
ヤングマシンのスクープがもっか大好評のホンダ新型CB400。今回は以前からお届けしている情報を元に、バイク開発のプロの考察や助言を受けて具体的な姿を予想する「プロ予想」をお届けする。まずは車両の全体像からだ!
●CG製作:SRD(不許複製/All rights reserved)
バランス重視キャラでコストと性能を両立か
「カワサキとの真っ向勝負は避けるとしても、出力的に70ps程度は出してくるだろう。フレームは軽量化のため、ダイヤモンド型を採用する可能性が高い」
ヤングマシンが絶賛スクープ中のホンダ新型CB400(仮称)だが、今回は某メーカーで30年以上にわたって車両開発に携わってきたエキスパートに車両概要や構成、コンセプトなどを予想していただいた。
氏は直4系をメインにアドベンチャーや250ccまで幅広く担当され、機種を跨いでとても多くの経験値をお持ちの方。全3回の記事中、今回は車両概要編として、続く2回の記事で細部を予測していく。
CB400SF/SB(左。画像は2008年式)はパイプがエンジンを取り囲むダブルクレードルフレームを採用してきたが、新型CB400では現在の主流となっている、エンジンを剛性部材に使うことでフレーム構成をシンプル化し、軽量化しやすいダイヤモンド型フレーム(写真は現行型CB650R)を採用すると思われる
”偉い人”も登場を認めたシン400
【本田技研工業 二輪・パワープロダクツ事業本部長 加藤稔さん】”シン400公認発言”以外にも「今秋のミラノショーで新しいエンジン車を出す」と発言するなど、偉い人なのにサービス精神満載!
まず、このCB400は‘22年に生産終了したCB400SF/SBの後継機と目され、新開発の直列4気筒エンジンを搭載する予定。以前にはホンダ2輪部門における実質的なトップである加藤稔氏が「400は開発に苦労していたが、なんとか仕様が決まったので大丈夫です」との発言を紹介。それ以上の詳細は不明ながら、新ヨンヒャクの存在を認める発言もしている。
そんな超注目機種のキャラクターだが、これは以前にもレポートした通り「バランス重視型」との情報だ。前作のCB400SFもスーパースポーツ的なトガッた性能ではないものの、トータルパフォーマンスに優れたキャラだった。これを新型も踏襲するという情報だ。
とくに注目したいのはエンジンだ。新設計とはいえトータルバランス重視というコンセプトもあって、77psを発揮するカワサキ・ニンジャZX–4Rのようなカリカリの高性能路線には踏み込まない模様だ。
77psという、400cc史上最強のスペックを引っ提げて2023年に登場したカワサキ・ニンジャZX-4R。同じ新開発の400cc4気筒を抱きつつも、ホンダ・シン400はカワサキとは違う路線で勝負する?!
「馬力を出すには高回転化が必要。つまり、エンジンによりよい材質や高い精度が要求されるため、どうしてもコストがかさむ(プロ)」。新CB400は中国生産で、主戦場も同国とされる。しかし中国は景気が悪化し、高額製品が敬遠されつつあるため、新CB400も性能とコストの両立が喫緊の課題だ。
しかし「バランス重視のキャラクターならカワサキと同じ土俵に上がる必要はない。つまり、馬力がZX-4Rを上回らなくても勝負が可能。”トータルバランス重視”というコンセプトの裏には、そんな裏事情も込められているように感じる」とプロは指摘する(続く)。
WEBも誌面も注目度は激高し!!
以前からシンCB400の存在を予想してきた本誌。上はヤングマシン2024年9月号の記事だが、WEB/誌面ともに反響はとても大きく、ホンダの新しいヨンヒャクへの期待度の高さを感じさせる。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 新型小型二輪 [251〜400cc])
みんながCBを待っている! CB1000Fに続く400ccはあるのかないのか ホンダの名車CB400スーパーフォアが生産終了になって今年ではや3年目。入れ替わるようにカワサキから直列4気筒を搭載する「[…]
8/1発売:ロイヤルエンフィールド「ハンター350」 2025年8月1日より受注を開始するのが、ロイヤルエンフィールドの新型「ハンター350」だ。注目すべきは、従来モデルから5万円以上の値下げが敢行さ[…]
2025モデル「GB350/S」が華やかになって新発売! 原点的なスタイルとそれにふさわしい味わい深い走りによって、年齢や性別を問わず、幅広いライダーに支持されている大人気バイク「GB350」シリーズ[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
GB350に初のツートーン、GB350Sの燃料タンクにはストライプ採用カラーも ホンダ「GB350」「GB350S」マイナーチェンジ。2023年に最新排出ガス規制に適合して以来のイヤーモデル更新だ。2[…]
人気記事ランキング(全体)
昭和レトロの世界が広がる神奈川県『中古タイヤ市場 相模原店』 昭和の夏休みって、どんなでしたっけ? 朝はラジオ体操に行って、午前10時頃からは仮面ライダーやウルトラマンの再放送。昼は学校や地域のプール[…]
主な舞台となった甲府市で「mono」の世界観をリアルに体感 『ゆるキャン△』でキャンプブームを盛り上げた、あfろ先生原作のTVアニメ『mono』。 写真部と映画研究部が合体した「シネフォト部」に所属す[…]
ミニカーとは何かがわかると登録変更のハードルもわかる まず「ミニカー」とは、法律上どのような乗り物として扱われるのか、基本的な定義から押さえておく必要がある。実はこれ、道路交通法上では「普通自動車」扱[…]
Vmaxと同時期にアメリカンカルチャーから発想したマッチョスポーツ! 1985年、ヤマハがアメリカはカリフォルニアの現地でデザインしたVmaxは、アメリカならではのクルーザーやチョッパーのバイクカルチ[…]
動力性能を高めるためエンジンを大幅刷新 カフェレーサー然としたスタイルばかりに注目が集まりがちだが、CB400フォアの魅力はそれだけではない。前任に当たるCB350フォアの不振を払拭するべく、動力性能[…]
最新の投稿記事(全体)
使い方は「水を含ませる」だけ。走行風を味方につける冷却アイテム 今回紹介するデイトナの「DI-015 ウェットクールベスト」は、水と走行風を利用した気化熱式のクールベストだ。使い方はシンプルで、ただベ[…]
冷却ファンがフレッシュエアを背中に送り込む 「リュックを背負うと背中が蒸れる」──これはライダーのみならず、全てのリュックユーザーが抱える宿命といっても過言ではない。しかし、この「冷却ファン付きリュッ[…]
二見エリアはツーリングライダーを惹きつける場所の宝庫 二見の地に足を踏み入れれば、まず目に飛び込むのは、夫婦岩を模したユニークなJR二見浦駅舎だ。そこから二見興玉神社へと続く「夫婦岩表参道」、通称「旅[…]
並列4気筒と2気筒で基本設計/生産設備を共有 ’74年初頭からスタートしたスズキの4ストプロジェクトは、次世代の旗艦として、カワサキZを凌駕する大排気量並列4気筒車と、その車両と基本設計/生産設備を共[…]
夏の定番「カルピス」を蛇口から注いで飲んで、あま〜い思い出づくり 2007年にポンジュースを製造販売するえひめ飲料が「日本有数のみかん産地である愛媛県では蛇口からポンジュースが出る」という都市伝説を実[…]