ホンダは欧州で、並列2気筒エンジン搭載のスクランブラー「CL500」にニューカラーを設定し、2025年モデルとして発表した。ニーパッド付き燃料タンクやフルLED灯火類といった装備に変更はない。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
日本でもCL250とともに2025年モデル導入と明言
ホンダは欧州で、エンジンとフレームの主要部分をクルーザーモデル「レブル500」と共有するスクランブラー「CL500」に鮮やかなニューカラーを設定し、2025年モデルとして発表した。
扱いやすいエンジン性能と何にでも使えそうなスタイルは、1960~70年代のCLシリーズを手本としながら、アメリカントラッカーのテイストを盛り込んだ現代の流儀。丸みを帯びた小ぶりな燃料タンクやニーグリップ用ラバーパッド、フォークブーツ、2穴の大型サイレンサーといったディテールは2025年モデルも健在だ。
2025年モデルからECUまわりの変更とOBD2-2センサーの追加によりユーロ5+規制に準拠した471cc並列2気筒エンジンは、引き続き欧州のA2免許に合致。減速比はレブル500比でややショートに振られレスポンスのいい加速感を強調するほか、アシスト&スリッパークラッチはレバー操作の扱いやすさや後輪の不意のスリップを抑制している。足まわりはφ41mm正立フロントフォークと調整可能なリヤショックアブソーバーに前19/後17インチホイールを組み合わせ、スクランブラーらしい走りを具現化する。
新色はパールダスクイエロー、マットフレスコブラウンの2色で、マットローレルグリーンメタリックおよびマットガンパウダーブラックメタリックは従来モデルからの継続採用だ。
なお、日本国内でも2025年モデルがCL250とともに導入予定と発表されている。具体的な時期や価格については続報を待ちたい。
HONDA CL500[2025 EU model]
車名 | CL500 |
全長×全幅×全高 | 2175×830×1135mm |
軸距 | 1485mm |
最低地上高 | 155mm |
シート高 | 790mm |
キャスター/トレール | 27°/108mm |
装備重量 | 192kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 471cc |
内径×行程 | 67×66.8mm |
圧縮比 | 10.7:1 |
最高出力 | 46.6ps/8500rpm |
最大トルク | 4.42kg-m/6250rpm |
始動方式 | セルフスターター |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 12L |
WMTCモード燃費 | 27.7km/L |
ブレーキ前 | φ310mmディスク+2ポットキャリパー |
ブレーキ後 | φ240mmディスク+1ポットキャリパー |
タイヤサイズ前 | 110/80R19 |
タイヤサイズ後 | 150/70R17 |
価格 | 未発表 |
車体色 | 新色=黄、茶/継続色=緑、黒 |
バリエーション豊かな純正アクセサリーがラインナップされるのもCL500の特徴だ。欧州仕様はアドベンチャーパック、スタイルパック、トラベルパックの3種類が提案されているが、個別にパーツを購入することも可能。さまざまなスタイルを再現できる。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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