ヨンフォア/2スト黄金時代/CB1000F解説etc…ヤングマシン人気記事ランキングTOP10【2025年5月前半版】

ヨンフォア/2スト黄金時代/CB1000F解説etc…ヤングマシン人気記事ランキングTOP10【2025年5月前半版】

暖かい陽気が続いた5月も早いものですでに後半。バイク業界ではどんなニュースやトピックがライダーの視線を集めていたか、WEBヤングマシンの記事アクセスランキングとともに振り返ってみよう。集計期間は2025年5月1日から5月15日までだ。


●文:ヤングマシン編集部

1位:CB400FOURは前期型→後期I型/II型でなにがちがう?

1974年に初登場したホンダCB400フォアは、初代とそれ以降でなにが違うのかを紹介した。ご存じ初代モデルは全車408ccのために発売翌年に導入された中型免許では乗車不可。そのため1990年代前半頃まで中古市場で398cc版の方が人気ということも多かった。パワースペックでは1ps&0.1kg-mしか差はなかったし、何より限定解除が難しかったのだ。

当時のヨンフォアの注目ポイントは、おもに3つある。集合マフラーのほかにもビビッドな原色ソリッドのタンク塗装や、リンク式チェンジペダルを持ちバックぎみのステップが、約40年前の当時としては目新しかった。ひと言で言うと、他車と比べて垢抜けていた。

1975年に改正された免許制度に合わせた398cc版は国内仕様のみで、36ps&3.1kg-mへわずかにパワーダウン。セミフラットハンドル(コンチハン)のIとアップハンのIIの2タイプが併売された。アップハンモデルのIIは国内では398ccのみ。現代のCB1100などで2タイプのハンドル仕様が設定されるのは、もうこの頃から行われてきた由緒あるホンダ伝統のひとつと言える…かもしれない。

2位:【2025年5月版】50万円以下の250ccバイク おすすめ11選!

必要十分な動力性能で高速道路も走れて車検不要。しかもふだんの取り回しのしやすさやコストパフォーマンスに優れるといいとこづくめな軽二輪(126~250cc)クラスの特長とおすすめモデルを紹介した。

物価の上昇とともに、国産メーカーの50万円以下の機種は減少傾向。人気モデルは軒並み60万円台以上で、60万円を切ればお得感がある印象になる。そんな中での50万円以下は、だんだん貴重な存在になりつつあると言っていいだろう。

2025年、国産メーカーで50万円以下のモーターサイクルをラインナップしているのはスズキのみで、ジクサー150およびジクサー250はそれぞれ同じ車体をベースにしながら、空冷154ccエンジンと油冷249ccエンジン、足まわりや装備の違いなどで棲み分けている。3月に発売された2025年モデルも、それぞれ価格据え置きだ。

ホンダとヤマハはスクーター2機種ずつをラインナップし、そのほかにはアジア圏の外国車が数多い。そちらもスクーターが主流ではあるが、GPXとSYMはモーターサイクルも揃えているのが特色だ。

3位:「唯一のタンデムツイン」1984カワサキKR250/S

1980年代に巻き起こったバイクブーム、およびその源流となった2ストレーサーレプリカブーム。ここでは、短命に終わってしまった幻のレプリカ、カワサキKR250について振り返った。

このバイクを語るうえで欠かせないのが、異彩を放つタンデムツイン。シリンダーを前後に配置し、並列2気筒を縦置きとしたようなエンジンレイアウトは、1978~1981年のWGP250、1978~1982年の同350で連続タイトルを勝ち取ったKRから継承した。市販バイクでの採用例は、後にも先にもKRのみだ。

さらに、低回転域ではロータリーバルブが作動し、高回転域では吸気ポート両側に設けられたリードバルブからも吸入するRRIS(ロータリーリードバルブインテークシステム)も、GPレーサーのKR譲り。シャーシも最新技術が凝縮されており、軽量で高剛性なアルミフレーム、フロント16インチ、車体下部に水平配置されたリンク式のモノショックなどを採用していた。

