
カワサキモータースジャパンは、2023年モデルで令和2年排出ガス規制に適合したモダンクラシックネイキッド「Z900RS」にニューカラーと特別仕様『イエローボールエディション(Yellow Ball Edition)』を設定し、2024年モデルとして7月15日に発売。このホットな実車を撮影できたのでお届けしたい。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●写真:真弓悟史 ●外部リンク:カワサキモータースジャパン
ラメラメのフレークと切削ホイールが唯一無二
カワサキモータースジャパンは、2024年モデルのZ900RSシリーズを2023年7月15日に発売する。オーリンズ製サスペンションやブレンボ製フロントブレーキコンポーネントで武装する「Z900RS SE」は2023年モデルをそのまま踏襲、スタンダードモデルはニューカラーのメタリックディアブロブラックを2種類(青/黒および黒/ピンスト)ラインナップする。また、STDは従来型に対し、ホイールを切削面が見えるタイプから塗装タイプへと変更している。
これらに加え、『Z900RS イエローボールエディション(Yellow Ball Edition)』が登場したのが、2024年モデルの大きなトピックだろう。色名はキャンディグリーンで、いくつかのアクセサリーを装着したうえで専用色が与えられた特別仕様である。
燃料タンクは、特別な技法で重ね塗りを施すことで艶やかさと重厚さを表現したキャンディカラーに塗装され、初代Z900RSの火の玉カラーと同じグラフィックパターンでキャンディグリーンとレモン色に近いイエローの2色によるツートーンカラーに。かつて存在した欧州仕様の初期Z1のグリーン系×イエローの色味を再現し、当時欧州で呼ばれた“イエローボール”を車名にプラスした。
KAWASAKI Z900RS YELLOW BALL EDITION[2024 model]キャンディグリーン
このほか、クラシカルな大文字の『KAWASAKI』ロゴとされた燃料タンクエンブレム、Z1イメージのサイドカバーマーク『900 DOUBLE OVERHEAD CAMSHAFT』、上質感のあるシボ入りシートレザー、クロームメッキ仕上げのサイドグリップ、左右のパルシングコイルカバー&ジェネレーターカバーに配された『DOHC』マークも専用装備している。
これらのうちタンクエンブレムとサイドグリップは純正アクセサリー設定されており、サイドカバーのマークやDOHCマークはこれまでにZ900RSカフェや50周年記念モデルに採用されてきたものと同じもののようだ。また、STDモデルで廃止された切削ホイールを採用しているのも、2024年モデルではこのイエローボールエディションのみとなる。
価格はスタンダード仕様が従来モデルから5万5000円上昇し148万5000円に。イエローボールは+7万7000円の156万2000円だ。なお、いずれもカワサキケアモデルに設定され、1か月目点検と3年間の定期点検&オイル交換(フィルター含む)が無償で受けられる。
KAWASAKI Z900RS / YELLOW BALL EDITION[2024 model]
さて、このイエローボールエディションとSTDモデルの青×黒が、ニンジャZX-4Rのプレス向け試乗会に持ち込まれ、生撮りするチャンスに恵まれた。
実車は、惹き込まれるようなキャンディグリーンが印象的。メーカーが配布した広報写真は、スタジオ撮影で光が綺麗に回っているがゆえに、グリーンがやや沈んだトーンに見えてしまうこともあって、「こんなに印象的な色味だったのか」というのが正直なところ。ふんだんに入っているフレークの輝きは、『特別な技法で重ね塗りを施すことで艶やかさと重厚さを表現した』というだけのことはある。
そんな御託はともかく、真弓カメラマン渾身の写真の数々を御覧いただきたい。
最新Z900RSのさらなる詳報と最新カスタムパーツカタログ[付録]は、2023年7月24日発売のヤングマシン9月号にて!
