
アライヘルメットは、3本スリットを特徴とするフルフェイスヘルメット『RAPIDE-NEO(ラパイド・ネオ)』に、元WGPチャンピオン・坂田和人のレプリカモデル『RAPIDE-NEO SAKATA(ラパイド・ネオ・サカタ)』を発表した。発売予定は2024年9月上旬だ。
●文:ヤングマシン編集部(山下剛) ●外部リンク:アライヘルメット
アライ初の坂田レプリカを現代に蘇らせた復刻版フルフェイス
若手ライダーの育成やMotoGPのレース解説などで、日本のロードレース振興に励んでいる坂田和人氏は、日本のバイク史を語るうえで欠かせない名ライダーで、1991年より世界GPに挑み、’94年と’98年の2度もWGP 125クラスでチャンピオンを獲得した名手だ。“カズート”の愛称で親しまれ、国内外に今も多くのファンが彼の活動に注目している。
9月中旬に登場する『RAPIDE-NEO SAKATA』は、坂田氏が’92年に着用していたヘルメットをベースとしたグラフィックを再現したもので、当時はアライ初のレプリカモデルとして人気を博していたものだ。そんな伝統あるグラフィックをベースに、坂田氏のイメージを投影した“爆発キャラ”をあしらった、スペシャルバージョンとなっている。
2019年に新発売となった『RAPIDE-NEO』は、往年のアライの人気モデルのフォルムに現代の最新技術を詰め込んだクラシカルフルフェイスヘルメット。“かわす性能”を最大限に発揮する、曲率R75の帽体形状にはエアロパーツを持たない、インナーベンチレーションシステムを採用した。
ラパイドネオのディテールを特徴づける、フェイスガード前面の3本×2列のスリットの裏側にはマウスシャッターを装備。フレッシュエアの流入量を調節することが可能だ。ほかにも開口部上部に吸気口(ブローベンチレーション)、後頭部下端に排気口(NEノズル)を備え、ヘルメット内部の高温化を防ぎ、着用者の快適さを長時間キープする。
シールドシステムには新開発された『シールドシステムVAS』を採用したほか、VAS-Vロック機構を設けることで衝突時のシールド開放を防ぎ、着用者の顔面をしっかりと保護する。
帽体素材は、トップエンドモデルにも採用される『PB-cLc2』。内部素材は比重の軽い有機素材ARマットを用い、スーパーファイバーとの密着性を高めた。開口部の上部にもスーパーファイバーをベルト状に配置して剛性を強化し、強い衝撃を受けた際のクラックの広がりを抑制する。帽体裾部は、厚みを増やしたハイパーリブ構造として衝撃を緩和すると同時に、エアロダイナミクスも向上させている。
クラシカル、あるいはビンテージテイストながら、どんなバイクやウエアにも合うから、バイクを複数台所有する人にも最適。世界最高峰クラスの安全性と快適性を誇るアライヘルメットを、ちょい乗りからロングツーリングまで気軽に着用できるモデルだ。
Arai RAPIDE-NEO SAKADA
●価格:6万4900円(※10月1日以降は6万8200円) ●サイズ:54、55-56、57-58、59-60、61-62(cm) ●色:黒 ●規格:SNELL、JIS ●帽体:PB-cLc2 ●内装:ハイフィッティング・アジャスタブル・FCS内装(抗菌・消臭、防汚内装) ●2024年9月中旬発売予定
Arai RAPIDE-NEO SAKADA
Arai RAPIDE-NEO SAKADA
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