
ZX-4Rの登場でやや影が薄くなったものの、お値段以上のスポーティーさで人気を集めているカワサキ ニンジャ400。2025年モデルでは新型に切り替わる可能性があるという噂もある今、現行2024年モデルとほぼ同スペックとなる2018モデルの0-1000m全開テストとともに、その魅力を振り返ってみよう。※2018年8月30日公開記事より
●文:ヤングマシン編集部 ●写真:山内潤也/真弓悟史
2018 カワサキ ニンジャ400:250と共通設計としたことでツアラーから変貌(2018年8月30日公開記事より)
2018年型でフルモデルチェンジを敢行した際、従来の650共通ではなく250共通設計へと方向変換。ライトウェイトスーパースポーツへ大きく舵を切り替えた。完全新設計となった2018年型以降のニンジャエンジンは、400も250と同等サイズとコンパクト。ダウンドラフト吸気化で高回転域の性能も向上。カタログ上は、250 が37㎰/12500rpm、400が48㎰/10000rpmとなっていた。
2018年型以降のニンジャ400&250は、ニンジャH2からインスパイアされた完全新設計のトレリスフレームを採用。このH2譲りで最大の特徴となるのは、エンジン背面にスイングアームマウンティングプレートを結合し、ピボットシャフトをこのプレートに貫通させる構造だ。
これによりスイングアームをエンジンに直接取り付けたのと同様の効果が得られ、軽量化と剛性確保が両立できる。その結果、400で167㎏、250で166㎏という単気筒並みの車重を実現した。尚、400はラジアルタイヤを装着している。
そして、250と違って400は2017年以前のキャラクターが大きく変わった。2018年型以降の400は速さを感じさせる、グッと精悍なスタイルを得た期待を裏切らず、高い運動性を見事に実現してくれている。パワーやスロットルレスポンスも、マイルドな味付けだった2017年以前の400と変わってスポーティなものとなった。
何より違うのは車格とその車重。その差は実に40㎏以上で、サーキットはもちろん、普段使いの取り回しやUターンでの小回りといった場面でも、2018年以降の400が優れたところを見せる鍵となった。
【KAWASAKI Ninja400】左が2017、右が2018/2019KRTエディション。同じニンジャ400でもエンジン、フレーム、サス、デザインなどすべてが異なる年式違いで、ツアラーからスポーツに変貌を遂げた。2017年モデルが44ps/211kg(ABS)なのに対し、2018年モデルは48ps/167kgとスペックも大きく異なっていた。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ニンジャ400/KRT)
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
軽量化とパワーアップの両面を果たしたフルモデルチェンジ:カワサキ「ニンジャ400」【2018モデル】 発売は、2018年2月1日。2017年モデルまでのニンジャ400は、海外向けのERシリーズをベース[…]
長年愛されたKRTエディションが廃止 2025年モデルの発売は、2025年4月26日。2023年モデルと同様に、令和2年排出ガス規制適合を受けた2022年モデルのスペックを引き継ぐ形で登場した。 ニン[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
ダーク系カラーに異なる差し色 カワサキモータースジャパンは、ニンジャ250と共通の車体に398ccの並列2気筒エンジンを搭載し、タイヤをラジアルに換装したフルカウルスポーツ「ニンジャ400」の2025[…]
人気記事ランキング(全体)
ホンダ「CB1000F SE コンセプト」が鈴鹿8耐で世界初公開! 8月1日より予選が始まった“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第46回大会のホンダブースにて、CB1000F SE コンセプト[…]
日本では400だが、グローバルでは500(451ccエンジン)のエリミネーター 欧州でエリミネーター500/SEに新色が登場した。日本仕様でプラザエディションとしてラインナップされる『メタリックインペ[…]
キャッチニッパー :作業後のゴミが減り掃除が楽になる、切れ端を飛ばさないキャッチ機能付き 配線や結束バンドを切断した際に切れ端が飛び散るのは仕方がないというのが一般的な常識に対して、一方の刃にプレート[…]
鮮やかなブルーでスポーティな外観に 欧州においてスズキ「ハヤブサ」が2026年モデルへと更新された。アルティメットスポーツを標ぼうするマシンは基本的に2025年モデルを踏襲しながら、レギュラーカラーが[…]
仕事を通じてわかった、足を保護すること、足で確実に操作すること 今回は、乗車ブーツの話をします。バイクに乗る上で、重要な装備の一つとなるのが乗車ブーツです。バイクの装備といえばヘルメットやジャケット、[…]
最新の投稿記事(全体)
世界の二輪市場にBSA復活を知らせる2台の新型車 BSAブランドが再び動き出したのは2016年。自動車や二輪車、物流や不動産など多角的に事業を展開するインド/マヒンドラ・グループが、新たに起ち上げたク[…]
夏場は100℃超えも珍しくないけれど… いまやバイクのエンジンは“水冷”が主流。安定した冷却性能によってエンジンパワーを確実に引き出すだけでなく、排出ガス/燃費/静粛性の面でも水冷の方が空冷より有利な[…]
400cc4気筒ブームの立役者、第3世代の直4を実現したカワサキの戦略 Z1/Z2系からZ650のザッパー系に続くカワサキ直4の第3弾がZ400FX。1980年代初頭に日本で巻き起こった空前のバイクブ[…]
秋の浜松はスズキ祭り! 3つのミーティングが開催 2025年のスズキミーティングは、3つのモデルシリーズに焦点を当てて開催される。 9月7日(日) 「KATANA Meeting 2025」 会場:は[…]
今年の1月から6月までにニューモデルなどを11 機種投入した 大隅さんは、’98年にBMWジャパンに入社以来、ずっとモトラッド部門で勤務され、我々メディアと接する機会の多いマーケティング担当として働か[…]
- 1
- 2