KAWASAKI Z900RS YELLOW BALL EDITION[2024 model]
KAWASAKI Z900RS YELLOW BALL EDITION[2024 model]キャンディグリーン
KAWASAKI Z900RS YELLOW BALL EDITION[2024 model]キャンディグリーン
KAWASAKI Z900RS YELLOW BALL EDITION[2024 model]キャンディグリーン
キャンディグリーンの燃料タンクは、光の当たり方で雰囲気が大きく変わる。
通常モデルは『Kawasaki』だが、イエローボールエディションはクラシックタイプの大文字『KAWASAKI』を使用。
50周年記念モデルにも採用された900DOHCロゴ。
テールカウルもタンクと同色のツートーンだ。
シボ入り表皮のシート。
エンジン左右にDOHCマーク。
こちらも。
自然光の中で艶めかしい佇まい。
KAWASAKI Z900RS [2024 model]
KAWASAKI Z900RS[2024 model]メタリックディアブロブラック(ブルー/ブラック)
KAWASAKI Z900RS[2024 model]メタリックディアブロブラック(ブルー/ブラック)
STDのサイドカバーロゴ。
STDのタンクロゴ。
| 車名 | Z900RS / YELLOW BALL EDITION |
| 型式 | 8BL-ZR900K |
| 全長×全幅×全高 | 2100×865×1150mm |
| 軸距 | 1470mm |
| 最低地上高 | 130mm |
| シート高 | 800mm |
| キャスター/トレール | 25°0′/98mm |
| 装備重量 | 215kg/イエローボール=216kg |
| エンジン型式 | 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ |
| 総排気量 | 948cc |
| 内径×行程 | 73.4×56.0mm |
| 圧縮比 | 10.8:1 |
| 最高出力 | 111ps/8500rpm |
| 最大トルク | 10.0kg-m/6500rpm |
| 変速機 | 常時噛合式6段リターン |
| 燃料タンク容量 | 17L |
| WMTC燃費 | 18.8km/L(クラス3-2、1名乗車時) |
| タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 |
| タイヤサイズ後 | 180/55ZR17 |
| ブレーキ前 | φ300mmダブルディスク+4ポットキャリパー |
| ブレーキ後 | φ250mmディスク+1ポットキャリパー |
| 乗車定員 | 2名 |
| 価格 | STD=148万5000円/イエローボール=156万2000円 |
| 色 | STD=黒×青、黒/イエローボール=キャンディグリーン |
| 発売日 | 2023年7月15日 |
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
最新の関連記事(Z900RSシリーズ)
色褪せないヘリテイジ、進化する「Z」の系譜 017年秋の東京モーターショーで世界初公開されて以来、Z900RSは常に我々ライダーの注目の的であり続けている。その最大の魅力は、往年の名車Z1/Z2への敬[…]
新型Z900RS発表を記念した火の玉グラフィック! 「かわす性能」をさらに高めるためのフォルムを生み出す、世界初のシールドシステム〈VAS-VCシステム〉を搭載したアライヘルメット「RAPIDE-NE[…]
Z900RS CAFE歴代カラー系統譜 Z900RS CAFEは、Z900RSがデビューした翌2018年3月に登場し、独自のビキニカウル、ローハンドル、専用シートによってカフェレーサースタイルを確立し[…]
伝統の「火の玉/玉虫」系統 Z900RSのアイコンとも言える、Z1/Z2(900 SUPER 4 / 750RS)をオマージュしたキャンディ系カラーリングの系統だ。 キャンディトーンブラウン×キャン[…]
「伝統と革新」をテーマに、カワサキの原点たるモデルと水素エンジンバイクを展示 10月30日(木)から11月9日の会期中に、101万にも及ぶ来場者を記録して閉幕した「ジャパンモビリティショー2025」。[…]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
