
カワサキは北米で、ニンジャの40周年を記念するモデルを発表。すでに国内発表済みのZX-4RRやZX-10Rなどは割愛するが、北米ならではのマシンとして「Ninja ZX-14R 40th ANNIVERSARY EDITION」が追加されているので紹介したい。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
1441cc、新幹線のような快適性も
ジャパンモビリティショー2023では「ニンジャZX-4RR 40周年記念エディション」および「ニンジャZX-10R 40周年記念エディション」が世界初公開され、さらにインドネシアでは「ニンジャZX-6R 40周年記念エディション」も。これに続くのは、北米仕様の「ニンジャZX-14R 40周年記念エディション」だ。
ニンジャZX-14Rは、スズキ「ハヤブサ」とともにメガスポーツと呼ばれるカテゴリーを盛り上げてきた立役者。ハイパフォーマンスな自然吸気エンジンをアルミ製モノコックフレームに搭載する構成は、2000年に登場したニンジャZX-12Rから磨かれ続けてきたものだ。日本では排出ガス規制の関係で買えなくなって久しいが、北米向けモデルは生き残っている。
1441ccの並列4気筒を搭載するニンジャZX-14Rは、新幹線のグリーン車に乗っているかのような上質感は特徴で、自然吸気ならではの太く柔らかいトルク特性、しなやかに動くサスペンションが独自の世界観を構築。ハイパフォーマンスなエンジンを搭載するアルミモノコックフレームに、2つのパワーモードやON/OFF可能かつ3段階に調整可能なカワサキトラクションコントロール(KTRC)、ABSなど、電子制御も最新レギュレーションに沿ったものを標準装備している。アシスト&スリッパークラッチやブレンボ製モノブロックキャリパー、といった装備も一流だ。
これがユーロ5に適合して再び日本でも買えるようになれば……と思わずにはいられないが、どうやら復活の芽があるのでは、という噂も以前から現れては消えを繰り返している。
なお、この40周年記念エディションをもって2024年モデルとするようで、価格は1万7249ドル(日本円換算約259万円・10/26現在)。スタンダード色は2023年モデルが引き続き公式サイトに掲載されているが、今後カラーチェンジなどがあるのかは不明だ。
KAWASAKI Ninja ZX-14R 40th ANNIVERSARY EDITION[U.S. 2024 model]
主要諸元■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 1441cc 最高出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量5.8ガロン(約22L)■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/50ZR17 ●北米価格:1万7249ドル ※諸元は北米仕様
KAWASAKI Ninja ZX-14R 40th ANNIVERSARY EDITION[U.S. 2024 model]LIME GREEN/PEARL CRYSTAL WHITE/BLUE
KAWASAKI Ninja ZX-14R 40th ANNIVERSARY EDITION[U.S. 2024 model]LIME GREEN/PEARL CRYSTAL WHITE/BLUE
KAWASAKI Ninja ZX-14R 40th ANNIVERSARY EDITION[U.S. 2024 model]LIME GREEN/PEARL CRYSTAL WHITE/BLUE
チャンピオンロゴ風の40周年記念ステッカーを燃料タンクに貼付。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
まさかのZX-Rシリーズから始まった『Ninja』40周年記念モデル カワサキはジャパンモビリティショー2023で「ニンジャZX-4RR 40周年記念エディション(Ninja ZX-4RR 40th […]
白×青×緑のZXRカラーを現代に再現 ジャパンモビリティショー2023で公開されて話題となった「ニンジャZX-4RR 40周年記念エディション」および「ニンジャZX-10R 40周年記念エディション」[…]
ゴールドの5本スポーク、切削処理のリムが目印! ハヤシレーシングのホイールが現行最新モデルに! 実は今春すでに申し込みの受け付けを開始していたというが、改めてカワサキ「Z900RS」用ストリートサイク[…]
量産車で世界初のストロングハイブリッド搭載 欧州で先行発表されていた「Ninja 7 Hybrid」が日本初公開された! 451ccの並列2気筒エンジンとトラクションモーター&バッテリーを組み合わせた[…]
コンパクトでガチ走り可能なKLX230が華麗に復活 カワサキはジャパンモビリティショー2023で5モデルをワールドプレミア=世界初公開。メグロS1、W230、ZX-4RR、ZX-10Rに続くのは、一時[…]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
