
結束バンドの切り方って気にしていますか? 実は切り方によっては刃物のように尖ってしまい、それが原因でケガをしてしまうことも。そこでこの記事では、結束バンドの“エレメントな切り方”について考えてみたいと思います~!
●文:ヤングマシン編集部(DIY道楽テツ)
気にしてる? 結束バンドの切り方
結束バンド、便利ですよね。タイラップ、インシュロック…呼び名はいろいろあって、その人の呼び方で職業がわかっちゃうとかなんとか。某アニメのお陰で「結束バンド」という呼び名が爆発的に広まり、もっともメジャーな呼び名になっているようです。
話を戻しましょう。
この結束バンド。まとめたいものに「キューッ」と締め付けて、余ったベルト部分をニッパー(またはペンチやハサミ)でパチンッと切れば作業終了! となるのですが、実は無造作に切ったバンドの先端はかなり危なかったりします。
これ思っている以上に鋭利になっていて、ビニールは貫通するわ、紙も切れちゃうような状態。
ビニール袋なんか簡単に切っちゃう
そんな鋭利さなので、もちろん皮膚に強く当てたり引っかいたりすると、ケガをしかねない凶器なのです。
指も切れる(マジで)
ひと手間加えてエレメントな切り方
引っかからないほどにギリギリで切ることができれば理想なのですが、隙間やスペースの関係でまくいかないことの方が多いはず。そこで、ひと手間加えるだけで危険性をグンと下げることができる“エレメントな切り方”を考えてみたいと思います~!
やすりで削る
ちょっと面倒ではあるのですが、平らに削れば完璧。出っ張っていたとしても、角を丸く落とせば引っかかるリスクを限りなく減らすことができます。手間はかかりますが、丁寧な仕上げができる点がおすすめな方法です。
はんだこてで溶かす
溶かしちゃう作戦です!
ライターで炙るという荒業もあるのですが、それだと結束バンドそのものが切れてしまったり劣化してしまうので、はんだこてが一番確実で安全な方法です。
先端で「ジュッ」と一瞬でいいのではんだごての先端を当ててやると、切り口の鋭利な部分が溶けてカドがなくなり、安全性が高まります。ただし、溶かしすぎないようにご注意を。
台形に切る
筆者がよくやる方法です。ニッパーで切ったあとに、あと二か所、角を小さく切り落とします。
この方法だと、エッジが完全になくなるわけではないのですが、直角や鋭角の角がなくなってすべて鈍角になります。多少のエッジは残るものの、引っかかったり傷つけたりするリスクを大幅に下げることができるのです。
ギリギリのところで切れないときや、大量に切るときなどに便利な方法なのです♪
番外編:爪切りでパチリ
長いままだと切ることができないのですが、最後の「詰め切り」に実は最高のシロモノ。なにせ先端がほどよいアール形状になっているので、ギリギリに切れてしかも角が残らない。さらに見た目がとてもスマートなので、個人的に好きな処理方法です。
美しすぎる微アールの切り口をご覧あれ!!(ドヤぁ)
「神は細部に宿る」のココロ
いかがでしたでしょうか? たかが結束バンド、されど結束バンド。締め付けてからの後処理にちょっと気を付けるだけで、後々その仕上げを見た人が「お、やるじゃん」と思えるのって、ちょっとカッコいいと思いませんか?
筆者は荒っぽい切りっぱなしの結束バンドでケガをしたこともありますし、見知らぬ人のエレガントな結束バンドの仕上げを見て感心したこともあります。ちょっとしたことなのですが、やっぱり「神は細部に宿る」ですね~!
これを読んだ皆様も、結束バンドの切り方に「ひと手間」かけてみませんか? この記事が皆様の参考になれば幸いです。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました~!
