
ホンダは、歴史あるスーパーカブ50の最後を飾るモデル「スーパーカブ50・Final Edition」を発表した。ヤングマシンではかねてよりスクープ記事としてお届けしてきたが、今回は本当の最終モデル正式発表だ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)●外部リンク:ホンダ
50ccバイク消滅の並みはスーパーカブにも
ホンダは、スーパーカブ50の生産終了に向けて「スーパーカブ50・Final Edition」を発表した。50ccのバイクは2025年11月より施行される排出ガス規制への対応を迫られるが、これを適切なコストで対応することは困難であるため、50ccのバイクが次々と生産終了に追い込まれている。
ただしその代わりに、110~125ccのバイクに出力制限を加えたものを50ccと同等の扱いにするという“新基準原付”ルールが2025年4月より適用されるため、それ以降は同基準に適合したスーパーカブ110ベースの新原付が登場すると見込まれる。
そんな中で登場したスーパーカブ50ファイナルエディションは、1966年に登場したOHCエンジンのスーパーカブC50をモチーフとした“ボニーブルー”のカラーリングを設定。このC50のエンジンは2012年型まで基本設計を継承し、史上もっとも売れたスーパーカブと言っていい。
ツートーンのシートも当時の雰囲気を再現しており、マフラーカバーも現行の黒ではなくメッキ仕様を復活。このほかメーターリムもメッキ仕様としたほか、フロントエンブレム、サイドエンブレム、イグニッションキーを専用デザインとし、リヤキャリア、チェーンケース、スイングアームにボディ同色のボニーブルーを採用している。
スーパーカブ50は、1958年に初代モデル「スーパーカブC100」が登場して以来、低燃費や静粛性、信頼・耐久性に優れた4ストロークエンジンを搭載(初代はOHV、1966年よりOHC)し、乗り降りしやすい低床バックボーンフレームやクラッチ操作を不要とした自動遠心クラッチの採用など、使い勝手のよさが評価されて配達業務などで幅広く使われてきた。また、後年にはお洒落な乗り物として幅広いユーザー層からも支持されていた。
ファイナルエディションの価格は29万7000円で、発売日は2024年12月12日。受注期間は、2024年11月8日(金)から2024年11月24日(日)までだ。
ホンダ スーパーカブ50・Final Edition
スーパーカブ50・Final Edition
スーパーカブ50・Final Edition
通称名 | スーパーカブ50 |
車名・型式 | ホンダ・2BH-AA09 |
全長×全幅×全高 | 1860×695×1040mm |
軸距 | 1210mm |
最低地上高 | 135mm |
シート高 | 735mm |
装備重量 | 96kg |
エンジン型式 | 空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ |
総排気量 | 49cc |
内径×行程 | 37.8×44.0mm |
最高出力 | 3.7ps/7500rpm |
最大トルク | 0.39kg-m/5500rpm |
始動方式 | セルフ式(キック式併設) |
変速機 | 4段リターン(停止時のみロータリー) |
燃料タンク容量 | 4.3L |
WMTCモード燃費 | 69.4km/L(クラス1、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 60/100-17 |
タイヤサイズ後 | 60/100-17 |
ブレーキ前 | 機械式リーディング(ドラム式) |
ブレーキ後 | トレーリング(ドラム式) |
乗車定員 | 1名 |
価格 | 29万7000円 |
車体色 | 青 |
発売日 | 2024年12月12日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
2025年10月末をもって現行50ccバイクの継続生産ができなくなることを受け、各バイクメーカーは50cc原付から110~125ccを出力4kW以下に制御した新基準原付、いわゆる新原付の導入に向かうこ[…]
PG‐1の国内導入がオフロードのヤマハを復活させる!? 国内の原付二種市場は、スーパーカブやモンキーなどのギヤ付きクラスはもちろん、PCXなどのスクーターを含めて長らくホンダの独壇場となっている。そん[…]
