
トライアンフモーターサイクルズジャパンは、2025年モデルとして特別限定シリーズ「ICON EDITION」を発表した。このシリーズの最大の特徴は、100年以上の時を経て復活する1907年当時の筆記体ロゴの採用だ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:トライアンフ・モーターサイクル
伝説のロゴが語る歴史
2024年現在でこそ、三角形にブロック体のアルファベットといった趣の、トライアンフロゴ。しかし100年以上続く、歴史あるブランドだけあって、1902年の盾型デザインに始まり、いくつかのバリエーションがある。
1907年には、優美さを強調する筆記体ロゴに変化。1915年には、モーターズの文字がロゴに追加され、1920年代には色付きの紋章タイプに戻った。1932年の楕円形グローブロゴ、1934年の大文字ワードロゴを経て、1936年には50年以上にわたって受け継がれることになる、太めのフォントに、文字まわりのキーラインデザインとなった。
その後、いくつかの変化を経て、2013年には現在の馴染みあるロゴが登場。ワードロゴは現代的な黒のスタイリングとなり、モダンな三角形のロゴが追加された。
このうち、今回のICON EDITIONを彩っているロゴは、1907年の筆記体バージョンを復刻したもの。わずか7年間しか使用されなかったものの、カフェレーサーをはじめとした、クラシカルな雰囲気を追求するカスタムバイクでは、数多く参照され続けてきたデザイン。馴染みのある方も多いハズだ。
高級感溢れる仕様のネオクラシック主要7モデル
ICON EDITIONでは、トライアンフが送り出すネオクラシック系の主要7モデルをラインナップ。全モデルに共通するのは、サファイアブラックとアルミニウムシルバーという気品溢れるツートンカラー。さらに、ハンドペイントによるラインとゴールドの筆記体ロゴが、クラシカルな雰囲気と現代的な存在感を絶妙なバランスで表現している。以下は、各モデルの詳細と特徴だ。
Bonneville T100 Icon Edition:140万3000円
- 900ccエンジンによる扱いやすい出力特性
- アルミニウムシルバーをベースとした上品な外観
- 65ps/7400rpmの最高出力
Bonneville T120 Icon Edition:174万7000円
- 1200ccエンジンによる105Nmの強大なトルク
- ブレンボ製ブレーキなど高級感あふれる装備
- サファイアブラックを基調とした精悍な外観
Scrambler 900 Icon Edition:143万3000円
- 高トルクの900ccボンネビルエンジン
- オフロード性能と都市環境での扱いやすさを両立
- フロント19インチ、リア17インチホイールながら、790mmの低めシート高
Scrambler 1200X Icon Edition:193万円
- ハイパワーの1200ccボンネビルエンジン
- オフロード走行に対応する21インチフロントホイール
- シート高820mm(アクセサリーのローシートを装着で795mm)
Scrambler 1200XE Icon Edition:215万6000円
- Scrambler 専用チューン1200ccボンネビルエンジン
- マルゾッキ製のプレミアムなサスペンション
- ブレンボ製Stylemaキャリパ
Bonneville Bobber Icon Edition:196万7000円
- 4000rpmで106Nmというトルクを発揮する1200ccエンジン
- トルクアシストクラッチによってよりスムーズな操作
- 16インチファットフロントホイールと47mmのがっしりしたフロントフォーク
Bonneville Speedmaster Icon Edition:196万7000円
- スムーズなハイトルク1200ccVツインエンジン
- ハイスペックなショーワ製47mm径カートリッジフォーク
- プリロード調整可能な隠しモノショック式リヤサスペンション
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(トライアンフ)
ジェントルマンズライド(Distinguished Gentleman’s Ride)とは? 「ジェントルマンズライド(Distinguished Gentleman’s Ride、以下DGR)」は、[…]