4位:「ホンダCB1000Fコンセプト」詳細解説(3)〈装備編〉

2025年最大の注目機種である、ホンダCB1000Fコンセプトを徹底解説。第3回目の記事では装備面にスポットを当てた。ベース車であるCB1000ホーネットと上手くパーツを共有しつつも、エフ専用の装備品も数多く見られる。

とくに注目すべきはスマートキーだ。ホーネットでは物理キーを鍵穴に挿し込む一般的なメインスイッチだが、新生エフではキーを挿す必要がなくなる。国産ビッグネイキッドでスマートキーの採用例は珍しく、実用性も考慮しているのだ。

メーターはホーネット譲りの角型5インチTFTカラー液晶を踏襲。関係者によると往年のエフに倣い、2眼メーターとする案もあったようだが、現代的なメーターに落ち着いた。そのため、全体はネオクラシックなスタイルながら、モダンな雰囲気に一役買っている。

5位:「ホンダCB1000Fコンセプト」詳細解説(1)〈概要編〉

ホンダCB1000Fコンセプト徹底解説の第1回目で、全体概要について語った。CB1000Fコンセプトはホンダが描く“CB像”を考え抜いた結果と言える。ホンダのCBは1959年のCB92以来、多種多彩なマシンがある。当初は最先端スーパースポーツの役割を担い、実質的に世界初の直4市販車となったCB750フォア、次世代ヨーロピアンスポーツの CB750F/900F、空冷レーサーの究極形態であるCB1100Rらが生まれた。

1980年代に入ると、よりレース志向の「CBR」ブランドが誕生。CBはストリート向けのネイキッドという位置付けに落ち着く。こうした経緯を辿っただけに、人々が思い描く“CB像”は千差万別。次世代のCB開発にあたり、ホンダ社内においてもエフ路線のほか、CB750フォア路線やスーパーフォア路線といった複数のアイデアがあったようだ。

これをまとめたCB1000Fコンセプトの開発チームは、以前のCB-Fコンセプトとはメンバーがまったく異なり、若いスタッフの意見も尊重したという。エフからは適度な距離を置き、新しいCBとは何か真摯に向き合ったのだ。

6位:「ヤマハが築いたナナハンキラーの原点」1970 RD350/RD250

ライディングスクール講師、モータージャーナリストとして業界に貢献してきた柏秀樹さんによる、カタログ蔵出しコラム。第16回は、1970年代にのちのRZ250/RZ350へと連なっていった空冷2ストローク2気筒、D-X250とRX350について語った。

7位:「2ストV3の咆哮」1985ホンダNS400R

1980年代に巻き起こったバイクブーム、およびその源流となった2ストレーサーレプリカブーム。その代表格ともいえる、ワークスレーサーのNS500を由来とするホンダNS400Rについて振り返った。MVX250Fの上位モデルとして400版の発売が検討されていたが、250の販売不振を受け計画はストップ。この心臓部を受け継ぎ、NS250Rの技術を融合したモデルがNS400Rだ。

8位:「ホンダCB1000Fコンセプト」詳細解説(2)〈スタイリング編〉

ホンダCB1000Fコンセプトのパッケージを可能な限り詳しく解析した。公式発表された情報は少ないが、実車からさまざまな事実がわかった。まずはスタイル。CB-Fをイメージさせつつ実に王道だ!

公式発表はないが、前下がりで未来的なストリートファイターのホーネットから、普遍的なネイキッドのフォルムを造り上げたことにまずは拍手を送りたい。

9位:ホンダ「GB350S」カスタムコンテスト優勝車

ホンダは欧州で、カスタムコンテスト「Honda Garage Dreams Contest」を開催。2025年で5回目となる、正規ディーラーによるコンテストで、スペインとポルトガルのディーラーたちがしのぎを削った。優勝したのはスペインのHONDA MOTOR CENTER LEONによる『THE ROCKET LION』だった。

10位:「2スト全盛期を代表する傑作」1986ホンダNSR250R

1980年代に巻き起こったバイクブーム、およびその源流となった2ストレーサーレプリカブーム。その2ストレーサーレプリカの本命にして、ブーム後半を象徴する1台、ホンダNSR250Rを取り上げた。

その登場には、激化していたホンダとヤマハの市販レーサーによる争いがあり、この構図が公道モデルにも持ち込まれたと言える。

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