
以前よりメディアを騒がせているスーパーカブ50の生産終了と、それに伴う50cc版のファイナルエディション登場の噂。ヤングマシンでも以前からその情報をお伝えしているが、今回の情報としてはカラーリングの確度に加えて、登場する時期の最新情報も見えてきた!
●CG製作:SRD(不許複製/All rights reserver)
50マニアは見逃がせない最後の至宝アイテム
2024年6月末の大手新聞紙報道でも騒ぎになった50ccバイク消滅のニュース。これは’25年11月から適用される排ガス規制への対応が困難であるためで、やはり来るべき時が来てしまったという感じだ。とくに’58の初代C100から66年にわたって愛されてきたスーパーカブ50が消えるというのは涙を拭いきれない人も多いだろう。
そんな熱烈ファンのためのスーパーカブ50ファイナルエディションが設定される。以前からお伝えしているとおり、車体色は50ccカブ初のOHC車である’66年式C50をモチーフとした水色で、具体的には過去に限定車のスーパーカブ・ストリートなどに採用実績のある”ボニーブルー”をまとうことになりそうだ。
ファイナルとなれば、最後を飾るにふさわしい専用エンブレムなども期待したい。おそらく過去の記念車系と同様の受注期間限定となるはずで、価格は+5万円程度といったところだろうか。発売時期は色々と錯綜しており、以前は8月とお伝えしたが、最新情報では今秋ぐらいになるとのウワサだ。
ただ、ここで勘違いしないでほしいのは、なくなるのは50だけでスーパーカブそのものがなくなるわけではないということ。原付二種のスーパーカブ110やC125などはこの先も健在だし、ホンダは110をベースに最高出力を4kW(≒5.4ps)に制限した「新基準原付版カブ」の登場も示唆している。50cc版はなくなるけれども、原付免許で乗れる”もっとも手軽な庶民の足”はこの先も不滅。大事なことなので2回言います。スーパーカブはなくなりません!
【50cc初のOHC車”おっぱいカブ”がモチーフ】突き出たウインカー形状から”おっぱいカブ”の愛称で呼ばれた1966年式のスーパーカブC50。50cc版カブとしては初めてOHCを採用した機種で、このエンジンの基本設計は2012年のフルチェンジまで半世紀近く継承された。ヘッドライトをハンドルマウントした、現行カブに近いスタイリングもこのC50で構築された。
馬力制限した110カブが登場予定
【’24SuperCub50 】●価格:24万7500円
50ccエンジンがなくなっても、代わりに出力を制限した110ベースの新基準原付版がやって来るのは確定。そこで原付免許で乗ることできる新原付カブを大予想。そもそも現行50と110は車体が共通だから、車格やシート高などは50からの代替でも問題にならないはずだ。
110の車体が丸ごと使われた場合の利点
【ギヤポジションインジケーター装備!】
110のメーターは50にはなかった液晶部が追加されている。ギヤポジションや時計、トリップメーター、平均燃費といった情報が新原付版カブでは確認可能になるかも!
【キャスト&ディスク&ABS!】
50の足回りはスポークホイール+ドラムブレーキだが、110はキャストホイール+ABS付きディスクブレーキで、タイヤもチューブレスにグレードアップされる。新原付版カブにもこの足回りが転用されるか、はたまたコスト重視で50の足を継続するか…さてどっち?
【ディスク化でタッチも改善】
ブレーキがディスク化されれば制動力だけでなく、レバーを握った時のダイレクト感がアップするのもディスクブレーキの利点。見た目の好みを除けばドラムの優位はない。
【出力は4kW(5.4ps)に制限】
新原付の最高出力は4kW(≒5.4ps)で決まり、後は法整備を待っている状態だ。現行50は3.7psなので馬力はアップ。排気量増により低回転域の余裕も生まれるはずだ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 新型原付一種 [50cc以下])
110ccベースの4kW制限モデル=新基準原付 2025年11月の新排出ガス規制導入によって50cc原付・現行モデルの継続生産が困難になり、新たに110~125ccのモデルをベースとした車両に4kW([…]
50ccクラスは16歳から取得可能な“原付免許”で運転できるほか、普通自動車免許でもOK バイクを運転するための免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大[…]
110ccベースの4kW制限モデル=新基準原付か 2025年11月の新排出ガス規制導入によって現行モデルの継続生産が困難になり、新たに110~125ccのモデルをベースとした車両に4kW(5.4ps)[…]
50ccクラスは16歳から取得可能な“原付免許”で運転できるほか、普通自動車免許でもOK バイクを運転するための免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大[…]
行こうよ。はっぴーでい。 ホンダは、1974年に誕生したサンリオの人気キャラクター「ハローキティ」の50周年を記念し、特別デザインを施した「スーパーカブ50・HELLO KITTY」および「スーパーカ[…]
人気記事ランキング(全体)
ヤマハ RZV500R「2ストV4エンジン搭載で衝撃のデビューを果たしたYZR500レプリカモデル」 ライトウエイトピュアスポーツからレーサーレプリカへの橋渡しであり、起点とも言えたヤマハ RZ250[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
4ストローク2気筒の『オフ・ザ・ロード』 国産4ストローク2気筒型オフロード車を語る上で外せないバイクが1970年登場のホンダSL350です。SL350は1970年代のホンダ車の中でもレアな存在ですが[…]
GPz900Rを受け継ぐ実用系最速マシン【カワサキGPZ1000RX】 1983年にTT-F1の排気量上限が750ccに引き下げられた結果、リッターバイクはレースの呪縛を解かれて独自に発展し始める。 […]
軽量化とパワーアップの両面を果たしたフルモデルチェンジ フルモデルチェンジが実施された2018年モデルの発売は、2018年2月1日。2017年モデルまでのニンジャ400は、海外向けのERシリーズをベー[…]
最新の投稿記事(全体)
スズキ株式会社は、2025年4月1日より、39年ぶりにコーポレートアイデンティティ(CI)とユニフォームを一新すると発表した。 ユニフォームのデザインは、1986年から使用しているブルゾン、パンツ、帽[…]
オークションで購入したシート、2~3cmの裂けたようなキズが… 筆者が某大手オークションサイトで購入した、純正コブラシート。「これでイメージチェンジするぞ! 」と思っていたのだが、購入前に気になってい[…]
セローを愛するユーザーたちへ 本イベントは、「とっておきの初心者用ゲームで、ライテク上達ポイントを手に入れて、10年後も20年後も、末永~く凛とした姿で走り続けよう!!」というメッセージを掲げ、セロー[…]
スーパーカブのオーナーズミーティング『カフェカブパーティー』の2025年の開催計画が発表された。カブファンの交流の場を提供し、健全なカスタム文化の醸成を目指す当イベント、まずは九州/北海道/関西の3大[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]