
「ハンターカブで高速を走る」なんて夢物語をにするのが、サイドカー化! オートスタッフ末広から販売されているCT125ハンターカブのサイドカー「Uedi(ウェディ)」のディテールを紹介。記事で使用したCT125ハンターカブは、2023年モデルだが、2022年モデル以降であればサイドカー化可能だぞ。
CT125ハンターカブ+ウエディ=コンパクトなサイドカー!
車体はベースがハンターカブということもあって意外にコンパクト。車名の「Uedi」は“一緒に楽しく出かけよう”というイタリア語の文章の頭文字に由来する。
サイドカーの大きな利点に“足で支えなくても倒れない”ということがある。それでいてハンドルやブレーキなどの構造はバイクと同じ。
船にもサスペンションを装備して快適性確保。手前のグリップはパッセンジャーが左右へ荷重をかける際に入力点となる。とても重要なパーツだ。
船のタイヤはスーパーカブプロ系の14インチホイール&ドラムブレーキを採用。車輪の前後の取り付け位置でキャラクターが大きく変わる。
船側のフレームがメインフレームで、船体を支えている。ちなみに側車を取り外し、単車だけで走行できればサイドカー(2輪免許)で、それが構造的にできなければ、トライク(4輪免許)扱いになる。
ハンターカブに接続している銀色のフレーム部分をサブフレームといい、センタースタンド/ステップ/エンジンガード取り付け部などを使って固定。すべてボルトオンでバイク側に加工なし!!
車体幅を1300mmに収めるためにコンパクト化されているが、ライダーの操作スペース及び、タンデムステップもしっかり使えるようになっている。
パッセンジャー用のウインドシールドはオプション(3万3000円)、ポジション灯とウインカーはこの位置。ウインカーはハンターカブから移設している。
パッセンジャーシートをヒンジで倒せば、荷物入れにアクセスできる。デイパックやヘルメットが楽々収まるぐらいの大きなスペースだ。
グリップは船の両側にあり、パッセンジャーの体格に合わせての調整も可能。サイドカーならではの挙動が大きく出るウエディだけに、位置調整が重要だ。
船後部のウインカーもハンターカブから移設。上部はブレーキ灯だ。マッドフラップの雰囲気がハンターカブにとてもマッチしている。
ボタンで固定するタイプの合皮レザー製のトノカバーはオプション。9350円で用意されている。雨天走行や屋外駐輪では必需品だ。
CT125ハンターカブ+ウエディ ディテール解説
【CT125 HunterCub+Uedi】■全長1960 全幅1290 ■空冷4スト単気筒 124cc 8.8ps/7000rpm 1.1kg-m/4500rpm ■乗車定員3人(2人推奨) ●価格:コンプリート車=103万1800円(カラーリング込み)/サイドカーキット=52万8000円(諸費用/取り付け工賃別) ●発売日:2022年7月1日
◆車体はベースがハンターカブということもあって意外にコンパクト。車名の「Uedi」は“一緒に楽しく出かけよう”というイタリア語の文章の頭文字に由来する。
◆サイドカーの大きな利点に“足で支えなくても倒れない”ということがある。それでいてハンドルやブレーキなどの構造はバイクと同じ。
◆ハンターカブはもちろん、クロスカブ(現在サイドカー化を構想中)などにも親和性のあるオーソドックスなデザインを採用。
◆背もたれ後部の荷物スペースのほか、キャリアを取り付けての積載性アップも可能だ。
◆側車部分の船体は、軽量なFRP製(撮影車両はプロトタイプでアルミ製)。とてもコンパクトだが、パッセンジャーの居住空間は思いのほかしっかり確保されている。塗装前は黒ゲル仕様で、無塗装での使用も可能だ。
◆船にもサスペンションを装備して快適性確保。手前のグリップはパッセンジャーが左右へ荷重をかける際に入力点となる。とても重要なパーツだ。
◆船のタイヤはスーパーカブプロ系の14インチホイール&ドラムブレーキを採用。車輪の前後の取り付け位置でキャラクターが大きく変わる。
◆船側のフレームがメインフレームで、船体を支えている。ちなみに側車を取り外し、単車だけで走行できればサイドカー(2輪免許)で、それが構造的にできなければ、トライク(4輪免許)扱いになる。
◆ハンターカブに接続している銀色のフレーム部分をサブフレームといい、センタースタンド/ステップ/エンジンガード取り付け部などを使って固定。すべてボルトオンでバイク側に加工なし!!
