ホンダは、外観を中心にリファインした新型X-ADVを発表した。フロントまわりのデザインはさらにアグレッシブになり、新しいデイタイムランニングライト=DRLにはウインカーを統合。外装パーツの一部にはバイオエンジニアリングプラスチックを採用するなど、多岐にわたる変更が加えられている。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ホンダ
デイタイムランニングライトにウインカーを統合
ホンダが新型「X-ADV」を国内でも正式発表。EICMA 2024で初公開されたもので、ヘッドライトまわりを含むフェイスリフトに加え、テクノロジーやオールラウンドな扱いやすさに磨きをかけている。
X-ADVは2017年モデルとして初登場し、アドベンチャーモデルとスクーターのハイブリッドという新しいコンセプトで瞬く間に人気モデルに。2021年のモデルチェンジを経て、2023年には欧州ホンダで2番目に売れているバイクになった。初登場からこれまでに、欧州全体で7万6000台以上が販売されている。
2025年モデルではボディワークが再設計され、よりシャープでアグレッシブな外観を手に入れた。デュアルLEDヘッドライトとデイタイムランニングライト=DRLは新作になり、ウインカーを統合したことでスッキリしたフロントフェイスを実現した。シート下のラゲッジボックスはラゲッジライトの配置場所を見直すとともに光量アップでボックス内の視認性をアップしている。
5インチTFTスクリーンは新作で、メニュー構造など表示内容もリファイン。スマートフォンと連携を可能にしたHonda RoadSync を採用し、新しい4方向バックライト付きトグルスイッチやBluetooth接続されたヘッドセットを通じたライダーの音声などで、スマートフォンのマップやミュージックアプリなどを操作が可能になった。メーター画面にはシンプルなターンバイターンナビも可能。このほかクルーズコントロールも新採用している。
並列2気筒エンジンはこれまでと同様のスペックながら、欧州発表時にはデュアルクラッチトランスミッション(DCT)は、低速時のレスポンスがよりスムーズになるよう設定が見直されたことが明らかになっている。3レベルのホンダセレクタブルトルクコントロール(いわゆるトラコンに相当)や、走りのモードを変更できるライディングモードなどもブラッシュアップされている。
このほかチューブラースチールフレーム、φ41mm倒立フロントフォーク、プロリンク式モノショック、アルミ製スイングアーム、前17/後インチホイールといった基本構成は継承。
ニューカラーはマットディープマッドグレー、パールグレアホワイトのベーシックな2色に加え、専用グラフィックを纏ったマットゴールドフィンチイエローが+3万3000円で用意される。
HONDA X-ADV[2025 model]
通称名 | X-ADV |
車名・型式 | ホンダ・8BL-RH21 |
全長×全幅×全高 | 2200×940×1340(スクリーン最上位置1475)mm |
軸距 | 1580mm |
最低地上高 | 135mm |
シート高 | 790mm |
装備重量 | 237kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ |
総排気量 | 745cc |
内径×行程 | 77.0×80.0mm |
圧縮比 | 10.7.0:1 |
最高出力 | 58ps/6750rpm |
最大トルク | 7.0kg-m/4750rpm |
始動方式 | セルフ式 |
変速機 | 電子式6段変速(DCT) |
燃料タンク容量 | 13L |
WMTCモード燃費 | 27.1km/L(クラス3-2、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 120/70R17 |
タイヤサイズ後 | 160/60R15 |
ブレーキ前 | 油圧式ダブルディスク |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク |
乗車定員 | 2名 |
車体色&価格 | 灰、白=143万8800円/黄=147万1800円 |
発売日 | 2024年12月12日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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