
カワサキモータースジャパンは、2024年モデルとして初めて国内導入されたミドルクラスアドベンチャー「ヴェルシス650」に新色を設定し、2025年モデルとして発売すると発表した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキモータースジャパン
電子制御も充実のロングセラー・ミドルクラスアドベンチャー
ヴェルシス650は、以前のモデルは輸出専用モデルとして海外で販売されてきたが、2022年モデルで待望のフルモデルチェンジを果たし、2023年末に日本へ初導入。今回はカラーリングを更新し、2024年10月1日に発売される。
ER-6f系の並列2気筒エンジンを搭載するヴェルシス650は、ロングストロークサスペンションに前後17インチホイールを装着。アップライトなライディングポジションはアドベンチャーツアラーそのものだが、軸足はオンロードとしてカワサキは「マルチパーパス」を標榜する。WMTCモードで22.5km/Lという優れた燃費性能に20Lの大容量燃料タンクを備え、航続距離は450kmを稼ぐ。
LED×2眼ヘッドライトのニンジャ系の顔が与えられたフロントフェイスはウインドプロテクションを考慮したもので、ウインドシールドは27mm間隔で4段階、計80mmの範囲で高さを調整可能。さらに+100mmの高さを実現する大型フロントシールドもアクセサリー設定される。
また、KTRC=カワサキトラクションコントロールを採用するほか、スマートフォンコネクティビティを搭載した4.3インチTFTフルカラースクリーンを採用。シート下の収納スペースにはETC2.0車載器を標準搭載する。
なお、1か月目点検に加え3年間の定期点検とオイル交換(オイルフィルター含む)を無償で受けられるカワサキケアモデルに指定されている。価格は従来から5万5000円アップの115万5000円だ。
車体色はライムグリーン系の1色のみ
KAWASAKI VERSYS 650[2025 model]メタリックマットグラフェンスチールグレー×メタリックスパークブラック(GY1)
KAWASAKI VERSYS 650[2025 model]メタリックマットグラフェンスチールグレー×メタリックスパークブラック(GY1)
KAWASAKI VERSYS 650[2025 model]メタリックマットグラフェンスチールグレー×メタリックスパークブラック(GY1)
ップケースやパニアケースをはじめとした、アクセサリーによる拡張性の高さも魅力。※写真はアクセサリー装着車
カワサキ VERSYS 650 の主要諸元
車名 | VERSYS 650 |
型式 | 8BL-LE650H |
全長×全幅×全高 | 2165×840×1360~1420mm |
軸距 | 1415mm |
最低地上高 | 170mm |
シート高 | 845mm |
キャスター/トレール | 25.0°/108mm |
装備重量 | 219kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 649cc |
内径×行程 | 83.0×60.0mm |
圧縮比 | 10.8:1 |
最高出力 | 67ps/8500rpm |
最大トルク | 6.2kg-m/7000rpm |
始動方式 | セルフスターター |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 20L |
WMTCモード燃費 | 22.5km/L(クラス3-2、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 |
タイヤサイズ後 | 160/60ZR17 |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 115万5000円 |
発売日 | 2024年10月1日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型アドベンチャー/クロスオーバー/オフロード)
KLX300はKXイメージのシャープな最新デザインに新グラフィック&色変更 日本では2016年5月15日にファイナルエディションが発売されたデュアルパーパスモデル「KLX250」だが、北米では2021[…]
2024年登場の「KLX230S」「KLX230SM」に続く新バリエーション KLX230プラットフォームに新顔が登場した。北米で発表されたのは、「KLX230 DF ABS(DF)」と「KLX230[…]
