
カワサキはインドネシアで、新作ドラッガー「エリミネーター/SE」の451cc版を発表した。北米や欧州に続く発表だが、エンジンの出力スペックまで明らかになるのはこれが初めて。パワーアップした以外、STDは国内398cc版と車重も変わらない176kgだが、SEはドライブレコーダーが省略されたことで車重表記が178kg→177kgとなっている。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
基本構成は日本仕様のエリミネーター/SEとほとんど変わらない
カワサキは、北米と欧州に続きインドネシアでも新型モデル「エリミネーター/SE」を発表した。SEはボディカラー黒、STDはボディカラー白というカラーバリエーションで、日本仕様(398cc)との大きな違いとして451ccの並列2気筒エンジンを搭載している。
この排気量拡大は、70.0mmのボアをそのままに51.8mm→58.6mmへとストロークアップしたことによるもので、ニンジャ400/Z400と同スペックの国内エリミネーターに比べ、全域で太いトルクが期待できそうだ。
さらに、北米仕様では伏せられていたエンジン出力スペックも明らかになった。最高出力は52ps/10000rpmで、最大トルクは4.3kg-m/7500rpm。日本仕様の48ps/10000rpm・3.8kg-m/8000rpmに対し、高回転の伸びはそのままに低中速トルクが強化された特性がイメージできるだろう。
前18/後16インチのホイールサイズや丸型LEDヘッドライト、新設計のトレリスフレーム、ツインショックタイプのリヤサスペンション、フルデジタルメーター、低くフレンドリーなシート高、アシスト&スリッパークラッチといった基本装備は日本仕様と変わらず。
SEについてはヘッドライトカウル、フォークブーツ、防水タイプのUSBタイプCソケット、SE専用シートを装備するが、日本仕様で搭載して評判のいいドライブレコーダーは省略されている。インドネシアにおける価格&発売時期は未発表だ。
KAWASAKI ELIMINATOR / SE[2024 Indonesia model]
KAWASAKI ELIMINATOR[2024 Indonesia model]
KAWASAKI ELIMINATOR SE[2024 Indonesia model]
車名 | ELIMINATOR |
全長×全幅×全高 | 2250×785×1100mm |
軸距 | 1520mm |
最低地上高 | 150mm |
シート高 | 735mm |
キャスター/トレール | 30°/121mm |
装備重量 | 176kg/SE=177kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 451cc |
内径×行程 | 70.0×58.6mm |
圧縮比 | 11.3:1 |
最高出力 | 52ps/10000rpm |
最大トルク | 4.3kg-m/7500rpm |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 13L |
タイヤサイズ前 | 130/70-18 |
タイヤサイズ後 | 150/80-16 |
ブレーキ前 | φ310mmディスク+2ポットキャリパー |
ブレーキ後 | φ240mmディスク+2ポットキャリパー |
価格 | 未発表 |
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
エリネーター450の写真をまとめて見る(全22点) 基本構成は日本仕様のエリミネーター/SEと変わらずか カワサキは北米でエリミネーター/SEを発表した。同時に欧州でも標準モデルとSEのブラックが発表[…]
かなり気は早いけど、ファミリー化に期待大! 2023年の大阪モーターサイクルショーで世界初披露され、大きな話題となったエリミネーター(400)。クラス唯一のクルーザーな上に、元祖エリミネーター譲りの小[…]
これはクルーザーじゃない?! 扱いやすさを基本とした“ネイキッド”の復活 扱いやすい低回転域と伸びやかな高回転域の二面性が楽しい並列2気筒エンジン、178kgの車重を感じさせない軽快かつ自由自在なハン[…]
動画はこちら→ベッタベタに足が着くッ! 新型カワサキ エリミネーター・足着き性&取り回し速攻チェック この記事に関連する動画はこちら↓[…]
最新の関連記事(エリミネーターシリーズ)
