ホンダは、前19/後17インチホイールの車体に並列2気筒エンジンを搭載した新型クロスオーバーモデル「NX400」を2024年4月18日に発売すると発表した。車名は従来の400Xから伝統あるNXを新たに名乗る。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ホンダ
国内ではNX125、グローバルではNX650ドミネーター以来のNXだ!
ホンダは、昨秋のEICMAで発表したクロスオーバーモデル・NX500を国内向け仕様とした新型車「NX400」を、2024年4月18日に発売する。価格は3万3000円アップの89万1000円となり、車体色はパールグレアホワイトおよびマットバリスティックブラックメタリックの2色設定とされた。
同時デビューのCBR400Rが“Modern Racing Art”をテーマとしていたのに対し、こちらは“Modern Street Adventure”を開発コンセプトに従来モデル400Xから外観を一新するとともに装備を充実。NXを名乗る国内モデルは1988年発売のNX125(AX-1の弟分的な存在だった)以来、グローバルでは1990年代に日本にも逆輸入されていたNX650ドミネーター以来となる。
車体は引き続き前19/後17インチホイールを採用しつつ、車重は3kg軽量化して196kgに。車体の外寸はわずかに大きくなったが、シート高やホイールベースは変わっていない。また、エンジン出力関連も変更なしだが、WMTCモード燃費は27.9km/L→28.1km/Lと約0.7%改善された。
新機能としてはHondaセレクタブルトルクコントロール=HSTC(いわゆるトラコン相当)を新採用したほか、5インチフルカラーTFTメーターを採用。スマートフォン連携機能も獲得し、ハンドルのセレクトスイッチや別売りのヘッドセットでの音声入力により、音楽再生なナビゲーションなどアプリの操作を可能にする「ホンダロードシンク(Honda Roadsync)」を標準装備している。
HONDA NX400[2024 model]のカラーバリエーションとスペック
車名 | NX400 |
型式 | ホンダ・8BL-NC65 |
全長×全幅×全高 | 2150×730×1390mm |
軸距 | 1435mm |
最低地上高 | 150mm |
シート高 | 800mm |
キャスター/トレール | 27°30′/108mm |
装備重量 | 196kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 399cc |
内径×行程 | 67.0×56.6mm |
圧縮比 | 11.0:1 |
最高出力 | 46ps/9000rpm |
最大トルク | 3.9kg-m/7500rpm |
始動方式 | セルフ式 |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 17L |
WMTCモード燃費 | 28.1km/L(クラス3-2、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 110/80R19 |
タイヤサイズ後 | 160/60R17 |
ブレーキ前 | 油圧式ダブルディスク(ABS) |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク(ABS) |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 89万1000円 |
車体色 | 白、黒 |
発売日 | 2024年4月18日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ホンダNX400を購入したい! 車両販売情報はこちら
最新の関連記事(新型アドベンチャー/クロスオーバー/オフロード)
スクエアデザインの1050/800/250SXに対し、650と250は穏やかな意匠 スズキは、「Vストローム650」および「Vストローム650XT」の価格を改定し、2025年2月5日に発売すると発表し[…]
外装デザイン&素材ほか細部にわたり多数のアップデート ホンダは「NC750X」をマイナーチェンジ。通常の燃料タンク位置に容量23Lの収納スペースを設け、欧州では半数のユーザーが選択するというDCT仕様[…]
ワイルドさも残る洗練のクロスオーバー スズキの量産バイクで初めて電子制御サスペンションを採用したGSX-S1000GX(以下GX)は、前後17インチホイールを履いたクロスオーバー・アドベンチャー。欧州[…]
オンロードでも安心感ある良好なコーナリング特性 2024年4月に、従来型の400Xがモデルチェンジされ、同時に車名も変更されてデビューしたのがNX400ですが、そのスタイリングにはラリーマシンのテイス[…]
消えてしまったセロー250の穴をカワサキが埋める?! カワサキの新トレッキングマシン「KLX230 シェルパ」は、2024年11月15日の発表時には11月27日発売とされたが、その後に諸事情で発売日を[…]
最新の関連記事(新型小型二輪 [251〜400cc])
2018 カワサキ ニンジャ400:250と共通設計としたことでツアラーから変貌(2018年8月30日公開記事より) 2018年型でフルモデルチェンジを敢行した際、従来の650共通ではなく250共通設[…]
プロトは国内導入を前のめりに検討中! イタリアで1911年に誕生し、現在は中国QJグループの傘下にあるベネリは、Designed in Italyの個性的なモデルをラインナップすることで知られている。[…]
2018 カワサキ ニンジャ250:電スロなしで全域をカバー/限界性能もアップ(ヤングマシン2018年1月号より) 伸び上がる! レッドゾーン以降もキッチリ回り、従来型より明確に高回転パワーがアップし[…]
オンロードでも安心感ある良好なコーナリング特性 2024年4月に、従来型の400Xがモデルチェンジされ、同時に車名も変更されてデビューしたのがNX400ですが、そのスタイリングにはラリーマシンのテイス[…]
R750スタイルでフレンドリーなサイズ感と価格を実現したX350に新色 1970年代初頭から40年以上にわたってフラットトラックレースで活躍してきた伝説のマシン XR750をオマージュした「X350」[…]
人気記事ランキング(全体)
アッパーカウルはフランスで882.5ユーロ 1980年代のGSX1100S KATANAをモチーフにしたスペシャルモデルを製作することは、S2コンセプトのスタッフが何年も温めていたアイデアだった。それ[…]
【’09VMAX開発秘話】2リッター「音魂(オトダマ)」は失敗だった 新VMAXの開発には実に十数年の歳月が費やされた。このプロジェクトを長い間推し進めてきた中心人物は開発の経緯をおよそ次のように語る[…]
ライトグレーのボディにライトブルーのホイールが新鮮! ヤマハが「MT-25」の2025年モデルをインドネシアで世界初公開した。欧州で発表済みの兄弟モデル・MT-03に準じたモデルチェンジ内容で、現地価[…]
従来は縦2連だったメーターが横2連配置に ヤマハは、2004年に欧州で誕生し、2017年より日本を含むアジア市場へ(250として)導入されたスポーツスクーター「XMAX」の2025年モデルを欧州および[…]
欧州&北米で昨秋登場した新型YZF-R3の250cc版 ヤマハはインドネシアで新型「YZF-R25」を発表した。2024年10月に欧州&北米で登場した新型YZF-R3と同様のモデルチェンジ内容とした2[…]
最新の投稿記事(全体)
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
西日本のバイク用品店4店舗にて開催! 2025年シーズンにおいて、Hondaのマシンの開発をしながら、Moto GPにスポット参戦するMotoGPライダー中上貴晶選手のサイン会が、アライヘルメットプレ[…]
先日、バイク好きな友人と車でドライブしているときに(私は助手席だけれど…)ライダー同士がすれ違う際に、ピースをしあっている光景を見た。なんだか楽しそうなことしてるなーと思い、「あれって、車に乗ってる俺[…]
スパナプライヤー:刻みのないジョーが平行にスライド。スパナのように使えるプライヤー ストレートのスパナプライヤーは、細部の形状や仕上げは異なるものの、ヒンジの仕組みや特徴はクニペックスのプライヤーレン[…]
ハイパワーだけでなく、本来持つテイスティさを損なわず、より“らしさ”を強調するストロークアップ エンジンを強化する際、排気量アップが効果的なのはたやすくイメージできるだろう。ハーレーダビッドソンはエボ[…]
- 1
- 2