ドゥカティ初の単気筒モタードモデル モタードモデルといえば、通常はオフ車の派生モデルとして作られるが、この「ハイパーモタード698モノ」は、ロードスポーツキャラに100%振りきって、車体剛性も高めに設[…]
ツーリングでの安心感と操縦性にさらなる磨き! 3月下旬には、大阪と東京で毎年恒例のモーターサイクルショーが開催され、いよいよ春本番。東京のほうの土日には、私もいくつかのブースでトークショーに出演しまし[…]
正式発表が待たれる400ccオフロード/スーパーモト スズキは、昨秋のEICMA(ミラノショー)にて、新型400ccデュアルパーパスモデル「DR-Z4S」およびスーパーモトモデル「DR-Z4SM」を発[…]
最新の関連記事(新型大型二輪 [401〜750cc])
2024年モデル概要:排ガス規制に適合し、実質的な値下げを敢行 2020年モデルでは平成28年排出ガス規制(≒ユーロ4)対応だったため、2022年11月以降は車両の生産自体が不可となっていたが、その後[…]
以前、Honda E-Clutchを開発した方々にインタービューしたとき「最初はHonda E-Clutchなんていらないと思っていたけれど、一度乗ったら考えが変わった」という話をお聞きしました。 じ[…]
グローバル展開では『500cc』のほうが有利になる地域も ホンダ「GB350」シリーズといえば、直近ではクラシカル要素を強化したGB350Cも新登場し、走りのフィーリングまで変えてくるこだわりっぷりが[…]
ドゥカティ初の単気筒モタードモデル モタードモデルといえば、通常はオフ車の派生モデルとして作られるが、この「ハイパーモタード698モノ」は、ロードスポーツキャラに100%振りきって、車体剛性も高めに設[…]
2025新型「MT-07」について概要を知りたいなら… こちらの記事をチェック。2025年モデル最大のトピックといえるのは、MT-09に続きクラッチ・シフト操作不要な「Y-AMT」仕様をラインナップし[…]
人気記事ランキング(全体)
日本を代表するツーリングロードのティア表だっ! 「次のツーリングは、どこへ行こう?」 そんな嬉しい悩みを抱える全てのライダーに捧げる、究極のツーリングスポット・ティア表が完成した。 ……いや、そもそも[…]
Z1、GPz900R、Ninja ZX-9Rから連なる“マジックナイン”の最新進化系 カワサキは、948cc並列4気筒エンジンを搭載したスーパーネイキッド「Z900」および上級モデル「Z900 SE」[…]
幻のヤマハロータリー〈RZ201〉 1972年東京モーターショウの最大の話題は彗星のように登場したこのローターリー車だ。水冷・横置きツインローターを搭載、また前輪とともに後輪にもディスクブレーキを採用[…]
涼しさの心臓部。それは「素材」と「構造」の魔法的組み合わせ うだるような暑さと、じっとりと肌にまとわりつく湿気。毎年繰り返されるこの季節に、多くの人が少しでも快適に過ごせる服を探し求めている。そんな中[…]
機能性を損なうことなく利便性を高めた、期待の新製品 おたふく手袋は、長年、多くのプロフェッショナルから信頼され続けている老舗軍手メーカー。同社が展開する「BODY TOUGHNESS(ボディタフネス)[…]
最新の投稿記事(全体)
バイク駐車場の拡充に取り組む千葉市 千葉市内には6区で50の鉄道駅がある。中でも千葉駅は千葉県の中心駅として、JR東日本の在来線6線と京成電鉄、さらに千葉都市モノレールが乗り入れている。 都心や成田空[…]
州知事や政府関係者のほか、従業員も参加し祝う 四輪車はもちろん、ビジネスジェット機でも知られ、最近では再使用型ロケットでも話題のホンダ。その始まり、つまり「祖業」は二輪車にある。 スタートは自転車用補[…]
2024年モデル概要:XSRらしさを受け継いだ末弟 海外で先行して展開されていたXSR125の国内導入が明かされたのは、2023年春のモーターサイクルショーでのこと。発売は同年の12月8日だった。 X[…]
似ているようでカブとはまったく違うのだ アウトドアテイストの強いCT125ハンターカブが人気だからといって、ここまでキャラクターを寄せてくることないんじゃない? なんて穿った見方で今回の主役であるPG[…]
実績豊富なディーラーによる絶妙なバランス感覚 全国のハーレーダビッドソンジャパン販売網がカスタムの腕とセンスを競うコンテスト『バトルオブザキングス』にて2年連続で日本一になった実績を持つワタナベモータ[…]
- 1
- 2