2023年モデル:400クラス唯一のクルーザーとして復活 発売は2023年4月25日。先代となるエリミネーター400から実に15年ぶりの登場で、エリミネーター/SEの2グレード展開だった。 ニンジャ4[…]
2025年モデル概要:無印がブラック/ホワイトの2色ラインナップに 前18/後16インチホイールを履くロー&ロングフォルムなミドルクラスクルーザー「エリミネーター」。その2025年モデルでは1色のみの[…]
3種のグレードそれぞれに専用カラー カワサキモータースジャパンは、前18/後16インチホイールを履くロー&ロングフォルムなミドルクラスクルーザー「エリミネーター」シリーズの2025年モデルを発表した。[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
2023年モデル概要:ホワイトからシルバーへ変化 「エキサイティング&イージー」をコンセプトに掲げるZ900は、カワサキのフィロソフィーを体現したかのような、先鋭的な「Sugomi」デザインが特徴。エ[…]
Ninja ZX-6Rサマークーポンキャンペーン キャンペーン概要:対象期間中、カワサキプラザで”Ninja ZX-6Rシリーズ”の新車成約者に、カワサキプラザアパレルや部品用品の購入に利用できる5万[…]
手軽な快速ファイター 1989年以降、400ccを中心にネイキッドブームが到来。250でもレプリカの直4エンジンを活用した数々のモデルが生み出された。中低速寄りに調教した心臓を専用フレームに積み、扱い[…]
2019年モデル:2本立てで復活 一時は2017年モデルのファイナルエディションを最後に、一部マーケット(インドネシア等)向けを除き、生産が終了していたが2019年モデルから国内でも復活。 空冷773[…]
2024年モデル:待望の国内導入初年度 XSR125は、可変バルブシステム=VVAを採用した水冷単気筒エンジンをスチール製デルタボックスフレームに搭載し、倒立フロントフォークやアシスト&スリッパークラ[…]
人気記事ランキング(全体)
“次”が存在するのは確実! それが何かが問題だ 2018年に発売されたモンキー125以来、スーパーカブC125、CT125ハンターカブ、そしてダックス125と、立て続けにスマッシュヒットを飛ばしている[…]
特別な店舗のオープンに向けた特別な1台 関西/中部エリアで6店舗を運営するモトラッドミツオカグループ。新装オープンした堺店は、国内のBMW Motorradの正規ディーラーの中でも最新の内装と設備が自[…]
脇を冷やすことで全身を効率的にクールダウン 夏場にリュックを背負ってバイクで走っていると、背中や脇の蒸れが不快なものだ。そんな悩みを抱えるライダーにこそ、「ワキひえ~る」は、目立たず、効率的に全身をク[…]
欧州ヤマハとUSヤマハの連携で生まれたカスタムビルドのXSR900 GP ウェイン・レイニーがバイクでサーキットを走った! 往年のレースファンなら、それがどれほど特別なことか理解できるだろう。 199[…]
HAYABUSA X-1[2000]:世界最速マシンをレーサーレプリカ化 全日本ロードレース選手権で1999年に設立されたS-NK(Xフォーミュラ)に、ヨシムラは発売されたばかりのスズキGSX1300[…]
最新の投稿記事(全体)
40年の歴史を誇るナナハン・スーパースポーツと、兄弟車のR600 1985年当時、ナナハンと呼ばれていた750ccクラスに油冷エンジン搭載のGSX-R750でレーサーレプリカの概念を持ち込んだのがスズ[…]
ニーズに応じて使いやすい4種のUSB電源 もはやスマホやナビ、ドラレコなど、電子機器が手放せない時代。バイクに乗る上で電源の確保は、ツーリングの快適性を大きく左右する要素となっている。2020年代の新[…]
Screenshot 応募は”無料”なので、応募しないともったいないぞ! 現在、発刊中の『ヤングマシン電子版8月号』では、読者プレゼント(P68)を実施中! そのプレゼント品だが、コールマンのウェスト[…]
国内初のX-ADV(’21-23)用車検対応2本出しフルエキゾースト 日本はもちろん、欧州で人気のX-ADVは数々の輸入マフラーメーカーがさまざまな製品をラインナップしています。しかし、日本で車検対応[…]
あの頃の中型 青春名車録「2ストの台頭」(昭和55年) 1970年代(昭和45年~)、国内における250ccクラスの人気は低迷していた。車検がないためコスト的に有利だが、当時は車体設計が400ccと共[…]
- 1
- 2