
量産車で初めて最高時速300km/hを叩き出したことで知られ、メガスポーツというジャンルを牽引してきた一台といっても過言ではない、スズキ ハヤブサ。2023年には、登場から25周年を迎えたことも記憶に新しい。新カラーをまとった’25モデルが国内導入間近というウワサもある今、ヤングマシンの記事とともに、ハヤブサの魅力を改めて振り返ってみよう。2024年1~10月の間で、アクセスがよかった順に紹介するぞっ。
●文:ヤングマシン編集部
1位:’25「ハヤブサ」が全3色ラインナップで海外発表
2021年に第3世代へと進化したハヤブサは、1998年に初期型が登場した最速系メガスポーツ。カワサキNinja ZX-14Rなどのライバルが、日本マーケットから消えていく一方で、ゆったり走っても気持ちいい大排気量のスポーツツアラーという独自の立ち位置に変化することで、現在でもラインナップが続投している。
そんなハヤブサの2025モデルが、欧州で一足早く発表された。従来のカラーバリエーションが刷新され、ニューカラー×3色の新たな布陣を敷くことに。メタリックミスティックシルバーとメタリックマットスチールグリーンは、まったくの新色。グラススパークルブラックはこれまでにもあったが、差し色が変更されている。
ハヤブサはこれまで世界各国で共通のカラーリングを採用してきていることを考えると、欧州のカラーラインナップは国内仕様でも一致する可能性大だ。
日本仕様にもこのままのラインナップで登場か スズキは欧州でハヤブサの新色を発表。従来のカラーバリエーションを刷新し、ニューカラー×3色の新たな布陣を敷く。 グラススパークルブラックに関しては差し色が変[…]
2位:300km/h超えが許された最後の時代──日本の名車100選
ビッグバイクブームと各社の最高速争いを振り返り。1990年代後半には、公道では使えきれないほどのハイスペックを誇る、リッターレーサーレプリカが、そしてツアラーとレーサーレプリカのいいとこ取りで、公道最速を目指したメガスポーツが登場した。
「何が最速なのか」という、最速の定義すら書き換える勢いでレーサーレプリカとフラッグシップマシン(のちにメガスポーツなどとも呼ばれる)が頂点を競っていった。しかし、スズキ ハヤブサが先鞭をつけた300km/hという、速すぎる最高速度に対して規制する動きが生まれ、最速キング争いはいつしか収束していった。
レプリカブームはリッタークラスへ。速度自主規制発動から世界最速ロマンも終焉へ ZZ-R1100やCBR900RR、CB1300 SUPER FOURといった大ヒットが生まれたこと、そして教習所での大型[…]
3位:401cc以上でどのバイクが人気? 2023年販売台数 TOP20
バイク業界の現在を知ることができる二輪車新聞が発表した、2024年1月1日号で2023年のバイク新車出荷台数(125cc以下)/販売台数(126cc以上)の推定値を基に、401cc以上の大型バイクについて販売台数ランキングを紹介した。
小型二輪クラス全体(251cc以上の全て)で見ると、前年比9.4%減の9万1400台。特にホンダは前年比23.7%減の2万5000台となったが、メーカーシェアでは首位を依然キープしている。これに続くのはカワサキで、スズキは4位。シェア8.0%で、前年比7.1%減の7300台だった。
ちなみにスズキ ハヤブサは車種別ランキングでは、9位。オーバーリッタークラスでは3位、スズキの中では1位ということもあり、かなり健闘していた。
国内メーカーではカワサキのみ前年から増だが、全体でも9万台以上の高水準をキープ バイク業界の出来事を網羅する二輪車新聞は、1月1日号で2023年の二輪車総需要を総括した。これは毎年発表されるデータで、[…]
4位:差し色×3色ホイール×3色選べるカラーオーダープラン開始!
