテクターの裏側には3Dメッシュ構造が施されており、これにより分散された衝撃を「面」で吸収する仕組みになっている。この3Dメッシュは、衝撃吸収効果だけでなく、通気性も向上させ、ライディング時の快適性にも寄与するのだ。
コミネの公式YouTubeチャンネルでは、その安全性を示す衝撃的な実演も行われている。なんとコミネの代表取締役社長、阿知波直哉氏が直々にKK-908を着用し、上から斧で叩くというデモンストレーションを敢行! したところ、結果は当然、スタッフにケガはなく、プロテクターの表面が傷ついたのみ。胸部がしっかりと守られることを証明し、その強靭な性能をまざまざと見せつけた。
薄く、軽く、そして安全性も抜群。ファッションの自由度も高めたコミネの「KK-908 3D ドライカーボンチェストプロテクター」は、税込2万4200円。ライダーの安全と快適なバイクライフを両立させる、この革新的なプロテクターの導入をぜひ検討してみてはいかがかな。
KOMINE KK-908 3D ドライカーボンチェストプロテクター
コミネ ドライカーボンプロテクター製品ラインナップ
- KK-908 3D ドライカーボンチェストプロテクター
価格:税込2万4200円 - KK-907 KMINE チェストプレートベース
価格:税込2200円 - KK-906 ドライカーボンチェストシールド
価格:税込2万2000円
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