
空冷ロングストローク単気筒を搭載するホンダ「GB350シリーズ」が最初に発売されたのは、2021年4月22日のこと。日本の空冷ファンを魅了してたヤマハSR400と入れ替わるように登場して以来、小型二輪クラスで支持を集め続けている一台について、カラーバリエーションとともにその変遷を追ってみたい。2023年モデルは、令和2年排ガス規制に対応したエンジン搭載して7月に発売。供給が追いつかないということから、2022年夏に受注を停止した後、満を持しての登場だった。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真:Honda
GB350はマットパールグレアホワイト、Sはプコブルー追加!
空冷2バルブのロングストローク単気筒エンジンを搭載し、シンプル&クラシカルな存在感が人気のGB350と、スポーティーなロードスター版のGB350S。前者には新色マットパールグレアホワイト、後者には新色プコブルーが追加され、GB350の従来色キャンディークロモスフィアレッドは廃止された。2023年モデルのGB350、GB350Sとも3色ずつのラインナップとなった。
エンジンは最新の令和2年排出ガス規制に適合しており、外観からはエキゾーストパイプカバーがわずかに大型化した程度の違いしかわからないものの、キャタライザーの触媒機能が強化されていた。また、ECUマップの煮詰めによって従来よりもさらに味わい深いエンジン特性に進化した。
GB350はリヤサスペンションのスプリングがシルバーからブラックに変更され、より引き締まった印象に。ブラウンのシートは継続採用だが、色の相性からか、よりシンプル感が強調された。一方のGB350Sは、ハンドルパイプがマットシルバー塗装になったほか、サイドカバーエンブレムがシンプルなデザインに変更されていた。
共通の変更としては、ハンドルバーエンドの形状が短いシンプルなものになったほか、フロントフォークにサイドリフレクターが追加。スペックは出力&トルクなど変更なしだが、WMTCモード燃費は41.0km/Lから39.4km/Lに。また、GB350のみ車重が180kg→179kgとなった。気になる価格は、いずれも従来比で+1万1000円。GB350=56万1000円、GB350S=60万5000円となっていた。
HONDA GB350[2023 model]
主要諸元■全長2180 全幅790 全高1105 軸距1440 シート高800(各mm) 車重179kg(装備) ■空冷4ストローク単気筒SOHC 348cc ボアストローク70.0×90.5mm 20ps/5500rpm 3.0kg-m/3000rpm 変速機5段 燃料タンク容量15L ブレーキF/R=油圧式ディスク(ABS) タイヤサイズF=100/90-19 R=130/70R17 ●価格:56万1000円 ●色:白、青、黒 ●発売日:2023年7月6日
【HONDA GB350[2023 model]】マットパールグレアホワイト
HONDA GB350S[2021 model]
主要諸元■全長2175 全幅780 全高1100 軸距1440 シート高800(各mm) 車重178kg(装備) ■空冷4ストローク単気筒SOHC 348cc ボアストローク70.0×90.5mm 20ps/5500rpm 3.0kg-m/3000rpm 変速機5段 燃料タンク容量15L ブレーキF/R=油圧式ディスク(ABS) タイヤサイズF=100/90-19 R=150/70R17 ●価格:60万5000円 ●色:青、灰、黒 ●発売日:2023年7月6日
【HONDA GB350S[2023 model]】プコブルー
参考:インドモデル H’NESS CB350
インドモデルの名称は、ハイネスCB350。GB350/Sは日本でのノックダウン生産方式がとられ、塗装も日本で行われているだけに、インドでのカラーバリエーションはまったく異なる車体色が揃う。GB350に相当するハイネスCB350、GB350Sに相当するCB350RSの2バリエーションに加え、それぞれに『DLX』および『DLX Pro』という2グレードが設定されている。DLX Proはツートーンカラー採用だった。
2023年6月には、艶消し灰が追加。初代から続く、DLXの赤、緑、黒、DLX Proの黒×灰、青×白、黒×銀と合わせて、全7バリエーションとなった。
2023年の新色はDLXのマットグレー
【基本版と上級版の2グレード展開】通常版「DLX」と上級版「DLXプロ」を設定。後者はHSVCS(ホンダスマートフォンボイスコントロールシステム)などを備え、現地価格はDLX比で5000ルピー(約1.3万円)高の19万ルピー(約27.5万円)。
【6色展開でシートも2色あり】プロにツートーンの3色、DLXにソリッドの3色を用意。ツヤ消し黒×銀/赤/ツヤ消し緑には、ブラウンシートが備わる。
カスタムキットも充実
インドではハイネスCB350用の6種カスタムキットも発表されていた。GB350シリーズへも適合したオプションパーツ群で、国内導入への期待も大きかった。
【カフェレーサーカスタム】●ビキニカウル/シングルシートカウル/シート/スキッドプレート/フォークブーツ etc….
【カフェレーサーカスタム(RS仕様)】●ビキニカウル/シングルシートカウル/エンジンガード/バーエンド/リムストライプ etc….
【ソロキャリアカスタム】●ソロキャリア/ソロシート/アンダーガード/フォークブーツ/メーターバイザー etc….
【SUVカスタム】●メーターバイザー/ナックルガード/アンダーガード/エンジンガード/サイドバッグステー etc….
