英国の元おもちゃデザイナーにしてエンジニアのYouTubeメーカー「James Bruton」氏が全方向に回転するホイールを備えたクレイジーなバイクを製作しちゃいました。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:James Bruton(YOUTUBEチャンネル)
360度どの方向にも進めて自動的に直立する驚異の未来バイク
エンジニアであり、YouTubeコンテンツクリエイターであるJames Bruton(ジェームス・ブルートン)氏が最新のクレイジーなバイクを公開しました。
4つの横向きの大きな車輪にバイアス配置された小さなローラーを取り付けた構造は「オムニホイール」と呼ばれるようで、全てのパーツを任意に回転させることで全方向に進むことが可能。しかも自動的に直立してバランスを保ってくれるのです。
前進、後退、カニ走り、斜め移動ができて、さらにその場で回転することも可能です。
操作方法はかなり独特で、左右グリップに1つずつのアクセルと2つのスイッチで思った方向に進めるようモーターを回転/逆回転させます。電子制御も用いていますので、ライダーが体重移動をすればジャイロスコープのよって進みたい方向に曲がっていってくれるようです。
このオムニホイールを備えたバイクは「スクリューバイク」と名付けられていて、世界初を謳っています。このバイク、パーソナルモビリティとしても使えそうですし、形態を変えれば輸送にも使えそうですね。
スクリューバイクに至るまでは、自転車のフロントホイールをオムニホイールに換装したものからはじまり、立ち乗り電動バランススクーターの技術なども参照しながら開発された模様。次第にホイールの数を増やしながら、最終的には4つのオムニホイールを備えた形になったようです。
さらにジェームス・ブルートン氏が凄いのは、設計図のCADデータなどを全て無償公開していること。これを利用すれば、誰でも同じものを製作することができるってわけです。トライしてみる猛者、いますかね?
この動画には、「なゆという時間とリソースの無駄遣い!(おそらく褒め言葉)」「障害物を越える動画もよろしく!」など、4000余りのコメントが寄せられています。
※画像はYouTubeチャンネル『James Bruton』より。 ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(メカニズム/テクノロジー)
新エンジン、電動スポーツ、電動都市型バイク、全部やる! ホンダは新しい内燃機関と電動パワーユニットの両方で行く! そう高らかに宣言するかのような発表がミラノショー(EICMA 2024)で行われた。ひ[…]
プロアームはかつてのVFRを思わせるが……? ホンダが全く新しい内燃機関のコンセプトモデルとして世界初公開したのは、『new ICE concept』と名付けられたV3エンジンだった。電動過給機付きと[…]
ライダーを魅了してやまない「ハイパーVTEC」 CB400SF(スーパーフォア)に採用されていることでも有名な、バルブ制御システム「ハイパーVTEC(HYPER VTEC)」。この口コミを検索してみる[…]
レーダーを核とした6種のARAS新機能を一挙公開&テストもさせてくれた! ボッシュ(Bosch)といえばドイツの会社で、ABSをはじめ、レーダーを利用したACC(アダプティブクルーズコントロール)とい[…]
堂々と公道を走れる原付一種の折り畳み電動モペッド、発売早よ! スズキがジャパンモビリティショー2023で初公開した原動機付自転車の「e-PO」は、同時発表の「eチョイノリ(e-choinori)」や新[…]
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
[スズキ] Vストローム250SX:モデルチェンジ(11/21) スズキは、Vストローム250SXの2025モデルを発表。新色ソノマレッドメタリックを追加、黒と黄色を継続色とし、計3種類のカラーバリエ[…]
私はヤマハPCXでUber Eats配達員をやっています。3000回ぐらい配達してきましたが、いつしか「ピザ屋やハンバーガー屋などのデリバリーいいなぁ」と思うようになっていました。なにせ彼らの相棒は、[…]
みなさんは、トライクという乗り物をご存知でしょうか。ライダーであればほとんどの方が、目にしたことがあるかと思います。なかには乗ったことがある方も、いらっしゃることでしょう。 このトライク、語源はトライ[…]
「BMW F900XR」3台を先行導入 BMWは、首都高速道路のバイク隊に向け「F900XR」を納入したことを発表。これは「「BMW F900XR POLICE仕様」をベースとしたものだ。 黄色いバイ[…]
保険料500円でヨシムラ車、乗り放題ッ!! ヨシムラファンにとって秋の定例イベントとなっている「ヨシムラミーティング」。ヨシムラが那須モータースポーツランドでイベントを行ったのは2014年の60周年記[…]
人気記事ランキング(全体)
APトライク125の積載量に興味アリ! APトライク125の特徴といえば、おもに下記の4つが挙げられます。 乗っていて面白い 雨に濡れにくい 税金が安い 3人乗りができる さらに加えるなら、「荷物がい[…]
通勤からツーリングまでマルチに使えるのが軽二輪、だからこそ低価格にもこだわりたい! 日本の道に最適なサイズで、通勤/通学だけでなくツーリングにも使えるのが軽二輪(126~250cc)のいいところ。AT[…]
タイヤを固定し“マウントヘッド”を回転させる 本記事で紹介するタイヤチェンジャーは、じつは以前から製品化されていたのだが、実際に使用したユーザーの意見やアドバイスを受け、それらを反映したマイナーチェン[…]
メンテナンス捗るスタンド類 ちょいメンテがラクラクに:イージーリフトアップスタンド サイドスタンドと併用することで、リアホイールを持ち上げることができる簡易スタンド。ホイールの清掃やチェーン注油などの[…]
125ccスクーターは16歳から取得可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限[…]
最新の投稿記事(全体)
ライダーの狙い通りに操れるマシン 乗り手の意図する通りに自在に操れる。45ディグリーズ齋藤氏が創り上げるマシンに共通する持ち味であることは、『ウィズハーレー』誌にて試乗を重ね、以前公開した記事でお伝え[…]
走りやすく、乗りやすいバイクへボアアップ 調子良く走ってはいても、さすがに50ccの排気量だと、国道バイパスを気持ち良く走って、交通の流れに乗ることは難しい。ましてや30km/h制限で路肩側を走ってい[…]
[スズキ] Vストローム250SX:モデルチェンジ(11/21) スズキは、Vストローム250SXの2025モデルを発表。新色ソノマレッドメタリックを追加、黒と黄色を継続色とし、計3種類のカラーバリエ[…]
暑いけど宮ヶ瀬し〜。私のアイアン、最高ー! YouTubeの企画で免許を取得して以来、仕事でもプライベートでもバイクに乗ることが多い朝山すずちゃん。夜は星空や海を見に出かけたり、昼はオシャレなライダー[…]
タイヤを固定し“マウントヘッド”を回転させる 本記事で紹介するタイヤチェンジャーは、じつは以前から製品化されていたのだが、実際に使用したユーザーの意見やアドバイスを受け、それらを反映したマイナーチェン[…]