
2025年型が発表されたことも記憶に新しい、スズキの名VツインネイキッドSV650/X。じつは、そんな名機を1980年代のGSX1100S KATANA風にできるカスタム外装「Tanto」が、フランスのS2 CONCEPTから登場している。適合はメーカーホームページによると、2016~2020年式となっているが、このスタイリングは魅力的。2025新型対応タイプの登場も待ち遠しい一品だ!
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:S2 CONCEPT
アッパーカウルはフランスで882.5ユーロ
1980年代のGSX1100S KATANAをモチーフにしたスペシャルモデルを製作することは、S2コンセプトのスタッフが何年も温めていたアイデアだった。それをSV650Xの販売促進のオファーに応える形で実現したのが、2018年のこと。
SV650Xをベースにカタナスタイルを製作する際のメリットは、セパハンがそのまま使えるという事と、V2エンジンの恩恵で車体がスリムなので、往年の長細いタンクのイメージをそのままにスタイルを形作れる事、エアクリーナーボックスの位置があまり上に寄らないため横からのシルエットも自然に収まる、といったところだろうか。
カタナ本来の並列4気筒エンジンではないが、これはこれで短刀としては十分見応えがある。短刀(Tantō)については、武士が混戦で用いる武器として紹介されており、モチーフとなったGSX1100S KATANAの半分程度の排気量から、小回りが利くモデルとして命名されたと思われる。
キットはカウル&メータステー、スクリーン、ヘッドライトに、塗装済みアッパーカウルがセットになっており、現地の価格は、882ユーロ50セントとなっている(2025年1月現在)。
これだけのイメージチェンジを果たすのであれば、決して高くはないだろう。2025年1月現在、S2 CONCEPTのオンラインストアからの直接購入はもちろんのこと、Webikeやユーロダイレクト等、複数の日本の業者で取り扱いがあるので、国内での購入も比較的容易だ。
【S2 CONCEPT SV650/X 短刀(Tantō)】SV650Xをベースにカタナルックに仕上げたカスタム車。前回の発表時は、「SV650 短刀(Tantō)」としていた車名は「SV650/X 短刀(Tantō)」に改められた。デモ車はセパハン化されたXのハンドルまわりをそのまま活用しているが、パイプハンドルのSV650にも対応するという事だろう。
タンクからアッパーカウルのラインも自然にフィッティングされており、テールまわりがSV650XのままでもGSX1100 KATANAの雰囲気が見事に再現されている。
【CARÉNAGE AVANT TANTō】短刀のアッパーカウルはアルミ製のサブフレームを用いたフレームマウント方式なので、ベースのSV650/X よりもハンドル操作が軽くなるだろう。さらに防風効果も期待できる。サブフレームはラジエーターの側面をカバーし、フロントウインカーの取り付けベースも兼ねている。
モデル車両には、他にもEXANのステンレス製スリップオンサイレンサーやフェンダーレスキット、LEDウインカーなども装着している。
S2 CONCEPTが配信したリリース。フランスの製品だが漢字の「短刀」が正式名となる。
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