随所に専用部品を投入したZシリーズ初のR仕様 Z1000の派生/上級機種として’78年に登場したZ1‐Rは、評価がなかなか難しいモデルである。まず当時の流行だったカフェレーサーの手法を取り入れながら、[…]
125ccクラス 軽さランキングTOP10 原付二種は免許取得のハードルも低く、手軽に楽しめる最高の相棒だ。とくに重要なのは「軽さ」だろう。軽ければ軽いほど、街中での取り回しは楽になるし、タイトなワイ[…]
“思い出の1台”に乗りたい バイクメーカーがニューモデルを開発する際は、ユーザーがそれを受容できるか、あるいは新たなマーケットを作り出せるかが重要。レーサーレプリカもネイキッドも、それがウケると分かっ[…]
9/10発売:スズキ アドレス125 まずはスズキから、原付二種スクーターの定番「アドレス125」がフルモデルチェンジして登場だ。フレームを新設計して剛性を高めつつ軽量化を実現し、エンジンもカムシャフ[…]
一線から退くことすらファンが許さなかった「革新モデル」 世界最速を目指したZ1発売から10年余り、ついにカワサキは水冷4気筒エンジンを搭載するGPz900Rを1984年に発売。北米モデルはNinja([…]
最新の関連記事(記念モデル/限定モデル)
ゴールド×イエローのリヤサスペンション、リムステッカー、フロアパネルが輝く! タイホンダお得意のコラボモデルが登場だ! 今回発表されたのは、プレミアムサスペンションのトップブランドとして君臨する「オー[…]
2025年6月16日に83歳になったアゴスティーニのスペシャル仕様 MVアグスタは欧州で、同ブランドが2025年で創立80周年を迎えるとともに、Agoことジャコモ・アゴスティーニ氏が83歳の誕生日を迎[…]
軽量コンパクトなフルフェイスがカーボンモデルとなってさらに軽く強く! Kabutoのフルフェイスヘルメット『AEROBLADE-6』は、軽量&コンパクトな帽体を空力特性に優れる形状に仕上げたモデルだ。[…]
愛車とコーディネートしやすい4色のニューグラフィック ベンチレーション機能も優れており、100km/h走行時のアッパーエアインテークの流入量は従来モデル比で約1.2倍、トップエアレットからの排出量は約[…]
北米にもあるイエローグラフィック! スズキ イエローマジックといえば、モトクロスやスーパークロスで長年にわたって活躍してきた競技用マシン「RMシリーズ」を思い浮かべる方も少なくないだろう。少なくとも一[…]
人気記事ランキング(全体)
どうする? スクーターのエンジンがかからない ※これはまさに、筆者が直面した実話です。我が家のスクーター(TODAY)に乗ろうと思って、車庫から引っ張り出しました。ちょっと久しぶりですね。エンジンをか[…]
カスタムスピリットから生まれた英国ブランド まずMUTT Motorcyclesというブランドについておさらいしておこう。2016年、英国バーミンガムでカスタムビルダーのWill RiggとBenny[…]
“思い出の1台”に乗りたい バイクメーカーがニューモデルを開発する際は、ユーザーがそれを受容できるか、あるいは新たなマーケットを作り出せるかが重要。レーサーレプリカもネイキッドも、それがウケると分かっ[…]
日本の免許制度を考慮してナナハン4気筒と同時開発 GS750の弟分。世間にはそういう見方をする人がいるけれど、’76年から発売が始まったGS400を弟分と呼ぶのは、少々語弊があるのかもしれない。なんと[…]
随所に専用部品を投入したZシリーズ初のR仕様 Z1000の派生/上級機種として’78年に登場したZ1‐Rは、評価がなかなか難しいモデルである。まず当時の流行だったカフェレーサーの手法を取り入れながら、[…]
最新の投稿記事(全体)
エンデュランス バイクETCケース 汎用 EK395HANA1の概要 エンデュランスのETCケース EK395HANA1は、材質にSUS304を採用した黒塗装仕上げで耐久性と防錆性に配慮された製品です[…]
FLHXSE CVOストリートグライド:CVOでは唯一となるバットウイングフェアリング フラッグシップモデルを象徴するバットウイングフェアリング。そのアイコンを持つ最上級仕様が「CVOストリートグライ[…]
コンパクトで使いやすいワイヤーロック ヘンリービギンズの「デイトナ ワイヤーロック DLK120」は、質量約90gの軽量設計で、ツーリング時の携行に適したポータブルロックです。ダイヤルロック式のため鍵[…]
随所に専用部品を投入したZシリーズ初のR仕様 Z1000の派生/上級機種として’78年に登場したZ1‐Rは、評価がなかなか難しいモデルである。まず当時の流行だったカフェレーサーの手法を取り入れながら、[…]
125ccクラス 軽さランキングTOP10 原付二種は免許取得のハードルも低く、手軽に楽しめる最高の相棒だ。とくに重要なのは「軽さ」だろう。軽ければ軽いほど、街中での取り回しは楽になるし、タイトなワイ[…]
- 1
- 2