ブレンボ セリエオロ ブレーキパッド試用インプレッション【利きの変化を体感。試してみる価値大】

ブレンボ セリエオロ ブレーキパッド

イタリアのブレーキメーカーであるブレンボは、’22年11月に純正補修用の「セリエオロ」というブレーキパッドとブレーキディスクのラインナップを発表。パッドについてはブレンボやその傘下のバイブレ以外にも、ニッシンやトキコ用も揃えているのだ。あらゆるニーズを満たすため、さまざまなコンパウンドが用意されているぞ!


●まとめ:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:山内潤也 ●外部リンク:Brembo Japan

[◯] レースから街乗りまで幅広くラインナップ

ブレンボが用意するセリエオロのブレーキパッドは、レーシング/ロード/オフロード/スクーターの4カテゴリーで、コンパウンドは主にオーガニック系とシンタード系の2種類となっている。

今回、セロー250のために用意したのは、フロントがロード用のSPで、これはあらゆる使用条件下で優れた性能を発揮するシンタード系だ。一方、リヤについてはカーボンセラミックとセミメタルコンパウンドのTTを選択した。これはオフロードカテゴリーに属し、グリップが悪い状況でのコントロール性に優れるのが特徴だ。

セロー250の純正パッドは、オフロードでのコントロール性を重視しているのか、舗装路での絶対制動力が低い。これに対してSPパッドに交換したフロントは、明らかに初期から食い付きが良くなり、制動力の立ち上がりがリニアになった。

対してTTパッドのリヤは、ペダルを踏み込んだときの当たりがソフトであり、その後はまるで真綿で首を絞めるかのごとくギューッと制動するようになった。純正パッドとのフィーリングの違いは明確で、交換時期に近付いている人はぜひ検討を。

【ブレンボ セリエオロ ブレーキパッド】●仕様:RACING COMPOUND/ROAD COMPOUND/OFF-ROAD COMPOUND/COOTER COMPOUND ●コンパウンド:カーボンセラミック シンタード ●対応車種:要問い合わせ ●価格:3800円~(セロー250用)

低速域で軽くパッドの慣らしをしたあと、フロントブレーキを強めにかける。SP(シンタード)は初期から食い付きがよく、制動力も向上。

【コンパウンドの種類も充実】セロー250用はフロントがSPのみ。リヤはオフロードコンパウンドのSX/SD/TTが用意されている。今回は一番安いTTを選んでテストした。(写真左:フロントSP/写真右:リヤTT)

片押し式キャリパーの場合、パッドがよく見えるので交換前後のルックスの違いは一目瞭然なのだ。

セロー250のリヤキャリパーはニッシン製。塗膜が厚くてピンが入りにくいなどの問題は特になし。

[△] モデル別の設定表が今のところ見づらい

公開されている車種別設定表を見たのだが、輸出名で表記されていたり統合されていたりして、今のところ見づらい。自分のバイク用がないとあきらめる前に問い合わせを。

[こんな人におすすめ] しっかり利く。さすがブレンボと感心しきり

前後1種類ずつしか試していないのだが、パッドだけでこんなに変わるのかと感心しきり。車種別に平均1~2種類のコンパウンドしか用意されていないが、ブレンボが適切と判断したわけで、少なくともセローは正解だと感じた。

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