レースの大半をリードするも余力に差

ドゥカティ水野涼、開幕2戦目もヤマハ中須賀克行に阻まれる! 日曜日はポールスタート

レースの大半をリードしたが、ラストスパートで中須賀が襲いかかる。

●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●写真:佐藤寿宏 ●外部リンク:JRR 全日本ロードレース オフィシャル ファンサイト

MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦がモビリティリゾートもてぎで開催中。JSB1000は土曜日にレース1、日曜日にレース2を行うというスケジュールだ。

予選では中須賀克行が1分46秒447でポールポジションを獲得、ドゥカティチームカガヤマに移籍して注目される水野涼は1分46秒692で2位、そして昨年のポールシッターである岡本裕生が1分47秒170でフロントロウに並ぶ。4位となった野佐根航汰の「1分47秒287までが昨年のポールタイムを上回るというハイレベルな争いだ。

レース1がスタートすると、ウォームアップ前にマシン交換するというトラブルのあった野佐根が1コーナーを先頭で駆け抜けるホールショット。続く水野が背後をうかがう。中須賀はやや混戦に巻き込まれ、3~5コーナーで6番手まで後退した。3番手に岡本、予選6位の長島哲太が続く。

しかし、ヤマハで12度のチャンピオンを獲得している中須賀はアッサリと順位を回復し、4番手に。2周目にトップを奪った水野はここからレースを引っ張ることになる。

ホールショットの野佐根は今年からホンダで走るが、ハイペースを築き始めた水野と中須賀に相次いでパスされ、3週目には岡本にも抜かれる。

ここからはトップ3台が水野、中須賀、岡本のオーダーでタイトな列をなし、終盤まで順位は変わらず。野佐根は話されていく。

水野に対し、やや余裕があるように見える中須賀は、終盤での仕掛けを意識してか、さまざまな接近の仕方を試みる。わずかに距離を開けて追走するのは岡本だ。

ペースアップが始まったのはラスト5周。岡本はついていくのがやっとという感じになり、水野と中須賀のマッチレースに。

残り4周となったところで中須賀がヘアピンで水野のインを差し、ダウンヒルストレートを駆け抜ける。ここからはコーナー毎に少しずつリードを築くが、水野も離されずに食い下がる。

中須賀がファステストラップを更新するなか、水野も同様のタイムで追いかけるが、差が縮まるほどではなく、一定の間隔で追いかける。ラストラップではわずかに接近するが、中須賀に比べるとややマシンの寝ている時間が長いようで、ドゥカティ持ち前の立ち上がり加速が最大限に発揮できていないように見える。

そのまま逃げ切った中須賀がトップでチェッカーフラッグを受け、水野、岡本が続く。4番手は野佐根、そして5番手には着々と順位を上げた津田拓也、6番手に長島が入る。

レースは1人の転倒もコースオフなく、全車が完走となった。

日曜日のレース2では予選のセカンドタイムが反映されることから、水野涼がポールポジションからのスタートとなる。

「水野が速くて……」と充実のレースを称えた中須賀だが、それでもしっかりと勝ち切る。

水野の悔しそうな表情がレース2に期待させる。

【動画】2024 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第2戦【土】

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