
今春の東京モーターサイクルショーで発表された“エフモン”は、T.T.Rモータースによるモンキー125用の外装キット。見ての通り、モンキー125をホンダの名車・CB750Fのミニレプリカに仕立てられる製品だ。その価格がついに発表。予約もスタートしたところであらためて車両を解説しよう。
●文:ヤングマシン編集部(マツ) ●写真:編集部/高橋祐介 ●外部リンク:T.T.Rモータース
燃料タンクは残し、カポッと被せて着せ替え完了!
車名の“エフモン”とは「CB-Fみたいなモンキー」の略。埼玉県草加市にあるホンダCB−F系のプロショップ・T.T.Rモータースの手による製品で、モンキー125をCB750Fのミニレプリカに仕立てられるFRP製の外装キットだ。
キットはタンクカバー/サイドカバー/テールカウル一体のカウリングと燃料タンクキャップのカバー、シート、テールランプとリヤフェンダーなどで構成されており、モンキーの純正ガソリンタンクを残したまま、シートを取り外してリヤフェンダーをキット品に交換すれば、一体カウリングを上からカポッと被せて取り付けは完了となる。
製作者のT.T.Rモータース代表・林 一彰さんいわく“早着替え”がテーマとのことで、特別なスキルがなくてもモンキー125を簡単にイメチェンできるのが大きな魅力だ。ただしマフラーはノーマル含むアップタイプは使用できず、ダウンタイプへの交換が前提となる。
タンクシートをカポッと被せて早着替え!!
”エフモン”外装キットは一体式(手にするのはT.T.Rの林代表)となっており、モンキーの燃料タンクを残したまま、カポッと被せて数本のネジで固定すれば装着OK。気分次第で”早着替え”できるのだ。
価格がついに正式発表。モニター特別価格も!
このキットの開発理由を林さんに聞くと「悪ふざけです(笑)」という答えが返ってきた。もともとT.T.Rモータースはホンダ・グロム用のCB1100R風外装キットを販売しており、これをツインショックのモンキー125で作れないか…という声は以前からあったのだそう。
しかし、アッパーカウルが不可欠な1100Rスタイルはどうしても価格が高くなってしまう。ならばカウルのないCB-Fスタイルで…と開発がスタート。CB専門店という仕事柄、Fのスタイリングにおけるポイントは熟知しているが、それをモンキーにあわせてデフォルメするのが難しく、モックアップを削って減らして…と、開発には1年ほどの期間を要している。
しかしMCショー発表後の反響はすさまじかったそうで、国内はもちろんのこと、インスタを介して台湾やタイ、カナダなど海外からも1日何100件とメッセージが届くほどだったという。
MCショーの時点では未発表だった価格は、4月28日に東京サマーランド(東京都あきる野市)で開催された第16回モンキーミーティングで、未塗装キットで18万7000円、塗装済み(5色を設定)は29万7000円と正式発表。あわせて予約もスタートした。
また、発売記念キャンペーンとして塗装済みキット5色を各1名に、25万円で提供するモニターも募集中。募集期間は5月1日〜5月31日で、6月5日に当選者を発表。応募はT.T.RモータースのX(旧Twitter)、インスタグラム、フェイスブックからとなっており、T.T.Rモータース・YouTubeの概要欄にエントリー方法が解説されている。
エフモンの塗装済み外装はCB750FB赤、CB750FCの白✕赤、スペンサーカラーの銀に加え、CB750FBの黒、CB750FBボルドールの赤と、計5色をラインアップ。また、CB750FZのシルバーやFAのブルーなどの5色が+1万円の特注カラーとして設定される。
ダブルホーン(2個で2000円)&ホーンカバー(ホーンステーとセットで1万円)や、角形の大きなウインカー(1個2500円)といった、CB-Fならではのディテールを再現するオプションパーツも多数設定。左右のグラブバーも1万2000円のオプションだ。
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