
元MotoGPライダー中野真矢さんが代表を務める「56design」は、若手ライダー支援を目的に2012年に設立した「56RACING」は、2025年より「SDG Jr. 56RACING」として新たなカラーリングのマシンでミニバイクレースおよびロードレースに臨むことを発表した。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真:56RACING
関東ロードミニ選手権で木村隆之介選手が活躍
木村隆之介選手
4月20日(日)に開催された関東ロードミニ選手権 2025 RIDING SPORT CUP 第2戦において、SDG Jr. 56RACINGの木村隆之介選手(9歳)が[NSF100 HRC トロフィー] JCクラス(エントリー11台)に出場した。
木村選手は予選で自己ベストタイムを更新し、2番手フロントローを獲得。決勝ではスタートから2番手を維持し、トップを追う展開となった。終始自己ベストに近いタイムで周回を重ね、トップから1.2秒差の2位でゴール。桶川スポーツランドで自身初の表彰台を獲得した。
さらに、同日トレーニングを兼ねて参加したSP-Fクラスでは優勝を果たし、上位クラスであるSP-MID決勝への参加権利を得た。続くSP-MIDクラスでも積極的な走りを見せ2位を獲得。木村選手は1日で3レースを経験し、大きな成長の糧とした。
木村選手は、「トロフィークラスではトップのライダーが速く、ついていくのが精一杯でバトルができず残念でした。SP-Fではトップを走っていたとき後ろのライダーに迫られて焦ったものの、全力で逃げ切って優勝できて良かったです」とコメント。
中野真矢監督は、「2 月に行われたミニバイクレースデビューとなる開幕戦は7 位となり、その後も練習を重ねてきました。予選からリズムよく乗れていたので表彰台を期待していましたが、トップに近づく2 位を獲得してくれたので、大きな成長を感じました。トレーニングを兼ねて参戦しているSP-F クラスでは、ミスの無い走りで優勝してくれました。これからも練習を重ね、次戦が行われる7月まで更に経験を積んでいきたいと思います」と木村選手の走りを評価した。
富樫虎太郎選手に続き世界に羽ばたくことが期待される。
木村隆之介選手
富樫虎太郎選手、全日本ロードレース選手権へ
富樫虎太郎選手
2023年FIM MiniGP日本チャンピオンであり、同年の世界大会で2位、2024年筑波ロードレース選手権J-GP3クラスチャンピオンである富樫虎太郎選手(13歳)は、2025年全日本ロードレース選手権J-GP3クラスに新設される『特別参加枠』での参戦が予定されている。
先日、モビリティリゾートもてぎで行われたオフィシャルテストでは、富樫選手は特別参加枠クラスのトップタイムをマークした。
※『特別参加枠』とは、MFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)が若手ライダー育成を目的に、2025年全日本ロードレース選手権J-GP3クラスにおいて大会ごとに10名以内の枠として設けるもの
富樫虎太郎選手
中野真矢氏、MFJロードレース委員を辞退してチーム活動に集中
長年MFJロードレース委員として活動してきた中野真矢さんは、自身のチームが全日本ロードレース選手権へフル参戦することにともない、ロードレース委員の活動をいったん辞退することを表明した。
SDG Jr. 56RACINGは、若手ライダー育成プログラムを本格化させ、世界に通用するライダーの輩出を目指す。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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