ハヤブサが新型にモデルチェンジした際に設定され、大きなトピックのひとつとなったのがカラーオーダープラン。車体色、ホイールのメインカラー/差し色を鑑みると、選べるバリエーションはなんと、18種類! いずれも、メーカー公式サイトの特設ページで全カラーラインナップを確認できる。
価格としては、ベース色からプラス5万5000円の221万1000円。このカラーオーダープランが2024年モデルでも開始されたことを報じた。購入にはまず予約IDを取得し、その後に指定の販売店との間で所定の購入手続きを行う必要があった。2025年モデルでも、続投してほしいプランだ。
レギュラーカラーにはない色付きホイールも選べる! ハヤブサが新型にモデルチェンジした際に設定され、大きなトピックのひとつとなったのがカラーオーダープランだ。メーカー公式サイトの特設ページで全カラーライ[…]
5位:隼の名を関した、新進気鋭の国産エンジンオイルをお試し
速さと強さを象徴するスズキ ハヤブサをモチーフとしたという、バイク用国産エンジンオイル「隼オイル」。“高温耐久性の高さ”と“フリクションロスの低減”の2点を追求したという、このオイルを2022年に登場した第3世代のハヤブサに入れて、性能をチェックした。
走り出してすぐに実感できるのは、シフトフィーリングの柔らかさと市街地走行でもわかる厚みを増したトルク感。隼ユーザーからも時折耳にする、オイルによっては新油交換後500キロほど走行後に感じるシフトタッチの硬さは一切感じられなかった。
速さの象徴「隼」をモチーフとして誕生した「隼オイル」 鋭い爪とくちばしを持ち、急降下時には時速300km以上の速度にも達するという世界最速の鳥「隼」。スーパースポーツモデルを凌駕するアルティメット(究[…]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
北米にもあるイエローグラフィック! スズキ イエローマジックといえば、モトクロスやスーパークロスで長年にわたって活躍してきた競技用マシン「RMシリーズ」を思い浮かべる方も少なくないだろう。少なくとも一[…]
アルミだらけで個性が薄くなったスーパースポーツに、スチールパイプの逞しい懐かしさを耐久レーサーに重ねる…… ン? GSX-Rに1200? それにSSって?……濃いスズキファンなら知っているGS1200[…]
キーロック付きタンクキャップ:スズキGT380(1972) バイクの燃料キャップは、そもそもは転倒時の漏れ防止の安全対策からキーロック式が採用されるようになったが、その最初は1972年のスズキGT38[…]
コーポレートアイデンティティとユニフォームを39年ぶり刷新へ スズキ株式会社は、2025年4月1日よりコーポレートアイデンティティ(CI)とユニフォームを39年ぶりに一新すると発表した 。 従来のCI[…]
“2スト最強”と呼ばれた栄光のレプリカ ヤマハのRZV500Rと並び立つ不世出の500レプリカが、このRG500ガンマである。 1976〜1982年までスズキはWGP500でメーカータイトルを7年連続[…]
人気記事ランキング(全体)
カワサキ500SSマッハⅢに並ぶほどの動力性能 「ナナハンキラー」なる言葉を耳にしたことがありますか? 若い世代では「なんだそれ?」となるかもしれません。 1980年登場のヤマハRZ250/RZ350[…]
マーヴェリック号の燃料タンク右側ステッカー エンタープライズに配属された部隊 赤いツチブタは、「アードバークス」の異名を誇る米海軍「第114戦闘飛行隊(VF-114)」のパッチ。1980年代には第1作[…]
※この記事は別冊モーターサイクリスト2010年11月号の特集「YAMAHA RZ250伝説」の一部を再構成したものです。 ヤマハ RZ250のエンジン「2ストロークスポーツの純粋なピーキー特性」 ヤマ[…]
カラーバリエーションがすべて変更 2021年モデルの発売は、2020年10月1日。同年9月にはニンジャZX-25Rが登場しており、250クラスは2気筒のニンジャ250から4気筒へと移り変わりつつあった[…]
公道モデルにも持ち込まれた「ホンダとヤマハの争い」 1980年代中頃、ホンダNS250Rはヒットしたが、ヤマハTZRの人気は爆発的で、SPレースがTZRのワンメイク状態になるほどだった。 しかしホンダ[…]
最新の投稿記事(全体)
カワサキW800(2017) 試乗レビュー この鼓動感は唯一無二。バイクの原点がここに 1999年2月に発売されたW650は2009年モデルを最後に生産を終了。その2年後の2011年、ほぼ姿を変えずに[…]
旧車の開発に使われた”鉱物油”にこだわる 1992年に創業した絶版車ディーラーのパイオニア・ウエマツ。販売だけでなく、整備にも徹底して力を注いできた同社がそのノウハウをフィードバックし、旧車に特化した[…]
インパクト大なシリーズ初カラー 現代的ストリートファイターのMT-09をベースに、アルミタンクカバーなど金属の質感を活かした専用外装などでネオレトロに仕上げられた1台であるXSR900。3種のパワーモ[…]
イベントレース『鉄馬』に併せて開催 ゴールデンウィークの5月4日、火の国熊本のHSR九州サーキットコースに於いて、5度目の開催となる鉄フレームのイベントレース『2025 鉄馬with βTITANIU[…]
ロングツーリングでも聴き疲れしないサウンド 数あるアドベンチャーモデルの中で、草分け的存在といえるのがBMWモトラッドのGSシリーズ。中でもフラッグシップモデルのR1300GSは2024年に国内導入さ[…]
- 1
- 2