私のYouTubeチャンネルのほうでは、「バイクを元気にしたい!」というコンセプトのもと、3日に1本ペースでバイクいじりの動画を投稿しております。よかったら遊びにきてくださいね~!★メインチャンネルはコチラ→「DIY道楽」 ☆サブチャンネルもよろしく→「のまてつ父ちゃんの日常」
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
必要なのはキャブ本体とパーツリスト! 燃調キット開発プロセスとは 日本製自動車の性能は優秀で、日本国内で役目を終えた後も中古車として世界各地に輸出され、何十年という時を経ても現役で活躍していることが多[…]
40%OFFもある! オトクな7アイテム アストロプロダクツ AP ミニタイヤゲージ:32%OFF ツーリング先やガレージでの日常点検に役立つ、手のひらサイズのミニタイヤゲージだ。とてもコンパクトなの[…]
原付でエンジンがかからない主な原因 「原付 エンジン かからない 原因」とネット検索する方が多いように、バッテリー上がりやプラグの劣化、燃料不足など、複数の原因によってエンジンを始動できなくなるケース[…]
製品の概要と価格情報 デイトナ(Daytona) オイルフィルターレンチ 96320は、カートリッジタイプのオイルフィルター脱着専用工具。仕様は14面 64mmで、ホンダ/ヤマハ/カワサキ向けのデイト[…]
原付バイクのオイル交換目安とは? 交換頻度のポイント 内燃エンジンにとって、潤滑/冷却/密封/清浄分散/防錆を担うエンジンオイルは、まさに血液とも言うべき重要なパーツです。 常に高温にさらされてエンジ[…]
最新の関連記事(工具)
40%OFFもある! オトクな7アイテム アストロプロダクツ AP ミニタイヤゲージ:32%OFF ツーリング先やガレージでの日常点検に役立つ、手のひらサイズのミニタイヤゲージだ。とてもコンパクトなの[…]
製品の概要と価格情報 デイトナ(Daytona) オイルフィルターレンチ 96320は、カートリッジタイプのオイルフィルター脱着専用工具。仕様は14面 64mmで、ホンダ/ヤマハ/カワサキ向けのデイト[…]
ギボシ端子取り付けのポイントをおさらい バイクいじりのレベルやセンスは、その人が手がけた作業の跡を見れば一目瞭然。電気工作なら配線同士をつなぎ合わせる際、芯線をねじってビニールテープでグルグル巻きにし[…]
フレキシブルプラグソケット:スリムな外径で汎用性をアップした、ユニバーサルジョイント一体ソケット 最初は指でねじ込んで、ネジ山が噛み合ってからプラグソケットを使うのが理想だが、雌ネジがプラグ穴のはるか[…]
キャッチニッパー :作業後のゴミが減り掃除が楽になる、切れ端を飛ばさないキャッチ機能付き 配線や結束バンドを切断した際に切れ端が飛び散るのは仕方がないというのが一般的な常識に対して、一方の刃にプレート[…]
人気記事ランキング(全体)
低く長いデザインが個性マシマシ! レトロモダンなボバークルーザー 中国から新たな刺客がやってきた! ベンダは2016年設立の新興メーカーで、独自設計のエンジンを搭載したクルーザーを中心に、ネイキッドな[…]
ネイキッドブームの立役者もライバル続出で遂に対抗刷新! 1989年、カワサキがリリースしたZEPHYR(ゼファー)は、レーサーレプリカ熱が冷めたタイミングもあって、瞬く間に400ccクラスの販売トップ[…]
フレディ・スペンサー、CB1000Fを語る ──CB1000Fのインプレッションを聞かせてください。 とにかくすごく良くて、気持ちよかったよ。僕は何年もの間、新しいバイクのテストをしてきた。HRCのテ[…]
ゼファーとは真逆のコンセプトで独り勝ちを掴む! 1989年のカワサキZEPHYR(ゼファー)をきっかけに、カウルのないフォルムをネイキッドと呼ぶカテゴリーが瞬く間に人気となった。 続いて1991年に、[…]
前年モデルでTFTディスプレイを獲得した無印 北米スズキは、2005年型GSX-R1000(通称K5)由来の痛快な並列4気筒エンジンを搭載するスポーツネイキッド「GSX-S1000」およびスポーツツア[…]
最新の投稿記事(全体)
秋向けライディングギア 機能性抜群なライディングパーカー JK-604:1万2000円台~ ヨーロッパで人気の気軽にはおれるケブラー裏地入り、スリーシーズン向けスエットパーカ。肩と肘にはCEレベル2ソ[…]
テレスコピック×フラットツインは1300cc化でより軽やかに! まず正直に言うと、残念ながらR1300RS&Rの試乗はフルウエットのみで、試乗時間も2台合わせて45分という限られた時間だった。各車のお[…]
必要なのはキャブ本体とパーツリスト! 燃調キット開発プロセスとは 日本製自動車の性能は優秀で、日本国内で役目を終えた後も中古車として世界各地に輸出され、何十年という時を経ても現役で活躍していることが多[…]
出展テーマは「By Your Side」 スズキは、2025 年10 月30 日から11 月9 日まで、東京ビッグサイトで開催されるJapan Mobility Show 2025 (ジャパンモビリテ[…]
40%OFFもある! オトクな7アイテム アストロプロダクツ AP ミニタイヤゲージ:32%OFF ツーリング先やガレージでの日常点検に役立つ、手のひらサイズのミニタイヤゲージだ。とてもコンパクトなの[…]
- 1
- 2