
ヤマハが商標を出願していたことで、数年前からその存在が囁かれているMT-09ベースのスーパースポーツ・YZF-R9。MT-09系プラットフォーム車としてはXSR900GPに先を越されたものの、2025モデルとして今秋頃に発表される見込みだ。既にスピードでも600SSの名機・YZF-R6を上回る速さを見せているというが…注目はデザイン。今までのYZF-R系とは異なる、新世代の革新デザインを採用するとの情報だ!
●CG製作:SRD
シン・YZF−R系デザイン採用の先頭バッターに?
【YAMAHA YZF-R6[2017]】最終モデルの登場は2017年で、日本では2019モデルがラストとなったYZF-R6。サーキット専用車/レースベースとしては現在も生産されている。●参考当時価格:156万6000円 ■水冷4スト並列4気筒 599cc 118.4ps 6.3kg-m 車重190kg
XSR900GPが発表され、ヤマハファンの期待度がますます高まっているのがMT -09ベースのスーパースポーツ・YZF-R9。ヤングマシン本誌の2023年12月号では「YZF-R6に匹敵するかなりの本気系」と報じたが、ヤマハでは初となるウイングレットを装備し、テストではかなりのラップタイムをたたき出しているとの噂だ。
さらにそのデザインは現在のYZF-R系とは異なる、次世代の革新的なものになるという。現在のYZF-R系デザインは2014年登場のYZF-R1に端を発するもので、125/155/250/320/700と排気量は異なっても、基本的には同じ方向性でまとめられている。R9はそれを刷新し、ヤマハが考える、新しい時代のスーパースポーツデザインを提案してくるはずだ。
また、ベースとなるMT‐09は2024モデルでフルチェンジを行っており、電子制御を中心に大幅バージョンアップ。“モタードとネイキッドの融合”を標榜していた従来型からはキャラクターも大きく変更し、オンロード指向を明確に強めているという。こうした動きもR9を見据えたものとも思えるし、上級仕様のSPが備える、カスタマイズ可能な4つのトラックモードやトラック用のディスプレイ表示などは〝モロにR9用では?〞とも思えてしまう。
また、MT-09に対するSP、YZF-R1に対するR1Mが存在するように、R9も高いスポーツ性を追求するその性格上、さらに走りに特化した上級仕様が設定される可能性もあるだろう。名称はYZF-R9 SP? それともYZF-R9Mか? 登場は今秋のミラノショーが濃厚と予測するが、果たして?
【BASE】MT-09/SP=フルチェンジで基礎体力を爆上げ
【YAMAHA MT-09/SP[2024]】左のスタンダード/右のSPともに2024でモデルチェンジ。外装やライポジ、ブレーキや電装など多岐に渡ってブラッシュアップし、ロード能力を強化。日本へも春頃に導入予定とアナウンス済み。●本誌予想価格:STD=120万円前後/SP=140万円前後 ■水冷4スト並列3気筒 890cc 119ps 9.5kg-m 車重193kg ※諸元はSTD
【SAMPLE】YZF-R7=ベース車から+20万でSS化
【YAMAHA MT-07(左)/YZF-R7(右)】MT系をベースにSS化した先例がYZF-R7。MT-07をベースにフルカウルのほか、倒立フォークや専用ディメンションが与えられたが、高度な電制などは投入せず手の届きやすい価格に押さえている。YZF-R9は本気のスポーツ性を追求し、価格もそれなりに上昇か?! ●価格:MT-07=83万6000円/YZF-R7=105万4900円
新世代デザインは、さすがに編集部では予測不能…
【YZF-R9[IMAGE CG] 】“ヤマハの新世代デザイン”ということで、さすがに編集部では予測不能。CGはYZF-R1をベースにウイングを装着し、新型MT-09やXSR900GPが装備する超小型ヘッドライトを仕込んでみたが…。革新的なシンYZF-R系デザインに期待大!! ●予想登場時期:2024年秋 ●予想価格帯:150〜160万円前後(CG製作:SRD)
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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