【ツアラーカスタム】●ロングスクリーン/ナックルガード/リヤキャリア/メッキコンビサイドカバー/サイドバックステー etc…
【コンフォートカスタム】●ロングスクリーン/ナックルガード/ワイドステップ/バックレスト/サイドバック/ステー etc…
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
マニア好みのボルドールカラーが映える! アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムだが、まずはカラーリングがインパクト大! CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、[…]
これぞCBだ! そう直感的に思えるライダーの視界 跨った瞬間に「CBだ!」と思えた。視界に入る燃料タンクの大きな面積や両腿の内側に感じる存在感、そして昔で言う“殿様乗り”が似合う大きくアップライトなラ[…]
デザイン刷新&Eクラッチ採用の2024年モデルからカラーバリエーションを変更 ホンダは欧州で、2024年モデルのマイナーチェンジでデザイン変更とEクラッチ(Honda E-Clutch)搭載仕様の追加[…]
スーパースポーツ譲りのエンジンと幅広いシーンに対応する車体 CB1000Fは、ホンダの代表的なプロダクトブランド「CB」のフラッグシップモデルと位置づけられている。 スーパースポーツモデルのエンジンを[…]
多くのカラーパターンを採用するCB350C、特別な2色のスペシャルエディション ホンダはインドでCB350C(日本名:GB350C)を発表した。これは前年に登場したCB350を名称変更したもので、従来[…]
最新の関連記事(GB350シリーズ)
多くのカラーパターンを採用するCB350C、特別な2色のスペシャルエディション ホンダはインドでCB350C(日本名:GB350C)を発表した。これは前年に登場したCB350を名称変更したもので、従来[…]
10/1発売:カワサキ「Ninja ZX-25R SE/RR」 250ccクラスで孤高の存在感を放つ4気筒モデル、「Ninja ZX-25R」の2026年モデルが早くも登場する。今回のモデルチェンジで[…]
7か国から11台のカスタムバイクが集結し、30,094票を集める 6年目を迎えたHondacustoms(ホンダカスタムズ)、過去にはCB1000Rやレブル、CL250/CL500、モンキー&ダックス[…]
2025モデルの新車「GB350C」のイメージが… ネオレトロスタイルの単気筒ロードスポーツ・GB350をベースとして2024年にリリースされた「GB350C」は、前後にディープフェンダーを採用したク[…]
「銀の弾丸」が示すスタイルと走りへの意思 フランス・ビアリッツのサーフ&バイクカルチャーの聖地「Wheels and Waves」フェスティバル2025は去る6月に行われた。欧州7カ国から選りすぐりの[…]
人気記事ランキング(全体)
Screenshot シュアラスターから新商品登場! 愛車のツヤ出し作業にピッタリなアイテムがシュアラスターから新登場! ワックスやコーティングの塗り伸ばし作業が今まで以上にラクになるアプリケーター。[…]
軽量で扱いやすい定番ジェット TE-1はスポーティな印象を残しつつ、重量は抑えめで日常使いに適したジェット型ヘルメットです。対応は全排気量対応で、あごひもは操作しやすいラチェット式バックルを採用。Am[…]
マニア好みのボルドールカラーが映える! アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムだが、まずはカラーリングがインパクト大! CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、[…]
気鋭のクルーザー専業ブランドによるカスタムクルーザー 以前に試乗記事などをお届けしたBENDA(ベンダ)がいよいよ本格上陸する。日本での輸入販売を手掛けるウイングフットより取り扱い開始が発表されたのだ[…]
シグナスシリーズ、20年の歴史を背負うニューフェイス 以前は空冷エンジン搭載のコンパクトな原付二種スポーツスクーターとして人気を博した「シグナスX」だが、水冷の新世代「シグナス グリファス」に交代した[…]
最新の投稿記事(全体)
欧州では価格未発表だが、北米では前年から200ドル増の9399ドルと発表 ヤマハは北米で新型「YZF-R7」を発表。欧州で発表された新型「R7」にモデルチェンジ内容は準じつつ、北米独自のカラーリングで[…]
論より証拠! 試して実感その効果!! カーシャンプーやワックスをはじめ、さまざまなカー用品を手がけてきた老舗ブランド「シュアラスター」。そのガソリン添加剤シリーズ「LOOP」のフラッグシップモデルが、[…]
2026モデルのモトクロッサーYZ450Fをベースに電動化 電動トライアルマシンの「TY-E」でFIMトライアル世界選手権EVクラスに参戦するなど、カーボンニュートラル達成に向けた取り組みにも積極的な[…]
ニンジャH2 SX SE 2026年モデル発売! スーパーチャージャー搭載のスポーツツアラー「Ninja H2 SX SE」の2026年モデルが、2025年11月1日に発売。おもな変更点は、カラー&グ[…]
より高度な電子制御でいつでもどこでも快適な走りを!! 【動画】2026 CB1000GT | Honda Motorcycles ホンダがEICMA 2025にて発表した「CB1000GT」は、「Hi[…]
- 1
- 2




















