色褪せないヘリテイジ、進化する「Z」の系譜 017年秋の東京モーターショーで世界初公開されて以来、Z900RSは常に我々ライダーの注目の的であり続けている。その最大の魅力は、往年の名車Z1/Z2への敬[…]
50ccクラスは16歳から取得可能な“原付免許”で運転できるほか、普通自動車免許でもOK バイクを運転するための免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大[…]
新型「ニンジャZX-10R」は国内導入は2026年夏か まずは欧州と北米で発表されたスーパースポーツの旗艦、新型「ニンジャZX-10R/RR」の話題だ。 最大の特徴は、フロントカウルに設けられた大型の[…]
カワサキの侵攻で勢力図に異変!? アドベンチャーカテゴリーの世界的な人気は依然として高めに維持されているが、その一方で、主力となるリッタークラスのマシンに対して、「大きすぎる、重すぎる…」と感じている[…]
ナナハン並みの極太リヤタイヤに見惚れた〈カワサキ GPZ400R〉 レーサーレプリカブーム真っ只中の1985年。技術の進化に伴い、各社はレースで培ったテクノロジーをフィードバックさせたモデルを多く打ち[…]
人気記事ランキング(全体)
最強のコスパ防寒着か? 進化した「GIGA PUFF」 まず注目したいのが、「GIGA PUFF フュージョンダウンフーディ」だ。価格は驚異の4900円。このフーディの肝は、中わたの量にある。従来製品[…]
「着る換気扇」サーキュレーターメッシュ 今回紹介するのは、2025年9月の発売からわずか2ヶ月半で累計3万枚を突破したという「サーキュレーターシリーズ」だ。最大の特長は、裏地に採用された「サーキュレー[…]
バイク置き場を有効活用できる。掛けてから移動できるリアスタンド バイクとの接点は、スイングアーム下から支える付属のL形アタッチメントか、スイングアームに取り付けたスプールに引っかける別売りのV形アダプ[…]
「天然のエアコン」が汗冷えを防ぐ 厚着をしてバイクで走り出し、休憩がてら道の駅やコンビニに入った瞬間、暖房の熱気で生じる汗の不快感。そして再び走り出した直後、その汗が冷えて体温を奪っていく不安。ライダ[…]
後輪を軸に旋回する基本通りに乗れる車体のしなやかさと従順かつ繊細なエンジン特性! 2ストロークエンジン・メーカーではなかったホンダが、’60年代に世界GP完全制覇の後に再挑戦した4ストNR500が思わ[…]
最新の投稿記事(全体)
Q:雪道や凍結路は通れるの? チェーンやスタッドレスってある?? 一部の冒険好きバイク乗りと雪国の職業ライダー以外にはあまり知られていないが、バイク用のスノーチェーンやスタッドレスタイヤもある。 スタ[…]
色褪せないヘリテイジ、進化する「Z」の系譜 017年秋の東京モーターショーで世界初公開されて以来、Z900RSは常に我々ライダーの注目の的であり続けている。その最大の魅力は、往年の名車Z1/Z2への敬[…]
2ストGT時代から世界ではツーリングモデルで定評のブランド! 2ストロークエンジンのメーカーだったスズキも、排気ガス規制などに対応できる4ストローク化を急務としていた。 そして1976年、初の4ストロ[…]
THUNDERBIKE|Satin ミニフロアボード サンダーバイクのスタイリングと乗車時の快適性を両立したミニフロアボード。サンダーバイクはドイツのハーレーディーラーでありながら、さまざまなパーツを[…]
オンロードメインで楽しむ扱いやすいツアラーモデル いい意味で、事前の想像とは大きく異なる乗り味だったのが、油冷単気筒エンジンを搭載した軽二輪アドベンチャーのVストローム250SX。このルックスから、個[…]
- 1
- 2


![KAWASAKI Z900RS / YELLOW BALL EDITION[2024 model]|キャンディグリーンの深みがヤバイ! カワサキ「Z900RSイエローボールエディション」生撮り速報ッ!!](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/07/DSC0064-768x432.jpg?v=1689406771)


















