660ccの3気筒エンジンを搭載するトライアンフ「デイトナ660」 イギリスのバイクメーカー・トライアンフから新型車「デイトナ660」が発表された際、クルマ好きの中でも話題となったことをご存知でしょう[…]
”最高”のスピードトリプルが登場 スピードトリプル1200RXは、世界限定1200台のみ生産予定。2025年1月に発表されたスピードトリプル1200RSからさらにアップデートされており、「究極のスピー[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
AMAスーパークロス2位の実績を持つモトクロッサーのエンデューロ仕様が上陸! トライアンフが開発したオフロードマシンには、250cc4ストローク単気筒エンジンを搭載するモデルと、450cc4ストローク[…]
最新の関連記事(新型大型二輪 [1001cc以上])
1998年登場のロングセラーモデル、ホンダCB1300シリーズの魅力とは? 今回は、私が白バイ隊員として約10年間、ホンダ CB1300に乗ってきた経験や感想を交えて、CB1300シリーズをお勧めする[…]
初代はスポーツモデル:GL1000【1975年モデル】 1970年代当時、巨大なアメリカ市場を独り占めしていた英国車をCB750フォアで一蹴したホンダだったが、Z1とそれに続く競合車の登場でシェアを奪[…]
専用ロゴがファン心をくすぐる 1975年に初代GL1000が誕生してから50年が経つホンダのプレミアムツアラー、ゴールドウイング。2018年のフルモデルチェンジでは、フロントにダブルウィッシュボーンサ[…]
”最高”のスピードトリプルが登場 スピードトリプル1200RXは、世界限定1200台のみ生産予定。2025年1月に発表されたスピードトリプル1200RSからさらにアップデートされており、「究極のスピー[…]
圧倒的! これ以上の“高級感”を持つバイクは世界にも多くない 「ゴールドウィング」は、1975年に初代デビューし、2001年に最大排気量モデルとして登場。そして2025年、50年の月日を経てついに50[…]
人気記事ランキング(全体)
Z1、GPz900R、Ninja ZX-9Rから連なる“マジックナイン”の最新進化系 カワサキは、948cc並列4気筒エンジンを搭載したスーパーネイキッド「Z900」および上級モデル「Z900 SE」[…]
涼しさの心臓部。それは「素材」と「構造」の魔法的組み合わせ うだるような暑さと、じっとりと肌にまとわりつく湿気。毎年繰り返されるこの季節に、多くの人が少しでも快適に過ごせる服を探し求めている。そんな中[…]
『Wheels and Wavesフェスティバル』にカスタムマシン×11車を展示 6年目を迎えたHondacustoms(ホンダカスタムズ)、過去にはCB1000Rやレブル、CL250/CL500、モ[…]
左右2本出しマフラーやベルトドライブ、6速ミッションも採用 ヒョースンモータージャパンは、水冷124.7cc・V型2気筒エンジンを搭載したクルーザーモデル「GV125Xロードスター」を発売する。 挟み[…]
アメリカは”英国車マニア”多し! この1956年製MGAはご覧の通り左ハンドルで、最初から北米仕様だったもの。そもそも、アメリカは英国車マニアが数多く存在しており、1950年代どころか1930/194[…]
最新の投稿記事(全体)
「パンヘッドのチョッパーに乗りたい」理想像を具現化 目の肥えたファンが集まるカスタムショーに大きなブースを構え、絶え間なくハイレベルな作品を発表し続ける遠藤自動車サービス。その確かな技術力/信頼性の高[…]
2023年モデル:400クラス唯一のクルーザーとして復活 発売は2023年4月25日。先代となるエリミネーター400から実に15年ぶりの登場で、エリミネーター/SEの2グレード展開だった。 ニンジャ4[…]
日本を代表するツーリングロードのティア表だっ! 「次のツーリングは、どこへ行こう?」 そんな嬉しい悩みを抱える全てのライダーに捧げる、究極のツーリングスポット・ティア表が完成した。 ……いや、そもそも[…]
フレンドリーさも持ち合わせていた名機’89 NSR250R 1986年に初登場した2ストロークレーサーレプリカの名車、NSR250R。登場から30年以上が経過した現在でも、型式を問わず根強い人気を誇っ[…]
幻のヤマハロータリー〈RZ201〉 1972年東京モーターショウの最大の話題は彗星のように登場したこのローターリー車だ。水冷・横置きツインローターを搭載、また前輪とともに後輪にもディスクブレーキを採用[…]
- 1
- 2