◆車体幅を1300mmに収めるためにコンパクト化されているが、ライダーの操作スペース及び、タンデムステップもしっかり使えるようになっている。
◆パッセンジャー用のウインドシールドはオプション(3万3000円)、ポジション灯とウインカーはこの位置。ウインカーはハンターカブから移設している。
◆パッセンジャーシートをヒンジで倒せば、荷物入れにアクセスできる。デイパックやヘルメットが楽々収まるぐらいの大きなスペースだ。
◆グリップは船の両側にあり、パッセンジャーの体格に合わせての調整も可能。サイドカーならではの挙動が大きく出るウエディだけに、位置調整が重要だ。
◆船後部のウインカーもハンターカブから移設。上部はブレーキ灯だ。マッドフラップの雰囲気がハンターカブにとてもマッチしている。
◆ボタンで固定するタイプの合皮レザー製のトノカバーはオプション。9350円で用意されている。雨天走行や屋外駐輪では必需品だ。
◆パワー不足は否めなさそうだが、単車側に2人、船に1人の3人乗車も法律的には可能だ。
◆リヤショックの上側のボルトに船を接続するためエアスクープの向きを変えているほか、サスペンションの動きを硬くしてサイドカー仕様にするため15mmのスペーサーを噛ませてプリロードをかけている。
◆船側の車輪にドラムブレーキを増設して、リヤブレーキペダルと連動させている。ブレーキペダルを機械的に押し下げるパーキングブレーキはオプション。価格は2万1000円だ。
◆エンジンガード取り付け部分に船のフレームを接続。ベースのハンターカブへはすべてボルトオン。シャーシへの切った貼ったの加工はいっさいなくしたのは、オートスタッフ末広ならではのこだわりだ。
ウエディ装着のためのCT側の変更点
◆リヤショックの上側のボルトに船を接続するためエアスクープの向きを変えているほか、サスペンションの動きを硬くしてサイドカー仕様にするため15mmのスペーサーを噛ませてプリロードをかけている。
◆船側の車輪にドラムブレーキを増設して、リヤブレーキペダルと連動させている。ブレーキペダルを機械的に押し下げるパーキングブレーキはオプション。価格は2万1000円だ。
◆エンジンガード取り付け部分に船のフレームを接続。ベースのハンターカブへはすべてボルトオン。シャーシへの切った貼ったの加工はいっさいなくしたのは、オートスタッフ末広ならではのこだわりだ。
【取材協力ショップ:オートスタッフ末広】電動バイク“zecoo”の生みの親であり、「こんなこといいな。できたらいいな」を形にしてくれる、知る人ぞ知る超ハイレベルカスタムショップで、現在も過給機搭載のSR400の製作を構想中。サイドカーショップとしても有名で、スタッフは’09年のレーシングスポーツカップサイドカーF4クラスのチャンピオン。ウエディ製作にもサイドカーレースのノウハウが生かされている。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 新型原付二種 [51〜125cc])
レッドとベージュの2色展開 ホンダが昨年達成した生産累計4億台のうち、1億台以上はスーパーカブ系。そのシリーズ中で究極のアウトドアマシンとして支持されていた“ハンターカブ”が8年ぶりに復活を遂げた。エ[…]
黄色いモンキー125は、チェック柄シートの“バナナイエロー”以来! ホンダは欧州で125ccモデル×3車を発表。いずれも日本で販売中のカラーリングを纏ったモンキー125、ダックス125、スーパーカブC[…]
通勤エクスプレスには低価格も重要項目! 日常ユースに最適で、通勤/通学やちょっとした買い物、なんならツーリングも使えるのが原付二種(51~125cc)スクーター。AT小型限定普通二輪免許で運転できる気[…]
車格は250ccクラスと同等 CB125Rは250ccクラスと同等の車格を持つMTの125ccです。言われなければ125ccには見えず、大きなバイクと一緒に走っても遜色のない迫力を持っています。 エン[…]