『Wheels and Wavesフェスティバル』にカスタムマシン×11車を展示 6年目を迎えたHondacustoms(ホンダカスタムズ)、過去にはCB1000Rやレブル、CL250/CL500、モ[…]
なぜ「ヨンフォア」は伝説なのか Honda CB400FOUR、通称「ヨンフォア」は、日本のバイク史の中で今も特別な輝きを放つ一台だ。1974年に登場したヨンフォアは、その流れるように美しいスタイルと[…]
前輪荷重多めでスポーティーなPG-1 ヤマハPG-1の現地向けプロモーションビデオは、往年のスズキ バンバンやドゥカティ スクランブラーシリーズを連想させる、アクティブ&ポップなテイストで構成されてい[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 記念モデル/限定モデル)
モンキーFSシリーズの最新作として誕生! ホンダ「CB1000F コンセプト」で往年のフレディ・スペンサーが駆ったレーシングマシンのカラーリングが話題になったばかりだが、憧れの“スペンサーカラー”をま[…]
タイホンダ創立60周年を記念したスペシャルエディション 特別仕様車の製作に旺盛なカブハウスは、タイホンダの創立60周年を記念した「New Monkey Chrome Legacy Limited Ed[…]
“ホンダを穿く”プロジェクト 第2弾 そして見逃せないのは、ホンダ×児島ジーンズ×オーヴァーレーシングという豪華な顔ぶれによる、今回限りのトリプルコラボTシャツだ。モチーフはCT125ハンターカブで、[…]
行こうよ。はっぴーでい。 ホンダは、1974年に誕生したサンリオの人気キャラクター「ハローキティ」の50周年を記念し、特別デザインを施した「スーパーカブ50・HELLO KITTY」および「スーパーカ[…]
『カワイイ×カワイイ』のコラボレーション モンキー×ドラゴンボール、モンキー×鉄腕アトム、ADV160×アイアンマンなど、これまでも多くの限定コラボレーションモデルをリリースしてきたタイホンダが、今回[…]
人気記事ランキング(全体)
左右2本出しマフラーやベルトドライブ、6速ミッションも採用 ヒョースンモータージャパンは、水冷124.7cc・V型2気筒エンジンを搭載したクルーザーモデル「GV125Xロードスター」を発売する。 挟み[…]
涼しさの心臓部。それは「素材」と「構造」の魔法的組み合わせ うだるような暑さと、じっとりと肌にまとわりつく湿気。毎年繰り返されるこの季節に、多くの人が少しでも快適に過ごせる服を探し求めている。そんな中[…]
最高のハイバランス600ccマルチ! 今回ご紹介するカワサキGPZ600Rは、1985年6月1日に66万9000円(限定1000台)で発売されました。 1980年代半ばといえば400ccクラスが人気の[…]
前輪荷重多めでスポーティーなPG-1 ヤマハPG-1の現地向けプロモーションビデオは、往年のスズキ バンバンやドゥカティ スクランブラーシリーズを連想させる、アクティブ&ポップなテイストで構成されてい[…]
グローバル展開では『500cc』のほうが有利になる地域も ホンダ「GB350」シリーズといえば、直近ではクラシカル要素を強化したGB350Cも新登場し、走りのフィーリングまで変えてくるこだわりっぷりが[…]
最新の投稿記事(全体)
機能性を損なうことなく利便性を高めた、期待の新製品 おたふく手袋は、長年、多くのプロフェッショナルから信頼され続けている老舗軍手メーカー。同社が展開する「BODY TOUGHNESS(ボディタフネス)[…]
「究極のエネルギー」太陽光のみで活動が可能 HelioX「AGAO(アガオ)」は、電源コンセントや充電コードに頼らず、太陽光のみで充電&走行が可能なマイクロモビリティ。 2023年7月1日施行の改正道[…]
擦らず拭くだけでOK。デリケートな素材も傷つけることなく赤サビを除去できる バイクや自動車の部品はもちろん、橋梁/建築物/工具/アウトドア用品の材料として当たり前のように使われている鉄素材。豊富な埋蔵[…]
1980年代、バイクに情熱を注ぐ若者たちを魅了し、今なお語り継がれる伝説のバイク漫画『バリバリ伝説』がグラフィックトートバッグとして蘇る。 主人公・巨摩 郡(こま ぐん)の熱い走りと仲間たちとの絆、そ[…]
2025年10月末をもって現行50ccバイクの継続生産ができなくなることを受け、各バイクメーカーは50cc原付から110~125ccを出力4kW以下に制御した新基準原付、いわゆる新原付の導入に向かうこ[…]
- 1
- 2