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中古車を選ぶ際、なかなか悩ましいのが何を持って完調の状態といえるかわからないこと。そこで役に立つのが、劣化や不具合のない新車当時の試乗レビューだ。自分が中古車を試乗して、それぞれの個体の状態を確かめる際の参考にしてみて。
●文:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●外部リンク:ホンダ
ホンダ CB1300スーパーボルドール(2018)試乗レビュー
この記事では、平成28年度排ガス規制に対応しモデルチェンジを行った2018年モデルについて紹介するぞ。 ※以下、2018年6月公開時の内容に基づく
【〇】本質は大きく変わらず操安性がナチュラルに
エンジンを始動した瞬間、ダイレクトなサウンドを響かせる新型CB1300スーパーボルドール。平成28年度排ガス規制に対応しつつ9psもパワーアップできたのは、排気抵抗を軽減した新しいサイレンサーのおかげだろう。
低回転域からの重厚なトルク感と、水冷直4ならではのシルキーな吹け上がりは従来から大きく変わらず、274kgという巨体をキビキビと加速させる。そして、街中ではせいぜい4000rpm以下で事足りてしまうので、前モデルから9ps増加の恩恵は薄い。それよりも、アシストスリッパークラッチの採用で操作力が約26%軽くなったことの方が、多くの人にとってメリットは大きいはず。
ハンドリングは、前モデルからわずかに乗り心地が良くなったと感じたが、これはタイヤ銘柄の違い(テスト車は新型がBS・T30、旧型がBS・BT021/022を装着)に起因するものかもしれない。また、直進状態から倒し込む際、全モデルではわずかに手応えを感じたのだが、それがスムーズになったような気がした。これはタイヤ銘柄以外に、前後サスのセッティングの見直しによるものだろう。
ブレーキは、フロントキャリパーが変更されているが、その差はほとんど分からなかった。とはいえ、これだけの巨体を軽々と減速させてしまうパワーには感心する。こうして熟成の手を緩めないあたりに、ホンダのCBに対する想いが伝わる。
【HONDA CB1300スーパーボルドール 2018年型国内仕様】新型でグラフィックを小変更。フロントキャリパーはピストン径を最適化して制動力を向上。クラッチはアシストスリッパーとなり操作力を軽減。● 価格:155万5200円 ●色:白、銀
【×】音量アップで暖機に気を使いそう
サイレンサーは社外パーツのような音質で、アイドリング時も含めて前モデルからボリュームがアップ。閑静な住宅街での早朝のエンジン始動は気を使いそう。ただ、それ以外はとくに不満はなく、車重も慣れの範疇だ。
ライディングポジションは新旧で不変
スーパーボルドールは2014年モデルでハンドルのグリップ位置を上げている。そのライディングポジションは2018年モデルでも不変であり、足着き性はご覧の通り抜群にいい。ライダーの身長は175cm、体重は62kgだ。
【結論】これぞ大型のスタンダード
実家に帰ってきたかのような安心感。これがいつ乗っても感じるCB1300シリーズのイメージだ。スポーツグリップヒーターやETC 車載器も標準装備となっており、利便性も高いぞ。
【HONDA CB1300スーパーボルドール 2018年型国内仕様】■全長2200 全幅825 全高1205 軸距1520 シート高780(各mm) 車重274kg(装備) ■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 1284cc 110ps/7250rpm 12.0 kg -m/5500rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量21L■ブレーキF=Wディスク R=ディスク■タイヤF=120/70ZR17 R=180/55ZR17
ホンダ CB1300シリーズの最新相場情報
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