価格はそれぞれ3万3000円上昇 ホンダは、空冷単気筒エンジンを搭載する通勤快速スクーター「ディオ110」、およびスマートキーを省略したことなどで低価格を実現した「ディオ110ベーシック」にニューカラ[…]
最新の関連記事(CT125ハンターカブ)
レッドとベージュの2色展開 ホンダが昨年達成した生産累計4億台のうち、1億台以上はスーパーカブ系。そのシリーズ中で究極のアウトドアマシンとして支持されていた“ハンターカブ”が8年ぶりに復活を遂げた。エ[…]
原付二種の白テープなし、1人乗り専用で、カラーバリエーションは日本と一部共通 北米で2021年モデルとして初登場したトレール125(TRAIL 125 ABS)は、日本でいうところのCT125ハンター[…]
65年前に独自の車体構成で誕生したスーパーカブ 今から67年前の1958年に誕生したスーパーカブC100は、ホンダ創業者の本田宗一郎氏と専務の藤澤武夫氏が先頭に立って、欧州への視察などを通じて新機軸の[…]
最短2日間で修了可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付を除い[…]
125ccクラスは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり[…]
人気記事ランキング(全体)
EICMA初公開のコンセプトモデルから世界初公開の初代オマージュ仕様まで ホンダは、「第41回 大阪モーターサイクルショー2025」「第52回 東京モーターサイクルショー」「第4回 名古屋モーターサイ[…]
いざという時に役に立つ小ネタ「結束バンドの外し方」 こんにちは! DIY道楽テツです。今回はすっごい「小ネタ」ですが、知っていれば間違いなくアナタの人生で救いをもたらす(大げさ?)な豆知識でございます[…]
メーカーのサス設定はPL対策で乗りやすさと快適さを犠牲にしている! ほとんどのビッグバイクにはサスペンションの調整機構が装備されている。 しかし知識のないシロウトが触ったら、メーカーがテストを繰り返し[…]
並列4気筒エンジン:ホンダ ドリームCB750Four(1969年) イタリアのOPRAというメーカーの空冷OHCが並列フォアの始まり。この技術の権利を同じイタリアのジレラが購入して、空冷&水[…]
ライダースカフェで展示を実施 2021年から日本での販売をスタートしたサンダーモーターサイクルズは、ハーレーダビッドソンのカスタムビルダーとして知られ、イベントでも数多くの賞を獲得している車坂下(くる[…]
最新の投稿記事(全体)
ファイナルエディションは初代風カラーでSP=白×赤、STD=黒を展開 「新しい時代にふさわしいホンダのロードスポーツ」を具現化し、本当に自分たちが乗りたいバイクをつくる――。そんな思いから発足した「プ[…]
講習で学ぶカーボンニュートラルと電動モビリティの関係 今回の電動二輪車技術・安全運転講習会は、バイク通学の実施や「二輪車競技部」の部活動で知られる熊本県立矢部高等学校の生徒を対象に行われた。 循環型社[…]
ガソリン価格が過去最高値に迫るのに補助金は…… ガソリン代の高騰が止まりません。 全国平均ガソリン価格が1Lあたり170円以上になった場合に、1Lあたり5円を上限にして燃料元売り業者に補助金が支給され[…]
おじさんライダーにはおなじみのテクニック 本来、クラッチケーブルはクラッチレバーのボルトとナットを外してからでないと、取り外せないもので、これがまた地味に時間がかかるもの。 それをもっと簡単に取り外し[…]
当記事『ぶらり二輪散歩』は、『月刊モトチャンプ』誌(株式会社三栄)の連載エッセイです。今回、特別に許可をいただいてWEBヤングマシンに掲載しています。 海と空、南国の甘いかおり、夢にまでみた石垣島の風[…]